米国の企業は短期の利益を追求するとか言われますが、実はシェルのように未来学を重視する企業があるということを初めて知りました。未来を予測(シナリオを立て)し、それに対する戦略を持っておくことで、だれも予想しなかった事態に即応し、利益を伸ばしたということです。
3章までは未来学の概要や歴史について語られているのですが、すこし読みづらい感じでした。
4章の未来解析の技法は、仕事上知っている部分もありましたが、「未来の輪」とか「クロス・インパクト・マトリックス」とか知らない物もありましたし、複数のシナリオの設定(特に最悪の事態に備える)ところは、痛いところをつかれた感じです。
5章は以降は、色々な未来技術の例が挙げられており、それなりに面白かったです。

私が勤めている会社では、自分の都合の良いように、いつどうなるという予測を1,2個だけに決めてしまいます。私の予測もある程度当たってはいるのですが、いつも予測より1.5〜2倍くらい早く重要なイベントが起こってしまいます。やはり、最悪の状況を含むシナリオベースで戦略を立てた方がうまく対応できるのでは?と思いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です