iWireのBoseのノイズキャンセリング・ヘッドホンQC20のニュースリリースに関連して、そのBose QuietComfort 20体験会が開かれました。Bose QuietComfort20
最初に米国BOSEが50周年を記念してアカデミー賞受賞監督モーガン・ネヴィルが製作したショートフィルムDREAM+REACHを観賞しました。
去年亡くなられたボーズ創業者アマー・G・ボーズ博士の創造力が重視し、一人一人の夢をかなえる場所を提供するという想い、研究・技術を重視し、生み出した利益を次の新しいアイデアの発明・研究にかけるボーズというユニークな企業について、MITとのシナジーについてなど、描いていました。
11/30から全国各地で期間・参加者限定上映されるそうで、こちらから応募できます。興味ある方はぜひ見てみて下さい。
ボーズ博士が目指したのは生演奏の感動を再現すること。BOSEを起業したあと、初のヒット商品のBOSE 901は8つのスピーカーは壁に向け、1つのスピーカーは直接届く音を出すことで、反響音が多い生演奏を再現するようにしたのだとか。
音の研究も多岐に渡り、どのような音が心地よいかというような心理音響なども研究。そのような研究の蓄積がボーズの音作りに反映されています。
1978年にボーズ博士が米国に帰る飛行機の中でその騒音で音楽が楽しめないことに気付き、方程式を書き出し、ボストンに到着するまでにノイズキャンセリング技術の基本コンセプトを発案。それを15年以上、5千万ドル以上をかけて実用化したのだとか。
1986年に無給油で世界一周を達成したボイジャー号にノイズキャンセリング・ヘッドホンのプロトタイプを提供。軽量化のために騒音が激しいコックピットでの疲労を軽減したのだとか。1989年にはパイロット用のノイズキャンセリング・ヘッドセットを供給、2000年には世界初のコンシューマー向けノイズキャンセリング・ヘッドホン「QuietComfort」を発表。
今年モデルのQuietComfort 25までノウハウ蓄積が続けられているそう。
2001年のQuietComfortと2006年のQuietComfort 3
2009年のQuietComfort 15と2014年のQuietComfort 25
QuietComfort 20はBOSE初のインイヤータイプのノイズキャンセリングヘッドホン。
周囲の音を捉えるために、
ヘッドホンの内側と外側に2つのマイクを内蔵。
DSPで周囲の騒音と逆位相の音波を流すことで、騒音をキャンセルします。
実際、周辺で大きな騒音を流しつつ音楽を聴く体験もさせていただきましたが、本当に音楽に集中して楽しむことができます。音楽が流れていなくてもかなり静寂になります。
大きな2つのスピーカーを使って、逆位相の音で騒音をキャンセルするデモも見せていただきました。
従来あったStayHearチップを改良した、StayHear+チップで遮音性を向上。
遮音性・消音性能が高いので、音量を上げなくても音楽を十分楽しめるので、耳を痛める危険性も少ないし、音漏れなども少ないそう。
コントローラー部はiPhone/iPad用とAndroid用の2種類あります。
その側面にボタンがあるのですが、これを押すとAwareモードと普通のモードを切り替えることができます。Awareモードでは、不快な低音はカットしつつ、人の声やそれ以上の高音はカットしないので、まわりの声やアナウンス、危険を知らせる音などに気付くことができます。普通のモードだと、人の声も非常に聞きづらくなりますが、いちいちヘッドホンを外さなくても聞き取れるのは良いですね。
このインイヤータイプのQC20だとスペースも取らないので、電車などでの通勤や飛行機などでの旅行にはとても良いお供になりそう。音楽の聴こえ方もさすがにBOSEだけあって、心地良いサウンドになっていました。中身は秘密みたいですがDSPによってイコライズされているそう。
いくら音が良く鳴っても騒音があれば台無し。騒音に勝つ音量ではなく騒音をなくすことによって、音楽をより楽しむことのできコンパクトなBose QuietComfort20