いつもお世話になっているヤマハ発動機さんからツインリンクもてぎでの全日本ロードレース選手権観戦ツアーのお誘いを頂き、日本最高峰のJSB1000クラスの試合を観戦してきました。舞台裏まで見ることができる強力なパスを頂き、ロードレースを満喫することができましたので、何回かに分けて紹介したいと思います。
こちらがその強力なパス。
ツインリンクもてぎは、栃木県にある広大なサーキット施設。アメリカンなオーバルコースとヨーロピアンなロードコースを併設するため、TWIN(英語) RING(ドイツ語でリンク)と命名されたのだとか。
あまりにも広すぎて全体を見ることができません。さらにモビパークという様々な乗り物のアトラクション、ジップラインや森あそびもできる施設もあり、東京ドーム137個分もの敷地があります。
青がオーバルコースで、緑がロードコース。全日本ロードレース選手権JSB1000はこちらのロードコース(4.8013km) 23周で競われます。
ヤマハの公式チーム「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の中須賀克行選手はJSB1000の去年の年間チャンピオン。4年連続6度のチャンピオン獲得経験のある34歳のヤマハのエースライダー。予選でもコースレコードで1位。No.1マークが格好良いヤマハのYZF-R1に乗っています。
「YAMALUBE RACING TEAM」は若手人材育成のユースチーム。こちらからはNo.7のマシンに乗る野左根航汰選手(20)とNo.15のマシンに乗る藤田拓哉(21)が参戦。去年のJSBランキングは野左根選手が7位、藤田選手が18位だそう。
集中している姿も格好良い。
NAKASHUGAのKが1と王冠になってますね。
レースはダウンヒルストレートから90度コーナーになるZ席で観戦。
ダウンヒルストレートは高低差30mもあるそうで、ビル10階分に相当。ここを一気に下り、ものすごいスピードのまま90度曲がるなんて、信じられませんが、実際に見るとその迫力とスピードに驚きました。
ちなみに、YAMAHAチームカラーの青のTシャツ(プレゼントしていただきました)を着ている人たちは、今回ご一緒したブロガーさんたち。応援と撮影に力が入っていました。
コースアウトなどトラブルは、コントロールタワーのレースコントロールルーム(管制室)で監視されており、即対応されます。
予選7位 FCC TSR Teluru No.49 渡辺一馬選手ですね。
緑色のフラッグが振られ、安全が確保されるまで、この区間は追い越し禁止になるそう。
予選10位 YAMALUBE RACING TEAM No.15の藤田選手もマシントラブルか途中かなり遅くなり、残念ながら6周でリタイア。
YAMAHA FACTORY RACING TEAM 中須賀選手は、王者の風格で最初から独走態勢。見ていても明らかに速さが違う感じです。
予選5位 YAMALUBE RACING TEAM No.7の野左根選手は、2位争い。
Team GREEN No.87 柳川明選手、No.26 渡辺一樹選手、ヨシムラスズキシェルアドバンス No.12 津田拓也選手とデッドヒートを繰り広げていました。
皆の応援の甲斐もあって、中須賀選手が1位、野左根選手が3位入賞。
中須賀選手は2位に20秒もの差を付ける圧倒的強さを見せつけました。23周なので、1周1秒ほど速いのですね。
レース後にはYAMAHA FACTORY RACING TEAMのピット内にも入らせていただきました。
こちらは中須賀選手の予備マシン。1000cc(4気筒)で最高速は300km/h。総重量は199kg。
ピットには予備のマシンやパーツが用意されています。
レースマシンにはライトやバックミラーは付いていません。
タイヤは溝なしのスリックタイヤ。
オイル。
レース中の選手への指示はサインボードで行うそうですね。
ピットの裏にはトレーラーがあり、このトレーラーでこういった設備を運ぶそう。
ピットを見学していたら、入賞した中須賀選手、野左根選手が現れるサプライズも。
入賞でプレス対応など忙しい中、記念の集合写真にも応じて頂けました。
この後は自由行動だったので、初めてお会いするブロガーさんたちとサーキット内のお店で祝杯。
今まで知らなかったバイクレースについてやその裏側を知ることができ、さらにバイクレースの迫力や面白さを実際に目にすることで実感できました。
選手の皆様、ヤマハ発動機の皆様、モビリティランドの皆様、参加ブロガーの皆様、ありがとうございました。