高知で半日観光しようかなと思い情報を探したところ、今は仁淀ブルーがアツいそう。高知の清流といえば日本三大清流の四万十川のイメージでしたが、日本一の水質を誇る仁淀川(によどがわ)の清流を高知在住のネイチャーカメラマン高橋宣之氏が仁淀ブルーと命名して人気が出たのだとか。映画「竜とそばかすの姫」でも主人公すずが住む街として度々登場しています。
仁淀川の各スポットは高知駅からかなり離れており電車・バス等で行くのは難しく、またかなり細い道も多いので福井タクシーの貸切ツアーで巡ってきました。
にこ淵
まずは仁淀ブルーの聖地「にこ淵」へ。幻想的な風景が見れる滝壺と滝です。水神の化身とされる大蛇が棲む所とされ、地元の方は近寄らない神聖な場所だそうです。仁淀川の支流の枝川川にあります。
昼ごろに日が差し込むともっと青がキレイに見えるみたいですが、残念ながら少し遅く影になってしまったみたい。
滝の下の一部だけ日光が差し込み、青色に輝いています。
日光が届かなくてもとてもキレイ。
道路からにこ淵までは結構な階段を降るのですが、以前は石段(写真左)とくさり、はしごなどを使って降りていたそうです。
その名残のはしご
今年は結構、水が少ないそうですね。普段はもっと山の上部で滝の流れがあるのだとか。
小川川にかかる吊橋
車窓から見える川はどこも美しくて癒やされます。こんな吊橋なんかもありました。
大滝神社分神(岩の上の祠)
安居渓谷に向かう途中の安居川には大きな岩がゴロゴロとしていますが、一番大きなこちらの岩には祠が建てられています。
この地域は岩石が多くて雨が降ったあとでも水が濁らず、水が澄んでいるそう。
余能橋(よのうばし)
安居川に架かる吊り橋。昭和35年に架けられた木製の吊橋で歴史を感じる佇まいが良いですね。
下に見える安居川も青く美しい。
安居(やすい)渓谷
安居渓谷には色々スポットがあるようですが、その中でも美しい仁淀ブルーを楽しめる「水晶淵」へ。本当に水の透明度が高く、キレイですね。岩が青白いのもその美しさに貢献してますね。
少し風が強い日でしたので、水面が波打っていましたが、風が止むともっとキレイに。
ここも普段はもっと水が流れているそうです。
水晶淵から少し歩くと砂防ダムに着きます。ここの水がまた美しい。
また、ここは「竜とそばかすの姫」で回想シーンで泳いでいる場所として登場する場所です。
透明度が半端ないですね。
安居渓谷は紅葉の名所でもあり、紅葉の季節は渋滞したり、一方通行になったりでかなり時間がかかるみたいです。
浅尾(あそお)沈下橋
沈下橋は、洪水で水中に没する(沈下する)ことを想定した橋で、水の抵抗を受けにくくしてあり、欄干もありません。普通に車が通行します。
この風景にピンと来た方もいるかも知れませんが、「竜とそばかすの姫」で、すずが通学で通る沈下橋のモデルです。
こちらを流れているのが仁淀川本流です。
これは別の沈下橋ですが、仁淀川にはいくつも沈下橋がかかっています。
能津(のうづ)小学校
「竜とそばかすの姫」の廃校を使った集落活動センターのモデルとなった小学校で、実際は廃校ではなく開校しています。
名越屋(なごや)沈下橋
仁淀川で最下流にある沈下橋。
橋の袂には駐車場があるので、車を止めて見ることができます。
橋の途中には退避スペースがあります。
西の谷第二バス停
名越屋沈下橋のすぐそばにあるバス停。「竜とそばかすの姫」ですずが通学に使うバス停のモデル。映画では浅尾沈下橋の先にあることになっています。
ここまでが貸切タクシーで巡った仁淀川エリアのスポット。高知龍馬空港発高知市内のホテル着でちょうど4時間半でした(ちょっと急いだ感じですが)。運転手さんが色々解説してくださったり、融通を利かせてくださったりととても良かったです。
とさでん路面電車
別日の早朝には、高知市内を散策しました。市内には路面電車が走っていますが、明治37年に開業し、現在も走る路面電車の中で日本一の歴史を持つ、25.3キロと軌道路線の全長が日本一、そして清和学園前~一条橋間が63メートルと電停間の距離として日本一短いという3つの日本一を持つ路面電車らしいです。
様々なタイプの車両が走っています。
はりまや橋はダイヤモンドクロッシングになっていて、路面電車がひっきりなしに走っていますね。
乗る機会はなかったですが、期間限定で日曜・祝日「路面電車・路線バス等」無料デーなんてのもやってました。
鏡川
高知城の南側に流れる鏡川。
この鏡川も「竜とそばかすの姫」の通学シーンで何度も出てきます。
はりまや橋
はりまや橋は、札幌の時計台、長崎のオランダ坂とともに日本三大がっかり名所と呼ばれているそうです。
確かに橋自体は小さいですが、先の路面電車もダイヤモンドクロッシングやからくり時計が近くにあります。からくり時計はよさこい・龍馬・はりまや橋が出てくるというかなり凝ったものですね(写真を撮り忘れましたが)。
帯屋町商店街
近くの帯屋町商店街も「竜とそばかすの姫」に出てきます。日中はとても賑わっていますね。
早朝は商店街を沢山の自転車が通り抜けるのに少し驚きました。
この他にも「竜とそばかすの姫」の舞台となったスポットはいろいろあります。こちらで公式ガイドがあったりしますので、好きな方は聖地巡礼してみて下さい。
ファンでなくても森林率日本一の高知県を楽しむなら仁淀ブルーは外せないですね。またゆっくり訪れたいな。