Pogoplugが2/4国内発売 パーソナルクラウドでどこからでも大容量ストレージを月額無料で


昨日はAMNの紹介で米国クラウドエンジンズ社のPogoplug(ポゴプラグ)のブロガーイベントに参加してきました。
Pogoplugって知らなかったのですが、パーソナルクラウドという利便性を簡単に低価格に実現する装置だそうです。米国クラウドエンジンズ社のCEOのDaniel Putterman氏とCTOのBrad Dietrich氏がその魅力と技術のお話、ブロガーのカイ士伝氏による体験レポートなどがありました。



クラウドエンジン社は2007年に設立されたベンチャー企業ですが、約2年前に米国でPogoplugを製品化し、そのコンセプトに共感したブロガー達に話題となり1万店の店舗で販売されるまでになったとか。
日本では第3世代にあたるPogoplugが2/4に販売開始されるそうです。
AppleStoreにいた時にiPhoneで1TBのストレージが扱いたいと思ったのが、Pogoplugの発想の原点らしいです。現状のサービスプロバイダが提供しているクラウドストレージサービスが容量に応じて月額で課金され、1TBのような大容量を扱えない。そこで、家庭のUSBストレージをクラウドストレージ化することで、PCでもMacでもiPhoneのようなデバイスでもどこからでもパーソナルコンテンツへのアクセス/共有/再生をできるようにしようというのがパーソナルクラウドの考え方で、しかも端末料金だけで、月額料金を取らないようなサービスを実現したのがこのPogoplugです。

こういうことはサーバやルータを適切に設定すれば今まででも不可能ではなかったのですが、このPogoplugのすごいのは、ネットワークに関する知識が無くても、接続してオンラインサインアップするだけで使えるようになるとか。60秒でセットアップできるそうです。
さらに、出来ることがかなりすごい。ブラウザでサインインしてパーソナルコンテンツアクセス出来るのはもちろん、写真のサムネイルが自動作成されたりスライドショーを作成できたり、動画がストリーミングできるようにH.264に変換されブラウザで視聴できたり、Office文書がブラウザで見れるように変換されたり、メールやソーシャルメディアでファイル/フォルダ単位で共有できたり、2台のHDDを接続して継続的にバックアップを取れたり、PC/Mac/Linuxでドライブのように扱えたり、iPhone/Android/Blackberry/Palm Preなどでコンテンツアクセス、アップロードできたり、クラウド印刷(Pogoplugに接続しているネットワーク上のプリンタにどこからでもiPhoneなどからでも印刷可能)できたり、DLNAでPS3/ネットワークプレーヤーなどのデバイスでコンテンツを見れたり・・・。これでもかってほど欲しい機能が満載されているみたいです。

こういう様々な機能を、Pogoplugの中のソフトウェアとmy.pogoplug.comのサーバの機能、ブラウザまたは端末のソフトの組み合わせで実現しており、結構使いやすくなっているみたいです。ソフトウェアはどんどん進化しているみたいで、ニーズに応じて改善/機能追加されているとか。
その他、質疑等で分かった情報も記載しておきます。
・日本向けのクラウドサーバはソフトバンクのデータセンタを今週から使っている
・家庭内は直接、外からのアクセスはサーバを介してセキュアにアクセスしている
・開発者向けにWEBサービスAPIを公開している
・WakeOnWANが可能
・NWプリンタの自動検出が設定で可能。ドライバはサーバに登録されている
・現在、EPSONとHPのすべてのプリンタに対応している。その他は順次対応する予定
・対応している動画はすべてH.264のデフォルトサイズに変換しているが、今後のUIアップデートで品質が選択できるようになる
・動画の家庭内からPS3などからのアクセスはオリジナルファイル、外からのブラウザなどからのアクセスは変換されたファイルの再生となっている
・Pogoplugの中身はLinuxが動いている。sshでのアクセスも可能

はじめは単に手持ちのUSB HDDを外からアクセスできるのかという感じで話を聞いていたのですが、まじでここまでできるのか?というくらいやりたいことができそうで、わくわくしました。おーこれはぜひ使ってみたい!と思っていたら、何とモニターとしてPogoplugを頂きました。ぜひその実力を試して感想を書きたいと思います。Tシャツも頂きました。
Amazon: Pogoplug ブラック POGO-P25

saya: