PHILIPS SHE9850 低反発素材とBAドライバーで精細な音が楽しめる高コストパフォーマンスイヤホン


ロカリサーチからの紹介のPHILIPSヘッドフォンマラソン2010の第5回です。第1回はSHE9755、第2回はSHE9500、第3回はSHE3680、第4回はSHL1600でした。
今回レビュー用に頂いたのはPHILIPS インイヤーヘッドフォン SHE9850。今までのお手頃価格のヘッドフォンが続いていましたが、それらが前座かと思えるPHILIPSのバランスドアーマチュア(BA)方式採用の最上位機種です。



このSHE9850はしっかりとした箱に入っています。今までの製品のパッケージもそうでしたがPHILIPSのパッケージは開けにくいのが欠点ですね。

イヤホンの他、キャリングケース、低反発フォームスリーブ、3種類のイヤーキャップ、ケーブルクリップ、クリーニングツールが付属しています。

デザインは透明なケースの中に豆電球が入ったような(失礼)感じですが、結構格好良いです。高級イヤホンはコードが固く取回ししにくいものが多い感じがしましたが、これはそんなことはありませんでした。

イヤーキャップは他の製品とあまり変わらない感じでしたが、この低反発素材でできているComplyフォームスリーブはなかなか良いですね。耳にピッタリとフィットして、圧力は感じますが痛い感じはしません。スポンジのように音を吸収してしまう感じも無いです。3ヶ月ぐらいで交換する必要があるそうですが。
音を聴いてみると同じ音量でもかなり大きな音が出て驚きました。
肝心のバランスドアーマチュア(BA)の音は、やはり中音から高音域にかけての解像度がかなり良かったです。歌手の息づかいが聴こえたり、今まで分からなかった音が聴こえたり。原音の音質の悪さまで分かってしまいます。
ただ低音重視の人にとっては少し低音が物足りないかも知れません。あと高音と低音の伸びがもう少しあったらと思いましたが、この価格だと欲張りすぎかも知れません。
どんな音楽でも結構忠実に再生されますが、とくにクラシックやバラード、ジャズなどの繊細な音楽に合うように思いました。
遮音性はかなり高いです。無音の時以外電車のアナウンスとか全然聴こえませんでした。ただしなぜか少し音漏れがします。無音時のホワイトノイズも少し気になりました。

付属のケースもかなり高級感があります。写真のように収納することができますが、面倒なので、イヤホンだけ固定してケースにくるくる巻きつけるような感じで使っています。
かなり気に入りました。コストパフォーマンス的にはかなり高いのではないでしょうか?
着け心地『★★★★★』、音質『★★★★☆』
(評価は絶対値で商品の値段は考慮していません)
Amazon: PHILIPS インイヤーヘッドフォン SHE9850

saya: