1/31にみんぽす主催のコクヨモノフェローズセミナーに参加してきました。
その時点で未発表の新商品(2/2発表)のA3対応スキャナ「Caminacs W」※の商品開発の話、商品体験、ショールーム見学など盛り沢山の内容でした。A3&A4の混在スキャンとか専用キャリアシートに挟んでA2まですきゃんできてしまうのに非常にコンパクトなサイズとなっているのが特徴です。
※キャミナックスと読むそうです。「かみなくす」から。
場所はコクヨS&Tの品川ショールーム。去年できたという4Fのエコライブオフィスへ。
自然との調和を意識したオフィス空間で、セミナーがあった幹部会議室は木を基調とした未発表の机や椅子などが並んでいます。広いルーフガーデンが見え、外で仕事をすることもできるそうです。
残念ながら写真撮影ができなかったのですが、とても気持ちのよい空間でした。
コクヨは「国誉」から来ており、創業者の黒田善太郎が生まれ故郷の富山の誉れとなるように名付けたそうです。黒田表紙店からスタートしており、キャンパスノートでおなじみの文房具から、家具、オフィス空間、ワークプレイスとオフィス空間をトータルコーディネートするようになっているそうです。職場をそのまま実験空間にするライブオフィスもその一環ですね。
さて書類が氾濫するオフィスでは、書類の収納に多くのスペースを取っている他、書類探しの時間もかかっています(毎日25分くらいだとか)。スキャナーでこれらの無駄をなくそうというのがメッセージですが、不満となっているのが、A3文書が混在してスキャンに手間がかかる、機器の共用などで使いたい時に使えない、使い方が難しいなどということです。
これらを解決するために、個人でさっと使える安価でコンパクトなスキャナの開発を目指したそうです。A3対応なのにA4ファイルボックスサイズを目指したそうです。
幅を小さくするにはまずCISセンサをできるだけ小さくするのがポイントだったそうです。
コンパクトでかつ用紙の搬送性を良くするために、要素検討機で多種多様な用紙を使って角度や圧力など条件を検討したり、多くのデザイン画やモックで形状を検討したりして今の形があるそうです。開発には2年をかけたとか。
モックは角張っていたりしたのですが、商品では凹凸がなく曲線的な綺麗なデザインとなっています。背面もフラットなのが良いですね。サイドキャビネットに置けるコンパクトサイズで、価格もベーシックモデルが94,290円、各種アプリケーションが付属するビジネスパックモデルが104,790円と他社の30万程度と比較して導入しやすい価格になっています(A3対応スキャナとして)。個人用にはかなり高いですが・・。
電源スイッチが付いておらず、カバーを開けるとスイッチが入り、使用後タイマーでスイッチオフになるというのは良いですね。折角本体がコンパクトなのにACアダプタが大きめなのが残念。
取り込みは付属のソフトで行える他、TWAINに対応しているそうです。文字認識して文字付きPDF化したりできました。A3とA4を混在して読み込んだり、名刺を読み込んだりしてみましたが、問題なくできました。
最大600dpiで読み取り速度も非常に高速。PCの処理の方が追いつかず途中で転送待ちをするくらいでした。
このスキャナは試してみた感じスムーズに読み取っていましたが、中心に配置された捌きローラーと紙を押さえるパットがポイントとか。これらの部品は交換可能で、パットは5年くらい1年ごと、または約5万枚で交換することを推奨しているらしいです(紙との摩擦で消耗するため)。
本機はまだ発売前なのですが、試作機を全員に貸し出して頂けるそうです。届いたらまたレビューしたいと思います。
商品体験の後はコクヨのライブオフィスとショールームを見学しました。ライブオフィスでは社員が実際に勤務されています(土曜日でも出勤されていました)。エコをテーマにしており、LED&人感センサーを使った照明や天窓や大きな窓からの採光、外の風を使った空調、部屋の中に草木があったりとかなり快適そうなオフィス空間でした。
会議スペースは「知的照明システム」が実験されており、シチュエーションに応じて照明の色や照度を調整できるようになっていました。
席は固定席ではなくシステムで割り当てられる(しかも一定時間で更新)そうです(席をまとめて省電力にする)。机に充電池が付いており夜間充電されるので、どこへでも移動してノートパソコンが使えるのだとか。
試作品も色々置いてありとても興味深かったです。
商品ショールームではコクヨの商品が展示してあり、ユニークな工夫が満載の製品が面白かったです。
コクヨS&T、WillVii、モノフェローズの皆様、ありがとうございました。
P.S. コクヨでは本製品のプロモーション用動画も低予算で制作しているそうです。
→ヤギチャンネル