Stable DiffusionやChatGPTのようなジェネレーティブAIの急速な発展を受けて、各社が様々なAI関連サービスを開発中で、そのベータサービスなどが公開されています。色々試して遊んでいますので、まとめて紹介したいと思います。(日々進化しているサービスなので明日にはできることが変わっている可能性もあります)
Adobe Firefly
Stable Diffusionなどは、モデル作成時にインターネットにある様々なコンテンツを使って学習しているので、その商用利用等は課題があったりするのですが、Adobe Fireflyは、Adobe Stockの画像、オープン・ライセンス・コンテンツ、著作権の切れたパブリック・ドメイン・コンテンツで学習されたモデルを使っているため、安全に商用利用できる画像をクラウドで簡単に生成できるのが特長です。
逆に言えば学習されているコンテンツが限定されているので、思ったとおりの画像を生成してくれる確率は低めに感じます。
Text to imageを試しました。生成した画像やそのプロンプトも公開されているので参考にできます。
簡単なプロンプトでも、右側のツールで様々なスタイルを選択するだけで画像が変わっていくので、簡単に色々試せるのが良いですね。画像の生成もとても速いです。
プロンプトを加えていけばより思い通りになると思いきや、キーワードによってはがらっとイメージが変わったりしてしまうので、結構難しいですね。日本人女性はあまり学習されていないのか出すのが難しい感じがします。
色々機能追加が予定されているので楽しみですね。
Adobe Fireflyは、こちらでJoin the betaで登録して、招待メールが来たら利用可能になります。
Bing Image Creator
Bing Image Creatorは、OpenAIのDALL-E2を使った画像生成サービスです。日本語のプロンプトで画像を生成できるのが特長です。Bing AIからも利用可能です。
Adobe Fireflyで試したのと似たようなプロンプトで試してみました。こちらの方が少し時間がかかる感じがします。
こちらはより日本人女性を描くのが難しい感じがします。NGワードでコントロールされており、コスプレなどもNGワードになっているようですね。
Bing Image Creatorは、Microsoftアカウントがあればすぐに利用可能です。
Google Bard
Google Bardは、OpenAIのChatGPT, GPT4と同様な大規模言語モデル(LLM)を使ったチャットAIです。現在、日本でも利用できるようになっていますが、使えるのは英語のみです。
BardとChatGPT, Bing AIを比較してもらいました。なかなか控えめな回答ですが、確かにChatGPTなどに比較するとまだまだ完成度が低い感じがします。
ストーリーなどの生成も可能。
ChatGPT同様、嘘もつきます。
ChatGPTでは一発で作れたブロック崩しゲームのプログラムは、Bardでは一発では作れませんでした(一部しかできなかった)。
Google Bardはこちらで、Join waitlistをして、招待メールが来たら利用できます。
THE PORTPIA SERIAL MURDER CASE
SQUARE ENIXがAI Tech Previewとして公開した『THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』のデモ。懐かしの「ポートピア連続殺人事件」に自然言語処理(NLP)を組み込んだデモがSteamで無料公開されています。オンラインでAI処理しているわけでなくローカルで処理しています。
昔のPCゲームの「ポートピア連続殺人事件」は、コマンド打ち込み式のアドベンチャーゲームでしたが、AIを使ってより会話ができるようになったのかなと期待しましたが、ちょっと会話の揺れを吸収しているだけに感じます。間違えて解釈したり、同じ返答だったりも多い感じ。自然言語生成(NLG)は削除されたみたいで残念。
ゲームでもAIでよりリアルな会話ができるようになったり、NPCが色々話すようになったり、面白い変化がありそうですね。
ちなみにストーリーはすっかり忘れていましたが、何とかクリアできました。(電話の使い方で詰まっていました)
Bluesky
最後はAI関連ではありませんが、分散型SNSのBluesky。イーロン・マスクのおかげで色々ごたついているTwitterの代替サービスとして注目されているSNSです。Twitterの共同創業者で元CEOのジャック・ドーシー氏による支援を受けたSNSで、技術は違いますが、UIや機能はTwitterそっくり。現時点では招待コードがないと登録できませんが、運良く知り合いより招待コードを頂くことができました。
今までiPhoneアプリ、Androidアプリからしか利用できなかったのに、ブラウザからも利用できるようになっていました。
ブロック機能など機能もどんどん追加されていっており、SNSでその状況が見えるのも面白いです。
アカウントは@(ID).bsky.socialになるのですが、独自ドメインを持っている場合は、DNSレコードに設定を加えて、Verify DNS Recordをすることで、独自ドメインのIDになります。自分で本人証明できる仕組みが面白いですね。
IDは@digitallife.tokyoにしました。招待コードは持っていないので招待はできませんが、Bluesky入った方はぜひつながって下さい。
GWはあまり外出予定がないのと、雨が多そうなので、様々な新サービスで遊んでみたいと思います。