極彩色の世界遺産 日光東照宮と日光山輪王寺大猷院と二荒山神橋

あしかがフラワーパークはライトアップ目当てだったので、その前にどこか行こうと思い、同じ栃木県の日光東照宮へ。あまり近くはないですが、私は行ったことがなかったので。
今年は日光東照宮御鎮座四百年で、5/17,18には御鎮座四百年大祭も開かれるそう。御鎮座四百年を記念して特別公開されているものも多いです。

写真はOLYMPUS E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROとみんぽすよりお借りしているFUJIFILM X-Pro2+XF35mmF2 R WRで撮影。RAW現像しています。

東武日光駅から緩やかな上りを歩いて20分ほどで日光東照宮の入り口にある神橋へ。バスやタクシーもありますが、道路が渋滞していたので歩いたほうが早い感じでした。
神橋交差点近くには日光のおいしい水「磐裂霊水（いわさくれいすい）」があります。日本でもっともおいしい水といわれているとか。

こちらが二荒山神橋。平成の大修理で鮮やかな色となり綺麗ですね。中禅寺湖、華厳の滝を流れてくる大谷川にかかっています。
山間の峡谷に用いられた「はね橋」の形式としては唯一の古橋であり、日本三大奇橋（山口県錦帯橋、山梨県猿橋）の1つとか。

今年は神橋1250年の記念の年だそう。

300円で渡る（というか往復する）ことができます。
橋姫神が祀られており、日光の聖域との間を取り持ち結ぶ神として、良縁を結ぶとされています。

日光の社寺はユネスコ世界遺産（文化遺産）に登録されています。日光東照宮を始め、日光二荒山神社、日光山輪王寺も含みます。

緑豊かな中、石段を登っていきます。

日光東照宮

日光東照宮の鳥居付近は東京スカイツリーの高さ634mとほぼおなじ標高だとか。

鳥居をくぐって、

まず現れるのが高さ36mの極彩色の五重塔。

特別公開中で300円で内部を観ることができます。
塔の中心の心柱は懸垂式になっており、構造上独立しています。免震の役割も果たすと考えられており、東京スカイツリーの心柱制振システムにも応用されています。

初層軒下には十二支の彫刻があります。

心柱が浮いている様子も見ることができます。

表門（仁王門）
ここから内部は拝観料が必要。大人1300円でした。

上神庫・中神庫・下神庫の三神庫。春秋渡御祭「百物揃千人武者行列」で使用される馬具や装束類が収められているそう。

上神庫の屋根下には想像の象の彫刻があります。

神厩舎。ご神馬をつなぐ厩だとか。

猿の彫刻が8面あり、人間の一生が風刺されています。

有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻もここにあります。

廻廊

有名な陽明門が平成の大修理で工事中だったのは残念。
修復中の門の一部も見ることができましたが、かなり綺麗に彩色されていました。

唐門
御本社も修理工事中。

祈祷殿の横を通って、

坂下門に奥宮を守る「眠り猫」がいます。

裏側はすずめですね。

木々に囲まれた約200段の石段を登っていきます。何気ない石段も一枚岩を使っているそう。

奥宮に到着。

ここで旅の安全を祈願したお祓いと説明がありました。
家康の遺言で、1616年に駿府で亡くなった後1年間久能山に葬られ、1周忌でこの地に改葬されたそう。今年がそれから400周年になります。

鋳抜門

御宝塔
家康の墓所です。

奥宮参拝の後は、御本社を参拝。外観は工事中ですが、参拝はできます。

拝殿の天井にある狩野探幽らが描いたとされる約100頭の龍はすべて違う形で見応えがあります。

神輿舎

本地堂（薬師堂）
十二支に対応する薬師如来像があります。
天井には大きな鳴龍が描かれており、鳴龍の顔の下で拍子を打つと共鳴で龍が鳴いたような音がします。別の位置で拍子を打っても全く聞こえないというデモをしてもらえます。

東照宮を出た後は、真っ直ぐ伸びる道を歩いて行って、

日光山輪王寺 大猷院（たいゆういん）へ。徳川三代将軍「家光公」の廟所です。拝観料は550円。

仁王門

二天門
こちらも工事中。

夜叉門

拝殿・相の間・本殿
権現造り（ごんげんづくり）というそう。
京都の金閣寺、平泉の中尊寺金色堂に並ぶ有名な黄金建築の一つとか。
狩野探幽の描いた唐獅子や天井には１４０枚の龍の絵、家光公が着用した鎧などがあり、徳川家康公400年御遠忌記念での家康公御位牌が初公開されています(2016/11/30まで)。

皇嘉門
明朝様式の竜宮造り

日帰りかつあしかがフラワーパークにも行くので、ここでタイムアップでしたが、なかなか見どころ満載で楽しめました。海外からの観光客もとても多かったですね。行っていないところや工事中のところもたくさんあったので、また訪れたいと思いました。

キリンビールが御鎮座四百年を記念して発売した一番搾りのデザイン缶と名物の揚げゆばまんじゅう。あしかがフラワーパークへ向かう電車で頂きましたが、揚げゆばまんじゅうはクリーミーなゆばまんじゅうに塩味やパリパリ感が追加され、お酒に合いますね。