9/20パレスホテル東京で開催されたデルノートパソコン新商品発表会に、デルアンバサダープログラムで招待いただき参加してきました。
発表されたのは、Lunar Lakeのコード名で開発され、9/3にIntelより発表されたCore Ultra シリーズ2を搭載した「New XPS 13」。AI性能を強化した9/27発売開始予定です。
New XPS 13 (9350)
新商品のNew XPS 13 (9350) は、見た目やデザインは従来のXPSと変わらず。
中身はIntel Core Ultra シリーズ2で強化。その強化のポイントが語られました。
デル・テクノロジーズ ジャパンコンシューマー&リテール アソートメントプランナー兼コンサルタント 松原大
デルジャパンのノートパソコン全体の販売の中でNPU搭載のいわゆるAI PCの割合は48%まで増えてきているそうです。
AI PCと言ってもAI専用のPCというわけではなく、通常使用でもパフォーマンスを向上しつつ、NPUやGPUを使ってAI関連機能も高速に動作させるようになっています。
こちらがIntel Core Ultra シリーズ2。上部に搭載しているのはメモリで、CPU/GPU/NPUだけでなく、メモリも一体になっています。
メモリ一体型にすることで消費電力が大きく変わり、バッテリーの保ちが良くなります。
New XPS 13では、Netflixのベンチマークで26時間連続再生できるバッテリー容量になっています。
デザインは従来のミニマルデザインのXPSを継承。削り出しアルミニウムとガラス素材で、カラーもプラチナとグラファイトの2色。
New XPS 13(プラチナ)。枠のないフラットでシームレスなタッチパッドやバックライト式のファンクションキーですっきりしたデザインです。
左右の側面にThunderbolt 4(USB4)端子を1つずつ搭載しています。
こちらは従来のXPS 13(グラファイト)ですが、見た目は同じですね。
Intel Core Ultra シリーズ2の下記のプロセッサーから選択可能。Core Ultra 9は後日発売で9/27時点では選択不可。
・Intel Core Ultra 5 226V (8コア、8MBキャッシュ、4.5GHzまで、16GBメモリー)
・Intel Core Ultra 7 256V (8コア、12MBキャッシュ、4.8GHzまで、16GBメモリー)
・Intel Core Ultra 7 258V (8コア、12MBキャッシュ、4.8GHzまで、32GBメモリー)
・Intel Core Ultra 9 288V (8コア、12MBキャッシュ、5.1GHzまで、32GBメモリー)
SSDは512MB、1TB、2TBから選択可能。
全構成がIntel EVO Edition認定です。
ディスプレイパネルは、非光沢FHD+。非光沢タッチ式QHD+、2880×1800 OLED非光沢タッチ式から選択可能。
Dolby Vision + Dolby Atmos、8Wクアッドスピーカーを搭載して、映像や音にもこだわっています。
価格はFHD、Ultra 5 226V(16GB)、SSD 512GBで、約26万円、OLED、Ultra 7 258V (32GB)、SSD 1TBで約33万円。
サステナビリティにもこだわっていて、リサイクルアルミニウム、リサイクルガラス、再生プラスチック、再生銅などの再生素材を使っています。
現在発売中のXPS全シリーズはEPEAT Gold with Climete+認定を受けています。
New XPS 13 ローカル生成AI パフォーマンスデモ
New XPS 13でのローカル生成AI実行のパフォーマンスを確認できるデモも行われました。
画像生成AI(Stable Diffusion 1.5)のデモはCore Ultra シリーズ1の時よりかなり高速になってますね。
テキスト生成AI(Llama-3-ELYZA-JP-8B)のデモ。
GPU/NPUの用途としては、画像や動画の編集や生成、
AIアシスタントでプレゼンテーション作成の短時間化、
セキュリテイなどに利用できます。
Intel Core Ultra シリーズ2
インテル 技術本部長 安生健一朗
Intel Core Ultra シリーズ2は、電力効率とパフォーマンスを大きく向上しつつ、互換性を保つプロセッサー。
Copilot+ PCとして、40TOPS(兆回演算/秒)以上を求められるところ、120TOPSを実現。
低電力なE-coreとパフォーマンスに優れたP-coreをうまく使い分けて、低電力とパフォーマンスを両立。
8コア8スレッドで、Core Ultra シリーズ1の12コア14スレッドより、最大3倍のスレッドあたりのパフォーマンスを実現。
メモリー統合されたことで、最大2倍の電力効率を実現。
スレッド・ディレクターで、電力効率に特化したスレッド割当が可能に。
パフォーマンスが要求される作業は通常すぐにP-coreにスレッド割当されますが、
Teamsアプリのような作業はE-coreに割り当てることで、省電力で長時間の利用が可能に。
行列演算を行うXMXエンジンを新規搭載し、GPUでも最大67TOPSを実現。
CPU/GPU/NPUをうまく活用したAIアプリケーションの開発が可能。
Geekbench AIでの性能比較
ソフトウェアメーカーとともにAI機能を開発
パソコンメーカーと協力し、ユーザー体験のお墨付き「Intel Evo Edition」の認定を提供
Copilot+ PC機能は11月よりWindows Updateで提供開始予定。
ゲーミングPCでなく、XPS 13のようなデザイン・モビリティに優れたノートパソコンで、生成AIもローカルでこなせるようになるのは良いですね。ぜひ試してみたいな。