楽しい眠りを追求する「眠り製作所」が富岡シルクの応援でシルクフィル掛け布団などを販売 その生産工場を見学


「楽しい眠り」に特化したブランド「眠り製作所」をご存知でしょうか?
群馬県高崎市にある株式会社プレジールが作るブランドで、「楽しい眠り」を追求し、写真のような抱かれ枕など機能性・素材にこだわったユニークな枕等を販売しています。スポーツ選手や著名人にも愛用者が多いそうです。(枕については後半に書きます)
その眠り製作所が、富岡製糸場の世界遺産登録を受け、厳しい富岡シルク生産業を応援したいと立ち上がり、丸三綿業などと協力して富岡シルクブランドのシルク製品の販売を開始しました。
今回の群馬県の旅はこの株式会社プレジールさんがシルク製品のすばらしさを知って欲しいと招待頂いたもので、旅費を提供していただいたほか、社長の登坂さん自ら1日案内していただきました。



その目玉商品「シルクフィル掛け布団ハーフ」の製造工程を丸三綿業さんの工場で見学させていただきました。(写真は綿入れが終わった段階で完成品ではないです)

シルクわたは軽く柔らかく、保温性、吸湿性、放湿性に優れるそうで、シルクわたを使った布団は、眠りの追求には外せない逸品。

シルクわたとしては従来、真綿(まわた)(写真左)がありました。真綿は繭をアルカリ水で煮て柔らかくし、30cm角に手で広げて乾燥させて製造する。布団に使うときはこれを何重にも重ねるそう。製造工程がすべて手作業になってしまうため、どうしても高価になってしまう課題がありました。
丸三綿業は(独)農業生物資源研究所と「シルクフィル」(写真右)というシルクわたの製造方法を開発。製造工程は機械化可能で製造コストが2/3〜1/2になるそう。

シルクフィルはかさだかで軽く、水洗いができるという特長があるそうです。
写真は富澤社長。
シルクフィルに触ってみましたが、とてもすべすべで肌触りが良く、気持ち良いですね。

もちろん特許技術で、このような賞も得ているそうです。
富岡シルクの技術革新は、今でも行われているのですね。

大量の繭から一斉に繭糸を引き出し、ぬれた状態のまま大枠に巻き取り、糸を精錬することでセリシンを取り除き、フィブロイン繊維だけにします。

繊維をほぐし綿状にするために引き延ばします。


さらに広げて巻き取ります。

布団にするときはこれを布団の形に敷き詰めていきます。





ハーフの場合、シルクフィル350gを使うそうです。繭玉1000個分です。



丸めて

こんなにコンパクトになるんだと思っていたら、

広げて布団への綿入れ完了。手品のようでした。
シルクフィルの布団、使ってみたいですね。
安くなったといっても結構良いお値段。高岡シルクというブランドの通り、高岡で生産された高品質シルクのみを使っているというのもあります。富岡シルク製品の需要が高まり、更なる技術革新や養蚕家の増加などで大量に生産できるようになれば価格も下がるのでしょうね。
興味ある方、富岡シルクを応援したい方は眠り製作所のオンラインショップへ。

さて、眠り製作所の枕に付いても紹介しておきます。
まずは抱かれ枕。

頭の部分と腕の部分に別々に綿が入っているそうで、両肩まで包み込むように首や肩を支えることで、頭や首、肩や腕に負担をかけないそう。

横向きのときは頭の重さが直接腕に伝わらず、抱き枕をしているような感じで寝ることができるとか。なかなか考えられた形状らしいです。使ってみたいな。

寝相の悪い子供などにも良さそうですねw
赤ちゃんのオムツ替えや授乳などに便利というユーザさんもいるそう。

こちらは子供用かな。

こちらは高さ調節枕

横のポンプで高さ調節が可能で、首の形を整えて支えることができます。
これらの枕も眠り製作所のオンラインショップで。
私は結構どこでもすぐに寝ることができるし、だいたい起きたい時間に起きれ、眠りに関してあまり悩みはないのですが、妻はなかなか寝付けなかったり、子供は睡眠時間がかなり変動したり寝相が悪かったり。人生の約1/3を占める眠りを良くするのは重要ですね。
株式会社プレジール、丸三綿業の皆さん、参加ブロガーの皆さん、ありがとうございました。
群馬での体験記はまだ続きます。

saya: