昨晩は送別会で両国のももんじやへ。1718年から9代続く「しし鍋」の老舗らしいです。ももんじとは百獣（ももんじゅう）から発した言葉で獣肉全般を示し、江戸時代には四足動物を扱う料理では屋号の前にこの文字をつけていたのだとか。
家から近いので、この金色のイノシシの看板は見たことがあったのですが、お店に入るのは初めてです。店の横にはイノシシがつり下げられていたり、店内には毛皮や剥製があったり。広い個室の座敷に通され、「野獣肉コース」を頂きました。
先付けの猪の煮込み。猪の肉って癖があるのかなと思っていましたが、臭みなどなく、歯ごたえのある肉でした。
メインの猪鍋の一人前の材料。猪肉は野生のものを取り寄せており養殖ものは使っていないとか。この日の猪肉は丹波から取り寄せたものだそう。
甘めの合わせみそと割り下ですき焼きのような感じで煮込みます。煮込めば煮込むほどおいしくなるそうで、その場で15分はお預けです。
肉はやはり固めですが、脂身が甘くておいしい。こちらも臭み等は全く感じられませんでした。煮込むと脂身が透明になってさらに甘くおいしくなる感じがしました。少し濃い味付けでご飯に合いそうな味です。唐辛子や山椒をつけてもまたおいしくなりますね。
鹿の刺身。マグロのような鮮やかな赤身で、柔らかいけどしっかりと肉らしさを感じられておいしいです。これも癖のない味でした。
鹿の竜田揚げ。同じ鹿肉でも下味をしっかり付けて揚げたてさっくり頂けると、また違った味でおいしく頂けます。
クーポンで頂いた〆のうどん。味がしっかり付いておいしいです。卵が欲しくなります。
熊汁。これだけはかなり癖が強く野性味がある味。頂くとかなりボカボカしました。
季節のデザート。桜のアイスクリームでさっぱりと。
コースは良いお値段がしますが、猪肉／鹿肉／熊肉を頂くというとても貴重な体験でした。ランチではかなりお安く頂けるみたいなので、またランチでも訪れたいと思います。