#中欧旅 ワルシャワからフュッセンまで 飛行機と列車で まだ僕には帰れる所があるんだ こんな嬉しいことはない

ツアーに追いつける可能性を探りながら、大使館からの連絡を待つ間にワジェンキ公園を散策しました。緑豊かで美しい園内を歩きつつも、気持ちは落ち着きません。

ウジャズドフスキ城

昼休みに入る前に大使館を訪ねてみると、なんと緊急旅券はすでに発行済みとのこと。ただし支払いはユーロや日本円では不可で、166PLN（約6,800円）の現金払いのみ。前日に分かっていれば準備できたのに…と思いつつも、現金は手元にありません。これまでの支払いはすべてカードで済ませていたからです。

とはいえパスポート番号は判明したので、まずはミュンヘン行きの航空券をTrip.comで確保。手配メールが届かず焦りましたが、これはメールアドレスを会社のものに設定していたためだと後でわかりました。このときは本当に乗れるのか分からずまたドキドキ。

ワルシャワ中央駅近くのショッピングモールへ向かい、ATMで現金を引き出します。その足で駅に預けていたスーツケースも回収し、再び大使館へ。

結局大使館を計4往復することになりましたが、ようやく緊急旅券を手に入れることができました。手にした瞬間、ようやく肩の荷が下りた気がしました。

バスの停留所を間違え、航空機の出発まで2時間を切ってしまい大慌て。さらに搭乗便が30分ディレイ。心臓に悪い展開が続きましたが、なんとかミュンヘン行きの搭乗ゲートに到着し、出発ロビーでようやくひと息つくことができました。

ディレイのおかげで少し時間ができたので、空港内で食事を。

ビールとハンバーガーをいただきましたが、そのハンバーガーは想像以上の大きさ。空腹をしっかり満たしてくれました。

少し気持ちも落ち着いたところで、日本への帰国便もTrip.comで確保しました。
今回のトラブルで一番痛かったのは、トランジット便に乗り遅れたことで、その後の復路便がすべてキャンセル扱いになってしまったことです。つまり、自分で帰りの便を新たに手配しなければならなくなりました。

もちろん別の便でもよかったのですが、ちょうど予定と同じ便に空きがあったので、そのまま同じ便を予約することに。ただし直前の個人手配になるため、料金はかなり高額…。とはいえ背に腹は代えられません。幸いなことに、前日に確認した時よりも値段が下がっていました。

ワルシャワ発ミュンヘン行きはルフトハンザ航空とポーランド航空がほぼ同時刻に運航していましたが、料金の安いルフトハンザを選択。満席で、機内は手荷物でいっぱい。サービスはペットボトルの水のみとシンプルでしたが、無事到着できたことが何よりでした。

ミュンヘン空港到着後は、空港直結のターミナル駅からフュッセンへ向かいます。ドイツ鉄道（DB）のチケット購入方法が分かりにくかったので、Omioアプリで購入。QRコードを提示するだけで検札OK、自動的に「バイエルン・ナイトチケット（夜間乗り放題）」になっていました。

列車は大幅に遅延していましたが、幸運にも予定より早い便に乗車。

大きな駅での1回目の乗り換えは案内が充実しており、直前のホーム変更も問題なく確認できました。

問題は2回目。田舎駅で案内表示もアナウンスもなく、乗換便が別ホームに入線してきたのに気づかず、発車を見送るはめに…。

よく見ると、ホーム脇に貼られた紙に発着情報が書かれているだけでした。次の便は1時間15分後、しかも最終便。人気のない寒いホームで心細く待ち続けました。
スマホのバッテリー残量も少なく、添乗員さんにだけ連絡を入れてあとは温存。

ようやくフュッセンに到着したのは深夜0時45分。駅前のホテルに到着すると、添乗員さんが深夜にもかかわらず待っていてくれていて、本当に胸をなでおろしました。長い長い一日でしたが、無事にツアーへ合流することができました。