今日はAMN主催の「3Dの感動映像を体験!!LG 新製品3DTV タッチandトライイベント」に参加してきました。LGTVの新商品TVは、アクティブシャッター式が主流の日本において、敢えて偏光方式の3Dテレビとなっています。
LGエレクトロニクスは4兆円企業で、ホームエンターテインメント、モバイル、白物家電、エネルギーソリューション(LED, 太陽光パネルなど)を事業の柱としているそうです。
ホームエンターテインメントのTVでは、IPS液晶やFull LEDといった技術とスタイリッシュなデザインを両立させたLGTV(INFINIA)を去年から展開しているが、今回発表したCINEMA 3Dは、既存の3Dテレビの不満を解消する3D機能を搭載した液晶TVになるそうです。
CINAMA 3Dの最大の特徴は偏光メガネを用いる方式であること。多くの映画館で採用されている方式と同じで、テレビの表面に貼ったフィルムで右目用と左目用の映像をそれぞれ反対方向の円偏光を加え、偏光メガネでそれぞれの向きの円偏光の光だけ透過して見えるようにする方式です。片目ずつシャッターするアクティブシャッターの方式に比べると下記のような特徴があります。
良い点
・常に左右の映像が表示されているので、フリッカー(ちらつき)がない。
・明るい。方式上2倍くらい明るく見える(液晶のクロストーク防止のための画面消去などを考えるともっとかも)。
・両目画像の120fps表示も可能。立体をより自然に感じられる。
・メガネが軽く、コストが安い(1000円以下で販売可能)。充電も必要がない。
・寝転んだりしても視聴可能。同期のための赤外線信号なども必要ないので、視野角一杯で視聴可能。
悪い点
・縦方向の解像度が1/2になる。
偏光メガネは本当に軽く、付けていても気になりません。
メガネにクリップ・オンするタイプもあり、普段メガネをかけている私にとってはこれが快適でした。
ちなみに偏光メガネは、映画館でもパソコンでも他社のテレビでも同じようなものが多く、そのまま使えるらしいです(左右逆のものもある)。
見た感想は、確かにアクティブシャッター方式と比べるとすっきり見やすい印象です。テレビの映像がそのまま3Dに見える感じで確かに明るく自然な立体感を感じられました。
顔をかなり傾けてもそのまま見ることができますし、かなり斜めな位置からでも視聴できました。
大画面に近づいてみると縦の解像度が少ないのが気になったり(エッジがギザギザに見えたり)、片目だけで見ると2重像が微かに見える(完全に反対の円偏光をカットできていない)のが気になったりしましたが。
プレゼンをされた西川善司氏に解像度の問題を聞いてみたところ、47型のような大画面では4K2Kパネルを使うなどもあるがまだパネルが高価。LGやサムスンなどはアクティブ・リターダーという技術を開発しており、フィルムで円偏光を固定的に加える代わりに、液晶で動的に円偏光を加えることでフル解像度の映像を実現することを考えているのだとか。
私はアクティブシャッター方式の3D TVを買ったところですが、やはり偏光方式の3D TVの方が気軽に使えて良かったかな?と思ってしまいました。当選すればモニターも出来るようです。使ってみたいな。
ほとんど説明がありませんでしたが、NANO FULL LEDというモデルも展示されていました。LGの方に聞くと0.88cmという薄さなのに、288ブロックのLED部分制御でコントラストの性能も高いのが特徴だそう。
LGはDLNA対応とかWiiみたいなリモコンとか面白い商品を作っているのだが、日本市場では日本メーカーの高機能なテレビや日本独自のDTCP-IPなどの機能があり、なかなかアピールが難しいと仰っていました。個人的にはDLNAやAPIなどでユーザがテレビを自由にカスタマイズできるモデルなんかがあったらうれしいな(売れないと思うけどw)。