JAL見学会その3 おもてなしの心が基本の客室乗務員訓練


JAL SKY MUSIUMを後にして、今度はいよいよJALテクニカルセンターへ(一般の整備工場見学では見れないところです)。
以前に訪れた時も特別に見学させていただきましたが、今回は客室乗務員(CA)さんの客室サービスを体験しながら新国際線ビジネスクラス機内食SKY AUBERGE「BEDD」を頂くことができました。
※このブログに掲載されている写真は、日本航空株式会社の許可を得ています。



JALテクニカルセンターには、客室乗務員が訓練するための客室サービス訓練用のモックアップがたくさんあります。
ファーストクラスのモックアップもJAL SKY SUITE 777のイベントで紹介していただいたシートにリニューアルされていました。

そして、こちらは2014年5月から順次導入されるJAL SKY NEXTの目玉の一つの本革シートです。今までビジネスクラスまでだった本革のシートをクラスJや普通席まで拡大するそうです。本革にすることで夏は涼しく、冬は暖かく感じることができ、汚れも簡単に落ちるのでより清潔になるそう。座ってみましたが、本革の触り心地も座り心地もとても良かったです。

ファーストクラスのモックアップの訓練用のギャレー内のカートの中身も見せていただきました。ドリンクに合わせて様々な形のグラスがあったり。

食器もいろいろ。

食器にはJALのマークが入っています。持って帰られないようにということでしたが、逆に欲しくなりますね。販売なども行っていないそう。

本物ではないですが、食品も入っていました。ファーストクラスではギャレー内で盛りつけて一人分ずつ運ぶそうですね。

訓練用のギャレーなので、内容がシールで書かれていたりしますが、実際のギャレーには書いていないので、どこになにがあるのか覚えることも重要だとか。また航空機内は揺れるので各所にロック機構があり、しっかりとロックすることを覚えたりも。

離陸時に機内アナウンスされる「乗務員はドアモードをオートマチックに変更してください」の時の操作・確認作業なんかもやっていただきました。ドアの上部にあるレバーがオートマチックになっているときにドアを開けると自動的にスライドが膨らみます。
ちなみに搭乗口が左側のドアになっているのは、船が左舷から港の側に着け乗降する決まりになっていたことに由来し、飛行機でも同様に左側から乗降するようになったそう。

ニューヨークJFK空港行きのビジネスクラスのチケットを頂きました。(もちろんこのイベントのためのものですが、凝ってますね)

ビジネスクラスのモックアップに座り、バーチャル飛行体験の開始です。

まずは食前酒のシャンパンを頂きました。

とても美味しいシャンパンでした。いっしょにスカイタイムも頂きました。

メニューは写真入りになり分かりやすくなっています。和食、洋食・ビーフ、洋食・フィッシュの3種が選べましたが、私は和食を選びました。洋食は東京麻布十番「山田チカラ」の山田チカラ氏監修による献立だそう。

まずは共通のアミューズ・ブーシュ(「口を楽しませるもの」という意で食前酒とともに出される軽いおつまみ)。

左は「フォアグラの植木鉢」、右は「タラのブランダード パプリカ添え」。
フォアグラの植木鉢はアスパラを植えたような見た目で面白いですが、中身はクリーム状のフォアグラがとても美味しかったです。タラの方も食感が良く美味しい。

次は白ワインを頂きました。

白ワインもなかなか良い味で、おかわりもしてしまいました。


ギャレー内では色々チェックしたり暖めたり、客室乗務員の方々が忙しそうにされていました。


次はオードブル。和食は九つの小鉢膳というものでした。

見た目にも良く、こんなのが機内で食べることができるなんてワクワクしますね。
真ん中奥の「白子豆腐の美味餡枸杞と芽葱」は白子豆腐のふわふわの食感を出すのに、右奥の「鰤の薫製紅芯大根おろし掛け」は鰤を薫製しても硬くならずにするのに苦労したとか。たしかに本当にどれも食感にはこだわりを感じました。とても美味しかったです。

洋食のオードブルは「鴨のコンフィと季節のサラダ」。ドレッシングはその場でかけられていました。

鴨も美味しそうでした。

パンはメゾンカイザーだそう。


そしてメインディッシュ。
和食は「鯛蕪と桃豚白菜巻の柚子胡椒風味」とご飯、みそ汁、香の物。

鯛も桃豚もどちらの味も食感も絶妙でした。機内では作り置きしてあるものをレンジで暖めるため、作りたてだから美味しいというわけにはいかず、作ってから何時間か後の食べる時が一番美味しくかつ安全な料理になるように考えてメニューを考えるのが難しいとか。

ご飯はギャレー内のレンジで炊かれたもの。炊きたてなのでとても美味しいです。


洋食・ビーフのメインディッシュは「和牛サーロインのソースペリグー パイヤッソン添え」。肉がとても厚く、中はレアでとても美味しそうでした。

洋食・フィッシュのメインディッシュは「甘鯛とかぶのスフレ仕立て 柚子の香り」。こちらも美味しそうでした。

さらに赤ワインも頂いてみました。

なかなか良い味でデザートとも合いました。


デザートは「カフェのエスプーマとジャン=ポール・エヴァン マカロン”ミリエン”」。
ジャン=ポール・エヴァン特製のマカロンと山田チカラシェフが仕立てたコーヒームース、エスプレッソコーヒーが入ったチョコレートボンボン、はじけるペタセタキャンディーなど混ぜていただくとなかなか面白い食感で楽しめました。コーヒーも美味しい。
このレベルのこだわりの料理が機内で食べられるのは良いですね。客室サービスもさすがでした。JALのビジネスクラス乗りたいなぁ。
客室乗務員訓練では、何よりもまず「おもてなしの心」を叩き込まれるのだとか。本当に笑顔で気持ちよい対応をしてくださり、その一端を感じることができました。価格競争や効率化の流れの中でも、日本の航空会社としてこういうところは忘れず、ずっと続けて欲しいと思いました。

お土産に、新しいクラスJの本革シートと同じ材料を使ったブックカバーやジャン=ポール・エヴァンのチョコレート菓子を頂きました。

JAL公式キャラクター「らいおん雲のじゃりおん」のぬいぐるみも。非売品だそう。

さらに、帰る時には一人一人に手書きのメッセージカードを頂いたり、最後まで見送ってもらえたり、「おもてなしの心」を感じることができました。
JAL、リンクシェア、参加の皆様、とても楽しい時間をありがとうございました。

saya: