YouTube x GEO CREATOR DAY 動画,位置情報,3Dモデルのクリエイターの交流イベント


昨日はYouTube x GEO CREATOR DAYなるイベントに参加してきました。YouTube、Google マップ, Google ビルディング メーカー(sketchup), Google Earth, Panoramioなどの動画, 3Dモデル, 風景写真などのクリエーターを一同に集めたGoogle初のイベントとのことです。
集まったのはYouTube動画系の方がほとんどでとGEO系(位置情報や3Dモデル)は少なかった感じですが、これらのプラットフォーム/技術を組み合わすことでさらなる表現の広がりやクリエーターの交流を生み出すべくYouTube x GEOとしたそうです。
私は多分YouTubeパートナーになっているから呼ばれたのだと思いますが、Googleマップのマッシュアップや3Dモデリングなどもやっていたので、とても興味深い内容ばかりでした。



GEOの基調講演はGoogle Earth(Key Hole)創設メンバーでGoogle技術部門担当副社長のブライアン・マクレンドン氏より、Google Earthに至るまでの歴史、最初は夢だった世界中のどこへでも飛んでいける仮想世界を実現するのにシリコングラフィックス社の技術で実現してそれがパソコンでも実現できるようになった話がありました。さらにそのGoogle Earthを表現のためのプラットフォームとして使われている事例なんかも紹介されました。プレゼンテーション自体もGoogle Earthを使われていました。

YouTubeの基調講演はアジア太平洋地域YouTube製品開発ディレクターのアダム・スミス氏からYouTubeの概況、機能、パートナープログラム、クリエーター支援などの話がありました。日本は世界2位のYouTube利用で、パートナー収入も400%で増えているとか。クリエーター支援のこんなページがあったり、クリエーターハンドブックなんてのも公開しているのを初めて知りました。

攻殻機動隊や東のエデンの監督の神山健治氏、攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3Dのプロデューサーの石井朋彦氏を含めた対談。
攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3Dは3D作品だけどその面白さを伝える手段が無かったが、YouTubeが3Dに対応していることを知り、プロモーションに使った。
YouTubeにはプロからみたら常識外の表現があったりして刺激を受けることがある。先日もスカイダイビングの動画をずっとみていた。
Googleマップやストリートビューなどはロケハンの前のシナリオ作りやロケハン後の写真の整理/共有に有用。Google社を訪れたとき、8面スクリーンのGoogle Earthデバイスがあり、それを長い間楽しんでいた。
などといった話がありました。

会場に展示されていた8面スクリーンのGoogle Earthデバイス

赤青メガネを頂き3Dを体験

ライトニングトークや個別セッションでは活躍されているクリエーターの方々から作品紹介やこだわり、始めたきっかけ、多くの人に見てもらうために工夫しているところ、どのように制作しているのかなどなど教えて頂きました。具体的な話が聴けてとても刺激を受けました。
紹介された作品から特に興味深かった作品を貼付けておきます。
egawauemonさん

5Dmk2で撮影されたフルハイビジョン映像資産を過去の記憶=未来の指標として作られているそうです。とてもリアルな美しい映像でずっと観ていたくなりますね。ブルーレイディスクにして販売されたりもしているそうです。
MasahiroUshiyamaさん

3Dモデルのメイキングなども魅せる動画にしてアップされています。
scalpas8さん

アイデアが非常に面白いです。CM風のCG動画を作成されています。
後半のセッションは活動スタイルに合わせて5つに分けて並行で行われたのですが、私は、スタイルにこだわらずあまり知らないプログラムを選んで聴講しましたw
Panoramioは使ったことがなかったサービスなので、話を聞いてみました。位置情報ベースの写真共有コミュニティで、基準を満たせばGoogle Earthで共有することができるみたいです。さまざまなカテゴリのコミュニティでディスカッションもできるとか。
おすすめの位置情報の付け方から、APIを使ったサイトへの貼付け方まで教えて頂きました。とても面白そうだったので、早速使ってみようかな。
YouTubeのアノテーション、3D、キャプション機能についても教えて頂きました。
アノテーションは動画に文字や吹き出しを貼付けられるだけでなく、動線を作るためのリンクや条件分岐のリンクを作ったりできるのですね。これは使った方が良いかも。
左右別々の動画から3D動画を作成するツールなんてのもあるのですね。音から左右のタイミングを自動で合わせたり、水平の位置を自動調整したりもできるそうです。先日リリースされた2Dを3Dに変換する機能はあまり立体感を感じられないこともあるから積極的には宣伝していないとか。
キャプションも先日紹介した自動キャプション機能、自動翻訳機能の他、キャプションエディタなんてのもあるそうです。
YouTubeのページの下の方に新機能をお試しくださいというリンクがあって、ここに色々な新機能があるみたいですね。
YouTubeはこのBlogの動画置き場くらいにしか使えていなかったので、もう少ししっかり制作した動画の共有なんかも行ってみたいと感じました。
様々な使いこなし方やクリエイターの体験談などを伺うことができ、とても刺激的な一日でした。Google, クリエイターの皆様、ありがとうございました。

saya: