遅くなりましたが、CANON EOS 7Dモノフェローズセミナその1に続いて、開発者の話などを書きたいと思います。
EOS 7Dはプロ、ミドルハイ、エントリーの3クラス分けの真ん中のクラスに相当する新商品で、ミドルハイクラスの中でも50Dの上位機種、5D Mark IIとはフルサイズかAPS-Cかの違いという位置付けの商品らしいです。そのため商品名が7Dと一桁数字になっており、一桁数字に相応しい性能を目指し妥協せず開発したとか。
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EOSシリーズは世界一のカメラを目指し開発された一眼レフで開発コンセプトは「快速・快適」。デジタル時代になってフィルム部分も受け持つようになって「高画質」をコンセプトに追加。この3点に関してEOS 7Dでの技術開発について話がありました。
快速については、8コマ/秒は当初からワンランク上のインパクトを与えるために必須だと考えていたが、ただ速く動かせば良いという訳でなく様々な技術の積み重ねで実現できたそう。
画素数xコマ速では、50Dの1.5倍にもなっており、デュアルDIGIC4で8ch出力することで、高速の読み取りに対応した。
シャッター音についても振動を抑え音を作り込むために、各部品の材質を見直し新ミラーバウンド防止機構を開発した。
快適さとしては、ファインダー倍率1倍、視野率約100%というのも当初から決めていた。
視野率約100%を実現するには高度な組み立て精度が求められ、人の手により調節されているそうです。
高画質については、約1800万画素を実現。高画質化による感度のトレードオフを乗り越えるため、新CMOSセンサを開発し開口率を上げている。またDIGIC4でのノイズ低減処理の最適化も行っている。
プレゼン的にはこのような内容で、デジタル時代に失われたフィルム時代の快適さを取り戻すことを目指しているそうです。
フィルム時代を知らない(デジタル一眼レフもあまり知らない)私にとっては、フィルム時代の快適さといわれても良く分かりませんし、何かスペック重視でいまいち伝わってきませんでした。でも綺麗な画を撮るために出し惜しみをしないと基本性能を重視しているのは共感できました。
EOSシリーズのデザインはルイジ・コラーニによる流線型のデザインを受け継いでいる。
内部の部品も見せて頂きました。かなり大型のペンタプリズムや小さなAE/AFセンサー、CMOSイメージセンサなど。
私には少し大きくて思い感じがしましたが、手にすごくなじむ形をしていますね。
EOS 7Dのバッジがダメだしを受けて、急遽デザインし直すなんてこともあったそうです。
撮影会ではこのような設定で撮影しました。撮影会で撮影した画像はこちら。
とっても手軽に綺麗な写真が撮れ好感触でした。
1800万画素というのは私には必要性は感じませんでしたが、8コマ/秒の連写は使ってみるととても良い感じです。
まあ、撮影条件がとても良かったので当然ですが。もう少し厳しい条件や日常的なシーンでの画質を見てみたかったですね。
まだ試作機なので等倍での評価は行わないで欲しいとのことでしたので見ていませんが、1800万画素になったことによるトレードオフがどこまでクリアされているのかとかは気になるところです。
CFカードを入れる場所の蓋もバネが利いて空けやすくなったそうです。CFカードはSanDisk Extreme Proです。
撮影した写真は背面モニタで綺麗に見ることができます。
DMC-GH1でバリアングルに慣れてしまっているので、どうしてバリアングルモニタを搭載しないのかなと思いましたが。
写真では良く分かりませんが、ファインダーさすがに明るくて見やすいです。
EVFに慣れてしまっているので、視野率約100%とか当然そうじゃ無いと、とか思ってしまったり、拡大されないのでピントが分かりにくいなとか思ってしまいましたが(笑)。
何と言ってもレンズの豊富さがやはり魅力ですね。
もう一つ、新しい方向性として模索されている分野としてワイヤレスがあるそうです。
ワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E5という製品を発売しており、有線/無線LAN、WEBサーバー、USBホスト、複数のEOSの連動撮影、GPS接続(要Bluetooth)ができるそうです。これを使えば、iPhoneでリモート撮影ができるとデモを行って頂きました。EOSが捉えている画を確認できたりシャッターを切ったりできるようです。
私もEye-Fiなんかを使っており、撮影した写真が自動的にオンラインストレージやiPhotoなどにアップロードされるのは便利でうれしいですが、撮影時にワイヤレスってあまり必要性を感じませんでした(リモコンの代わり?)。連動撮影は面白そうでしたが。
最後にCANON PIXUSによる写真のプリント体験も行いました。印刷準備にかなり時間がかかったのが気になりましたが、プリントの品質はなかなか良いです。
お土産として各種パンフレットの他、EOS Kissのライオン親子の液晶クリーナーを頂きました。
CANON, WillVii, モノフェローズの皆様、ありがとうございました。