12/19はサントリーホールで「MasterCard Priceless Japan presents ベートーヴェン「第九」特別演奏会」を観賞してきました。しかもマエストロのプレトークや公開リハーサルの見学が付いたスペシャルプログラム。
これは「お金では買えない価値のある日本の様々な魅力を改めて発見する」をテーマにMasterCardカード会員を対象とした新プログラム「Priceless Japan」の一環で提供されたもので、MasterCardさんから招待頂き、取材してきました。
ベートーヴェンの第九(交響曲第9番 ニ短調「合唱付」)と言えば、日本では年末の風物詩。CMなどでも必ず耳にする「歓喜の歌」を知らない人はいないですね。
私は子供の頃クラシックのCDなどをよく聞いていて、カラヤン演奏の第九の美しさ壮大さはよく覚えています。でも生のクラシック演奏を聴く機会はあまりありませんでした。
今回、日本を代表する東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で聴いたらとどんなのだろうと期待。
ところが、公開リハーサルを聴くと、第九ってこんなだったっけ?と思うくらい第九のイメージと異なります。リハーサルは要所を確認していく形式でしたが、テンポがかなり速いところや強弱もかなり激しいところがある感じ。
その理由は、東京フィルハーモニー交響楽団の主席客演指揮者アンドレア・バッティストーニ氏によるプレトークで明らかに。
今回の第九の演奏は、ベートーヴェンの第九の初演のときのセンセーショナルさ、驚きを再現するために、オリジナルの譜面の強弱・テンポを忠実に再現することに努めたそうで、今までの格式ある演奏を一度忘れて、譜面に書かれた通りの解釈をすると、自由な、ある意味暴力的とも言える演奏になったそう。
こういう指揮者自らの演奏に込める想いを直接聞けるというのは確かに貴重な体験ですし、演奏を楽しむ上でもとても参考になりますね。
ちなみに、来年は日本イタリア国交150周年を記念して、マスカーニの「イリス」を演奏されるそう。1898年初演されたこの作品は未知の日本を描いた作品でこちらも注目だそうです。
さらに、今回の企画の参加ブロガーだけ特別に指揮者の楽屋で質疑応答なんて機会も頂きました。(これはPriceless Japanのプログラム外です)
ベートーヴェンの交響曲はカラヤンで初めて聞いて、彼のようになりたいと指揮者のモデルとして目指してきた。
彼の第九はロマン派的な解釈ですが、初演の譜面を見るとオリジナルのベートーヴェンの演奏とは違うのではないかということで、譜面のテンポ、強弱に忠実に手稿を見ながら解釈したのが今回の第九。その驚きを伝えたい。
などより詳しく熱く語っていただきました。
そのチャレンジ精神はイタリアの若き天才指揮者と言われる所以ですね。
「歓喜の歌」へと繋がる流れは、狂気をはらんだ歓喜という感じで、今まで聴いたどんな第九とも違います。
爆発させた感情表現は感動を生み拍手が鳴り止みませんでした。本当に聴けて良かったと思いました。
ちなみに、この指揮者のプレトークおよびリハーサル付きの観賞は、今回のPriceless Japanの企画だけでなく、東京フィルハーモニー交響楽団の定期会員になるとそういう特典もあるみたいです。興味がある方はぜひチェックしてみて下さい。
今回の公演は満席でしたが、客層はかなり高年齢の方が多い。やっぱりチケットが高いからかなあとご一緒した方と話していましたが、実は学生席なんてのもあるのですね。学生の方はかなり安くこの感動を味わえるので、必見ですよ。
Priceless Japanでは、この他にも様々な日本全国の多岐にわたる特別な体験やイベント、格別の優待が用意されています。私はMasterCardを持っていながら、CMでも「お金で買えない価値がある・・・」とか聞きながらも、まったくチェックできていませんでした。
MasterCardを持っている人は今すぐ下記をチェックですよ。孤独のグルメに関連した企画とかもありますね。