[PR] 中央環状品川線ブロガー見学会 日本一になる最新のトンネルの工事現場に潜入してきました


予告していたように、首都高速道路株式会社主催の「中央環状品川線 ブロガー見学会」に参加してきました。
すでに開通している大橋ジャンクションの換気を行っている大橋換気所や絶賛工事中の大橋連結路を歩かせていただきました。



東急田園都市線池尻大橋駅近くにある巨大な円形の施設が大橋JCT。高架の高速3号渋谷線と地下を走る高速中央環状線を結ぶジャンクションで高低差70mを2回転のループで結んでいるそうです。

こちらが高速3号渋谷線。
地下の高速中央環状線は、大橋JCT−大井JCT間の品川線が完成すれば環状線としてループが完成し、都心に入らずに各方面へアクセスできるようになり慢性的な渋滞の緩和が期待されているそう。

大橋JCTは内側から見るとこんな風になっていてやはり壁で覆われています。騒音や排気ガスを出さないようになっています。
屋上は緑化されています。中にはフットサルコートがありました。

そしてこちらが大橋換気所。

とても大きな施設で、模型ではこんな感じ。

断面で見るとこんな風に、道路の排気(赤線と黄線)をSPM除去装置、低濃度脱硝装置などを通して綺麗にして、排気ファン、サイレンサーを通して外に排出されます。また外気をサイレンサー、送気ファンを通して道路に送ります。その他停電しても動き続けるように自家発電などもあるとか。

青色の送気ファン
3基あって、1基メンテ中に1基故障しても大丈夫なようになっているそう。

黄色の排気ファン

サイレンサー
こういうのがいっぱいで音を漏らさないようにしているそう

ちなみにファンの振動も吸収して建物に伝わらないようになっています。

脱硝剤
こういうのを使った低濃度脱硝装置で二酸化窒素を90%以上除去するそう。
大橋JCT/大橋換気所はかなり環境を考慮した施設になっているのですね。中央環状線のトンネルにもいくつか換気所があるそう。
大橋換気所の屋上には田んぼがあって近隣の小学生が稲を育てているのだとか。

次は、現在工事中の大橋連結路トンネルについて。建設中の中央環状品川線と大橋JCTを結ぶ1車線用のトンネルです。今回この大橋連結路を歩いて、その工事の様子を見ることができました。

トンネルはシールドマシンで掘り進められています。

掘削しながら、後方でコンクリートブロックで壁を組み立てて行きます。

工事現場にはマスク、手袋、ヘルメット着用で入ります。


階段を下ります。

大きな縦穴がありここからシールドマシンを入れて掘り進んだため、上下に丸い穴が2つ並んでいます。大井JCT方面(上)と大橋JCT方面(下)の道路ですね。

地下30mの下のトンネルを進みます。

壁面が途中で鋼製になるところがあるのですが、何らかの工作を行う部分がこのようになっているそう。

ここは地上非難出口に繋がっています。この先のスペースに階段があるそうです。

さらに先に進むと大橋連結路と中央環状品川線のシールドトンネルが50cmの間隔で並びます。先に見えるのが中央環状品川線のシールドトンネル。2車線用なので大橋連結路よりも広いです。

さらに先に行くと行き止まりになっていましたが、ここでは大橋連結路と中央環状品川線のトンネルを合わせて大きな一つのトンネルにする工事が行われていました。

左が大橋連結路ですが、その上にさらにスペースができています。

上に登ると大橋連結路(左)と中央環状品川線(右)のシールドトンネルの上面が見えます。このようにそれらを結合するようにさらに屋根を作ってそれぞれの上面は取り除くことになります。このスペースは人力や工作機械で掘るそうです。

模型でみるとこんな感じで、2つのシールドトンネルをくっつけるような楕円形のトンネルを作っているそう。

大橋JCTの方に戻って、こちらはすでに開通している新宿から大橋JCTへのシールドトンネルとの合流部。左の円の中は車が走っています。右側が大井JCTから来る連結路。この部分は開削したそう。

シャッターを空けると合流部が見えました。
最新のトンネルの作り方もとても興味深かったです。また工事中なので、機械や部材、看板なども各所にあったりしてとても面白かったです。

最後はバイク隊。
中央環状線のトンネルはすでに開通している部分だけでも10km近くあり、品川線が開通すると約18kmに。これだけ長いと事故が起こったときに渋滞したりして現場到着に時間がかかったりするため、渋滞をすり抜けて駆けつけることができるバイク隊が編成されています。ちなみに右側の2台のバイクが本物で、左側のバイクは練習用のものらしいです。


バイクの後ろの収納部には、応急手当や様々な措置のできる道具が入っています。


サイレンを鳴らすとかなり大きな音がしました。最近の車は遮音性が良くなり音楽などを聴いていると聞こえないためとか。マイクとスピーカーはBluetoothで繋がっており、少し離れても声を伝えることができるそう。

4輪のパトロールカーもあります。多くの機材等を運ぶにはやはり4輪の方が良いためとか。


様々な装置が付いています。

こちらもサイレンが鳴りますが、バイクよりも低い音でした。

中央環状線(Central Circular Route)のゆるキャラ「C2くん」。
中央環状品川線は平成26年度開通予定だそうです。
単に日本一(世界では2番目の長さ)のトンネルを作るだけでなく、環境や安全なども考えてしっかり作られているなと感じました。
首都高速道路株式会社、ブログスカウト、参加ブロガーの皆様、貴重な経験をありがとうございました。
ブログスカウトの仲介で参加しています。

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