加子母森林エコツアー その2 明治座舞台裏と加子母大杉とTBSドラマ


前回は(株)丸二主催の加子母(かしも)森林エコツアーで学んだ日本の森林の現状について記載しましたが、今回はその他の加子母の見どころについて書きたいと思います。
写真はすべてFUJIFILM X-M1で撮影。



まずは、岐阜県指定重要有形民俗文化財の「明治座」。明治27年に村の有志により、木を切り出し手作業で建設された芝居小屋で、現在でも地歌舞伎などが公演されているそう。

娘引き幕。創建当時に下半郷各戸の主婦によって作られた引き幕で、屋号と名前が染められています。

以前、照明などを操作していた部屋。

化粧部屋、衣装部屋の前の廊下の壁には多くの旅役者や青年団の落書きが。

十八代中村勘三郎(加ん三郎)とか

坂本龍一のサインも。


小道具部屋には刀などもありました。


舞台下の奈落には、廻り舞台を回す仕組みも。

奈落から花道に上がるスッポン。花道の七三の位置(7:3の舞台に近い役者が見得を切る位置)にある切り穴で妖怪や亡霊などの役が登退場するのに使うそう。

なかなか色々な舞台裏を見学できて面白いですね。

次は国の天然記念物「加子母大杉」。樹齢は千数百年。
前には加子母大杉地蔵尊があり、ご本尊は高僧行基の作と言われているそう。子宝・安産祈願に訪れる人が多いとか。なめくじ祭りなんてお祭りもあるそう。

近くで見るとかなり太い幹で迫力がありますね。

台風で一部の枝が折れてしまったそうです。

モクモクセンターにはかしもの駅名標がありますが、加子母には鉄道は通っていないそうです。これは何かというと、TBS系列で11月11日(月)夜9:00〜のドラマ『命〜天国のママへ〜』で使われたものだそう。このドラマは加子母が舞台で、萩原聖人主演。妻、母親に先立たれた父親と息子が、森林に囲まれた自然の中で癒されながら悲しみを乗り越え絆を深めてゆく姿だそう。

また、ドラマのロケで使われた民家にも案内していただきました。


まだ、放映前なのであのシーンというのは分かりませんが、こういった部屋が使われているそう。チェックしたいと思います。

とてものどかなところで、確かに癒されそうな雰囲気ですね。加子母は日本のふるさとのイメージを絵に描いたようなところです。

すぐ近くには下呂温泉がありますし、ちょっと足を伸ばせば飛騨高山や白川郷もあるということで、そういった観光地と合わせて旅するのも良いかもしれませんね。
その3へ続く。

saya: