#中欧旅 波乱の幕開け 空港ひとりぼっち

シルバーウィークは、なんと8年ぶりの海外旅行へ。思い立ったのは出発直前でしたが、添乗員付きツアーなら安心。チェコ・ドイツ・オーストリアを巡る一人旅ということで、浮き立つ気持ちを抑えきれませんでした。――まさか、この先で想像以上のハードな試練が待ち受けているとも知らずに。

久しぶりの成田空港・第一ターミナル。ここ数年は羽田ばかりだったので、少し懐かしい気分です。「こんなにお店少なかったっけ？」と歩きながら、展望デッキが閉鎖されているのを横目に、出発前の夕食へ。

「これから体力を使うし…」と自分に言い訳しつつ、成田の老舗うなぎ専門店「川豊」さんで、うな重〈竹〉をいただきました。

ふわっと柔らかく香ばしい鰻に山椒がよく合います。肝吸いも美味。いよいよ旅の始まりを実感します。

搭乗するのはポーランド航空ワルシャワ行き。出発は22:50、成田発の最終便でした。

エコノミー席はやはり窮屈。映画を2本見ましたが、あまり眠れずじまい。ワルシャワまでの約14時間は、長く感じられます。

「ロシア上空を通過するのかな？」と画面を見て驚きましたが、

やはりルートはロシア・ウクライナを大きく避けるコース。時代の現実を改めて実感します。飛行ルートでした。

機内食は2回、離陸直後と着陸前に提供されました。

そしていよいよワルシャワに到着。ここからプラハへトランジットです。

タラップを降りて地上に足をつけた瞬間、「飛行機をタラップで降りるのって、いつ以来だろう？」と懐かしい気持ちに。これもまた旅ならではの楽しみのひとつですね。

と、ここでまさかの事件発生！
なんと――パスポートと航空券を紛失してしまったのです。入国審査を通った時までは確かに手元にあったのに…。

トランジットの持ち時間はわずか2時間。慌てて添乗員さんにも助けてもらい、空港内を必死に探し回りましたが、結局見つからず。

その間にも出発時間はどんどん迫り、やむなくツアーの皆さんは次の目的地へと旅立っていきました。
気がつけば――広いワルシャワ空港に、私ひとり取り残されることに。

心細さと焦りで胸がいっぱいになりつつ、「さて、どうする…？」と、ここから一人サバイバルの幕開けです。