昨日は横浜の新高島駅前のビル群の中、ぽつんと立っている豪華な一戸建て住宅を見学してきました。
これは積水ハウス、ドコモ、NEC、バンダイナムコが幹事企業となって行っている総務省の実証実験スマートネットワークプロジェクトで建てた低炭素社会を実現する未来の住宅です。
木造住宅ですが高そうな木の素材が使われておりバリアフリーを意識した住宅になっています。
メインの大画面TVはタッチパネルになっており、様々な情報が表示できるようになっています。
太陽光を上手く取り入れて省エネを促進したり、太陽光発電やEVなどをうまく使って電力使用量を抑えようとしているのがこの住宅のポイントです。
天井の太陽光発電パネルの発電状況や電気消費量、売電・買電量、EVへの充電・放電量などが見えるようになっています。ただし今のEVは放電ができないので、EVに見立てた蓄電池を使って実験しているそうです。
エコランキングで順位や節電量を確認できることで、より省エネ行動を起こさせるような工夫もあります。
ネットワークを使っておじいちゃんの家と写真などを共有したり、電力使用やEVのありなしなどで簡単なみまもりが出来るようになってます。
家歴システムというのが入っており、住まいの情報もかなり細かく入っており、設備の型番やマニュアル、問い合わせ先まで全部電子化されています。
効率を見て壊れる前に教えてくれるような感じになってます。
その他、家中のライトや空調・床暖房をオン/オフできたり、人感センサ・温度センサなどを使った自動制御を実験したりしているようです。ライトなどはTV、埋め込みパネル、スマートフォンで制御するので、壁にスイッチがありません。
その他、EVの充電池残量、インターフォンの来客状況、天気、最寄り駅の時刻表なども出ます。
スマートフォンでARを使ったエネルギー状況や設備の確認なども行っています。
家歴システムの設備の位置情報とスマートフォンの方向、上下を認識するセンサを使っているみたいで画像認識をしている訳ではなさそうです。
キッチンにも2つのパネルがあり、テーブル上でコントロールして、TVや写真や情報を壁に映し出せたりします。
RFIDのリーダが付いていて、食物に付いたRFIDタグを読み込んで生産地情報などを表示することができます。
玄関にもパネルが付いており、天気や時刻表を確認したり、ライトなどの消し忘れが無いか確認できたりします。
下に引き下げれば、子供モードになるというのも面白いと思いました。
コミュニケーションボードとしても機能するそうです。
ベットにも小さなパネルが付いてます。
非常に大きな窓で日の光を取り込んで、照明や暖房をあまり必要としない工夫をしています。
天井付近の暖かい空気を取り込んで1階の寒い場所に送る工夫もあります。
一階にも暖かい日が差し込むスペースがあり、障子を閉めてここに日中の暖かい空気を溜めて、夜リビングに流すなんて工夫も。
EVになって排気ガスが無くなることで、車を家の中に取り込むことができます。
良いシャッターが無かったということで、隙間ができており少し寒い状態でしたが、こういう用途にシャッターを作れば解決するとのこと。
EV充電用の電源と充電用ケーブルが入るスペースがあります。
ガレージのすぐ横には書斎スペースが。結構インパクトがあります。
リビングと書斎は庭を挟んで対面しているので、お互いを見ることができるそうです。
積水ハウスが作っているということで、かなりデザインにこだわった未来の住宅の形を見ることができました。説明して頂いた積水ハウスの方もとてもフレンドリーに対応して頂きよかったです。ありがとうございました。
実証実験は3月までで、本来なら取り壊すことになるそうですが、来年度も継続できるように調整中とか。
見学申し込みはこちらから可能です。興味のある方はお早めに予約を。
外にはEV用の急速充電器と日産のリーフが置かれてました。
体験募集もあったようですが、もう埋まっています。