昨日はAMN主催の「メディアポートUP300x/300ブロガーミーティング」がありました。
UPは視聴覚を1台で提供する究極のモバイル機器だそうです。
噛み砕いていうと、ヘッドホンのようなオールインワン(WiFi&プレーヤー&ブラウザ内蔵)単眼式ヘッドマウントディスプレイかな?
まだ発売前ですが実際に試すことができる、なぜニコンがこのような商品を発売?、結構サイトなど気合いが入っているけどどのくらい本気?などということを知りたかったので参加してきました。
参加者は30名ほど。注目度が高いですね。女性が結構いらっしゃったのが意外でした(私も男性ターゲットの商品かと思っていたので)。
試作機は10台ほど用意されており体験する時間もじっくりとれたためとても良かったと思います。
この商品は2000年のニコン社内の事業アイデア募集でこの加藤氏が企画したEyeTopDisplay(右)が始まりらしいです。上層部プレゼンで区切りがついたものの、個人的に検討を続けていた情熱が伝わり本格的なプロジェクトとしてスタートした。そのころから必要なときに引き出し、すぐに片付けられるリトラクタブル(収納可能)なディスプレイのコンセプト等あまり変わっていないとか。加藤氏が付けているのは2002年当時のモックアップ。
今までニコンはデジタル一眼レフを初めとする写真を撮るという入口、そしてmy Picturetownというオンラインフォトストレージサービスを展開していましたが、このUPおよびUPLABを楽しみ方の出口として新しい事業領域と考えているようです。光学系のレンズなどはNikonの得意分野を活かせるものですが、ファインダーの技術そのものではなく、許容範囲を広げて見やすくするなどヘッドマウントディスプレイならではの工夫も加えているとか。
特に気に入ったのが少し視界の下に置くアシストビューポジション。これだと視界を遮ることもなくながら見をしながら歩くことが可能です。感覚的には携帯を脇目に見ながら歩く感じに近いです。
Nikonが作ったらこうなったという質感や黒にアクセント的に赤が配置されたデザインはNikonの一眼レフユーザからもNikonらしいと評判でした。
ディスプレイアームやディスプレイ正面が点灯するというちょっとしたサインも面白いです。
装着感もとても良く、本当にヘッドホンのよう。オールインワンといいつつ重すぎたりせずディスプレイ部もとても軽いので、かなり快適でした。
あとワイパーというボタンがあり押すと白い線が左右に移動します。何だろうと思っていたのですが視点を画面に合わせるためのものみたいです。
とても面白い製品なのですが、問題は外で使えるか?ですね。開発の方々も付けて外に出たりも当然していたそうですが、「初めは自分で理由を見つけるなどしたそうですが付けているうちに忘れてしまう。周りの人も一瞬見るだけ。」と言っていました。モニター調査でも意外と抵抗感は少なかったそうです。
確かにこれを付けたスタイルがおたくでなくクールというイメージを作れれば、下のような風景も夢ではないかもしれません。
音楽プレーヤーを付けながらや携帯を使いながらが違和感がなくなったように、映像を楽しみながら・・。無線LANで地図や周辺情報を確認したりってのも良いですね。
ペーパーレスを実現するために資料はUPで共有。ディスプレイや資料を見ずにお互いを見て話せます。中には関係ないコンテンツを楽しむ人も。
※上記設定は勝手に書いているもので、本当はこれだけのUPが集まった記念写真です。
ぜひTVドラマ等で男優、女優に使わせてください。そして日本からスカウター文化を輸出しましょう(笑)。
今回は発売前ということもありモニターはなし。ぜひ発売時はモニター企画をやってもらえるとうれしいな。今回体験できなかったオンラインサービス等も体験してみたいですし。
最後にAMNおよびNikonの関係者の皆様、ブロガーの皆様、記者の方、楽しい時間をありがとうございました。