9/15キヤノンよりミラーレスカメラの最新機種「EOS M5」が11月下旬に発売されることが発表されました。モノフェローズイベントで、その発表日にEOS M5の試作機を触らせて頂く機会を得ましたので、早速レポートしたいと思います。
この記事の中で、写真の下に「Canon Canon EOS M5…」と入っている写真はEOS M5の試作機で撮影した写真です。試作機のため、元データを80%に縮小してアップロードしてあります。
今まで、キヤノンのミラーレスEOS Mシリーズはエントリー機または一眼レフのサブ機としての位置付けでしたが、このEOS M5は満を持して、ミラーレスのステップアップ機、ハイエンドモデルとして投入されました。EOSシリーズとして初めて最新の映像エンジン「DIGIC 7」を搭載し、最高ISO感度25600、デュアルピクセルCMOS AF搭載で高速AF、AF追従連写で最高約7コマ/秒などなど一眼レフミドルクラスのEOS 80Dに引けをとらないスペックで、キヤノンの本気度を感じますね。
そして今までのEOS M3と違うのが、約236万ドット有機EL内蔵EVFを搭載するだけでなく、そのEVFを前提とした操作性へのこだわり。EVFを覗いたまま操作できるようになっています。
デザインもミラーレスのハイエンドモデルとして、より従来のEOSらしいデザインに。流体造形やグリップの持ちやすさ、コントロール系にこだわっているそう。もちろん、キヤノンらしくレンズとEVFや液晶、三脚穴などの軸も揃えています。
ミラーレスとしてのコンパクトさは維持しつつ、ホールドの良さにこだわり、様々な人が持ちやすい形を追求したそう。
本体左側にはスイッチとモードダイヤル。スイッチを入れてモードを選択したあとの操作は、右側に集められています。
本隊右側には露出補正ダイヤル、メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤルの3つのダイヤルが配置されています。
サブ電子ダイヤルの中心にはダイヤルファンクションボタンがあり、それを押すことで、ダイヤルで設定する項目を変更できます。そういった操作はEVFを見たままでもできるようになっていますね。
それぞれのダイヤルは切削加工されており、なかなか高品位です。
シャッターボタン周辺は独特な斜めの削りで人指指が自然とシャッターボタンに導かれるようになってます。
下方向に180度チルトすることができます。下方向にチルトすることで、自撮りも可能。
今までのEOS Mシリーズでなかったリモコン端子もあります。
バッテリーとSDカードは底面から。バッテリーはEOS M3と同じです。
ミラーレス一眼の良いところは、やはりレンズ交換で楽しめるところ。
EOS Mシリーズ専用のコンパクトなEF-Mレンズもラインナップが増えてきました。
今までの写真で付いていたレンズは、新製品のEF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM。高倍率ズームで広角から望遠までこなす便利なレンズです。
試作機で撮影してみた写真です。
こういう静物は他のEOS Mシリーズでも、とても綺麗に撮影できましたし、今回も当然綺麗に撮影できますね。
こちらは、マクロレンズのEF-M28mm F3.5 MACRO IS STM。寄って撮影したときに影で暗くなっても大丈夫なようにLEDライトが付いています。
思いっきり近くからマクロ撮影が可能ですね。
マウントアダプタを使えば、とっても豊富なEFレンズを使うこともできます。
同じく9/15に発表になったEF70-300mm F4-5.6 IS II USMの試作機もありましたので、接続してみました。
レンズに液晶画面が付いており、接続したカメラに合わせた35mm判換算の焦点距離などが表示できるようになっています。
こんなレンズだって使うことができます。買えるか、意味あるかは別にして。
EF-M18-150mm f/3.5-6.3 IS STMでISO感度を変更して夜景を撮影してみました。
ISO3200
ISO6400
ISO12800
ISO25600
さすがにISO25600では少しノイズ感が増しますが、縮小したらほとんどわからない十分実用的な画質ですね。
ISO25600で夜景を撮影するために真っ暗にした部屋でもこんな感じに撮影できました。
見やすいEVF、持ちやすさ、使いやすさはもちろん、暗いところでも手持ちで撮影可能な高感度性能、レンズ交換での撮影の楽しみなど実感することができました。
これだけではありません。注目のEOS M5の高速AF、連写などについては、次の記事で書きたいと思います。