毎年GW中の5/4に埼玉県行田市で行われる「さきたま火祭り」を観に行ってきました。埼玉ローカルなお祭りであまり有名ではないみたいですが、日本の神話や古代と炎をテーマにしたユニークなお祭り。炎上する産屋や多数の松明など炎に包まれとても幻想的。
古事記によれば、天照大神の孫「ニニギノミコト」が大山津見神の娘「コノハナサクヤヒメ」と婚姻。ニニギノミコトに一夜の交わりで身ごもったのを疑われたコノハナサクヤヒメが、疑いを晴らすため「神の御子であるならば、たとえ火の中でも無事に生まれるでしょう」と自ら産屋に火を放ち、その中で海幸彦(ウミサチヒコ)・山幸彦(ヤマサチヒコ)を無事に出産したとあります。さきたま火祭りは、その故事に倣い、観る人を古代のロマンと神話の世界に誘うお祭りです。
http://sakitama.mikosi.com/CCP004.html
このような神話や古代と炎をテーマに多数の地元の方が参加されるお祭りで、広大な「さきたま古墳公園」をフルに活用しています。
さきたまは埼玉と書いて、埼玉県の名前の由来となった地。古墳公園には多数の古墳群があります。
丸暮山古墳頂上では行列に参加する人々が待機しているのが見えます。
しゅうばつの儀
輦台・たいまつ行列
炎は浅間神社で古代の方法で火おこしされた火です。
ニニギノミコト
コノハナサクヤヒメ
古代住居産屋炎上
御神火降り・たいまつ行列
松明を持った人が古墳を駆け上がり、待機していたたいまつ行列が丸暮山古墳と稲荷山古墳から降りてきます。
オワケの臣登場(御託宣読み上げ)
稲荷山古墳出土の国宝金錯銘鉄剣に記載されたワカタケル大王(雄略天皇だといわれている)が天下を治めるのを助けたというヲワケの臣をテーマにしています。
最後は近くで花火(スターマイン)も打ち上がります。
短い時間ですが、なかなか迫力があります。
終わった後の松明の動きをスローシャッターで。
松明は焼け落ちた産屋へ。
思っていたよりも壮大で楽しめました。炎が近くを通るとその暖かさ、明るさを実感します。地元の人が作り上げている手作り感も良かったですね。人が多いので撮影は大変でしたが。
会場のさきたま古墳公園へは、JR北鴻巣駅から無料シャトルバスが出ています。2台の28人乗りマイクロバス運用でしたので、終わった後は早めに停車場所まで行かないと待ちます(一応夜9時までですが行列がなくなるまで運行するとおっしゃってました)。車で来られる地元の方が大多数な感じです。
さきたま火祭りのメインイベントの写真を載せましたが、開始前の鳥居みゆきさん(行田市観光大使)などが出演したステージイベントや古墳公園の様子などは別記事で書きたいと思います。