パケットビデオTwonkyモノフェローズセミナーでお借りしたIO DATA AVeL Link Player AV-LS700ややはりみんぽすよりお借りしているmarantz ネットワークオーディオプレーヤーNA7004などを使ってTwonkyを体験してみました。
図の上は、DMS,DMP,DMC,DMRなどの関係性の説明です。右は3BOXモデルと言われるDLNA1.5で可能になった関係で、コンテンツのありか(DMS)、コントローラー(DMC)、再生デバイス(DMR)を独立させることができるようになりました。
図の下は、今の環境を参考のため記載してみました。元々、iMacに撮りためた写真や動画、音楽などのコンテンツ、DELLに地デジやBSの録画コンテンツを置き、フリーのDLNAサーバPS3 Media Serverを入れて、PS3などで再生していました。
PS3はユーザインタフェースが快適で対応フォーマットも多いので良いのですが、他の家電系のDLNAクライアント(DMP)は、動作がどうしても緩慢になったり対応フォーマットが限られていたりして不満でした。
そこで登場するのがDMC機能を搭載したスマートフォン(Xperia)やPC、タブレット(iPad)、DMR機能を搭載した再生デバイス(AV-LS700やNA7004)になります。
やはりスマートフォンがリモコンになれば、サクサク動き、操作も簡単にできるので良いですよね。それを実現するのがTwonky Mobileになります。DMCはもちろんDMS,DMRにもなるという代物です。Android用に今年中は無料で公開されています。
Xperiaにインストールしました。まずはDMRを設定しますが、自動検出されたものから選択できます。動画、写真、音楽で個別に設定可能です。
動画、写真をAV-LS700に、音楽をNA7004に設定しました。
DMSを設定して、そのコンテンツをテレビやオーディオに出力することができます。リモコンでコンテンツを選ぶよりXperiaなどの方がサクサク動いて便利ですね（サーバが遅いので遅くなってしまうということもありますが）。
さらに面白いのは家庭内にあるコンテンツだけでなく、インターネット上のコンテンツも扱えるところ。ブラウザでVimeoの動画を選び、インテント機能でTwonkyBeamを選ぶと、AV-LS700に動画を送ることができます。つまりXperiaがインターネットから読み込んだ動画を変換してDMSとして提供しているということですね。当然DMCとしても働いているので停止・再開などのコントロールも行えます。
YouTubeも同様に・・、と言いたいところですが、AV-LS700用にはまだ対応していないそうです。Twonky Mobileのアップデートで対応予定だとか。
こちらはXperiaに入っている音楽をMediaScapeから共有機能を使ってTwonkyBeamに送り、NA7004で再生しています。インターネットラジオを聴いていたのが、切り替わるのがわかるかと思います。
ただXperiaをDMSとした場合はXperiaがスリープするとコンテンツの送信が止まってします。
さらにMacBook AirにもTwonkyBeamプラグインをインストールしてみました。Firefoxで見ているコンテンツをDMRに送ることができます。Flickrに掲載していた写真をAV-LS700に送ってみました。
このように手元で気になった動画、写真、音楽などをテレビやオーディオに送り込み鑑賞したり、皆で共有したりという使い方が簡単にできるのがとても面白いですね。子供の写真をいきなりテレビに表示させて驚かせたりもしてみました。
Mac用にはTwonkyBeamしかないようですが、Windows用にはTwonkyManagerというコンテンツ管理ソフトも公開されています（無料でトライアル利用可能）。こちらは自PCのコンテンツはもちろん、複数あるDMSのコンテンツを統合して見たり、DMRに送り込んだりといったことができるようです。
Twonky MobileはAndroidやガラケーのみで、iOS用は（大人の事情で）公開されていないようです。iOS用には（他社になりますが）DiXiM DMCというDMCソフトが11/30まで無償公開されています。
いろいろ使っているとやはりフォーマットが対象外でうまく動かなかったり、機器の動作が少し変になったりするところもありましたが、テレビやオーディオなどの家電を手元のスマートフォンやタブレット、PCで簡単に操作でき、サーバ上や端末上、インターネット上のコンテンツを送り込むことができるというのは非常に面白い体験でした。
まだまだDMRに対応する機器が少ないのが残念です。ぜひTVやオーディオに標準的に搭載されるようになってほしいです。