墨田区のものづくり魂を体験 #スミファ を電動三輪マイクロモビリティ #ストリーモ に乗って巡ってきました #すみファン

11月14日から16日の期間でスミファ2025が開催されています。スミファとは、だれでも墨田区の町工場を巡って、職人と話し技術に触れ、ものが作られていく“現場”を肌で感じることのできるイベント。今年で13回目らしいです。

スミファ

スミファでは、すみだの町工場など50ほどの会場で工場見学やワークショップ、買い物などができるイベントが行われています。
各会場では60Pにおよぶ無料ガイドも配布されており、ものづくりに興味がある方から子供までとても楽しめると思います。
furariアプリでのスタンプラリーも行われています。

ストリーモ

墨田区のベンチャーストリーモが販売している電動三輪マイクロモビリティ「ストリーモ S01JTA」に乗って、スミファの会場を周るツアーがあったので、曳舟コース、両国コースの２つに予約して参加してきました。

ストリーモは特定小型原動機付自転車となり、交通規則上の扱いは自転車と同じような感じで、運転免許は不要で、車道左端を走れます（ただし16歳以上しか乗れません）。ヘルメット装着は努力義務。ナンバープレート取得と自賠責保険の加入が必要。
自転車や電動キックボードと違い、3輪車なので、支えなしで自立し倒れないのが良いですね。

右ハンドルにあるレバーでアクセル操作（押している強さで速度が変わります）、ブレーキは自転車と同じなので、運転はすぐに慣れます。左側にスライドスイッチ式のウィンカーがついています（ウィンカーの点滅が自分では見えないので、切るのを忘れがち）。
道の状態が悪いとその振動が結構伝わるのと、排水のために右端が傾いている道では床が傾くのが少し気になる感じがしましたが、スピードは最高時速20kmなので、早すぎて怖いことも遅すぎてイライラすることもない感じです。（歩道は押すか、モードを変更して最高時速6kmのモードにすれば走れるそう）。慣れると気持ちよく走れますね。

折りたたむこともできます。重量は24kg。バッテリーは取り外すことができます。
こんなストリーモにのって、スミファの会場をめぐります。会場が町工場などのため、それぞれ結構離れているので、他のスミファ参加者からも注目されていました。

協栄医科工業

協栄医科工業は板金加工を行われています。図面からCADに起こし、金属板から製品に加工するまでの工程を、使っている装置などの説明とともに詳しく教えて頂きました。企業から委託され加工されているので、残念ながら工場内は撮影禁止でしたが、なかなか興味深かったです。よく見かける業務用の製品で使われている筐体などもこういったところで加工をされているのですね。

車内のこういったピクトグラムや部屋番号などは社員の方が板金加工したものだそう。

社員は意外に若い方が多く、平均年齢も低いのが印象的でした。

社員の方が制作された作品なども展示されています。

こちらは映画で使われたものらしいです。

浜野製作所

浜野製作所は、ロボットや装置の設計・開発から少量多品種の精密板金加工、金型設計・製作、量産プレス加工、組立まで、複合的な金属加工を得意とする墨田区の会社。テレビなどでもよく見かけます。
残念ながら休憩中で中は見れませんでしたが、社長から話が聞けました。ストリーモの初期開発段階でもこちらで設計など協力されたそうです。

SUNNY CHOCOLATE

SUNNY CHOCOLATEは、カカオ豆からチョコレートをつくるクラフトチョコレートを京島の小さな工房で日々製造されています。原材料はカカオ豆ときび砂糖のみ。

カカオ豆の個性を活かした様々なオリジナルのチョコレートを販売されています。

チョコレートの製造工程を学ぶことができます。

東屋

東屋は明治38年より革小物製品の製造販売を行っている会社。小さな博物館「袋物博物館」を見学させて頂きました。

様々な貴重な革製品などが展示されています。

道具なども

クルス

昭和48年礼装ネクタイ専門メーカーとして創業し、ネクタイ、帽子、ベルト、マフラー等の紳士服飾雑貨などが取り扱われています。手頃な価格で高品質な商品が並んでいました。

大関鞄工房

大関鞄工房は1963年創業で革製品の製造を行っており、革製品の製造工程を見ることができます。小物入れ作り体験のワークショップも行われていました。

皮といっても様々な動物の皮があります。革だけを取ることはなく、食用などに肉が取られたあとの皮を引き取っているそう。

これはヘビの皮。

牛の皮。

裁断
皮は個体差が大きいので、人手で良い部分を裁断する必要があるそう。

漉き
皮の厚みを薄くする漉きはかなり技術がいるらしいです。

縫製なども人によって違いが出るので、手作りの皮製品は全く同じ製品にはならないそう。

刻印したりする装置も。
非常に丁寧に革製品の製造に関して教えて頂きました。

エー・ディー・ピー 北斎通りファクトリー

ADPは、Tシャツをはじめとしたアパレルプリントを手がける工場。

プリントするための大きな機械などが見れました。

Ｔシャツプリントの体験ワークショップもやってました。

丸和繊維工業

丸和繊維工業は昭和31年創業で、メリヤスの肌着製造から始まったニット専業メーカー。着心地にこだわり、人間の皮膚の動きを研究して考案された独自の「動体裁断+動体縫製」のパターン技術を開発。

下町ファクトリーブランド「INDUSTYLE TOKYO」を展開しています。

独自パターン技術によるシャツは、まるで何も着ていないかのような「宇宙心地」として、宇宙飛行士 山崎直子さんの船内活動着として活躍。

ぜひ時間があるときに再訪して試着してみたいと思いました。

また、『ぼくら1点もの展』　～展示販売会～を開催中で、B品を世界にひとつだけの“価値ある1点もの”へと昇華させる取り組みが行われています。

単なる修理ではなく、1着1着に想いと技術を込めてカスタマイズし、「1点もの」に生まれ変わるまでのストーリーも展示されています。

小物のボタン付の体験もさせて頂きました。

両国麦酒研究所

こちらはストリーモツアーではなく、ツアー終了後訪れた場所。両国麦酒研究所は、老舗クラフトビールパブの「麦酒倶楽部ポパイ」が運営する、クラフトビール製造所です。

クラフトビールの醸造設備の見学ができました。

煮沸タンク

発酵タンク

両国麦酒研究所こちらで製造され缶詰めまでされたクラフトビールが10%オフで販売されていましたので、購入しました。

すみだの町工場などのこだわりや技術を気軽に見学・体験できるスミファ。今年始めて知りましたが、とても興味深いイベントです。11月16日まで開催していますので、興味ある方はぜひ訪れてみてください。