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ポーラ美術館では、開館15周年を記念して3/18から9/24まで企画展「ピカソとシャガール−愛と平和の讃歌」が開催されています。
その初日にプレスツアーでポーラ美術館に行き、ギャラリートークを体験してきました。

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箱根にあるポーラ美術館には昨年「Modern Beauty」展に行きましたが、今回は15周年ということで、20世紀を代表する画家ピカソとシャガールの企画展。

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左がピカソで右がシャガール

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木島俊介館長

ピカソとシャガールは同時代を生きた画家であるが、ワケアリの複雑な関係。ピカソとシャガールの対話をテーマにした企画展をやりたいと現在の著作権者のシャガールの孫などに言ったところ、そんなの実現できるわけがないと言われたとか。
それでも、シャガール作品3点、ピカソ作品5点を借り入れ、今回の企画展を実現。
地中海人のピカソとロシア人のシャガールは、同じ時代を背景として愛や平和を描いているが、それぞれの個性があり、比較してみることでそれがより際立ちます。

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それを想像上の対話として、対比する形でピカソとシャガールの作品が展示されているのが本企画展の特長ですね。

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学芸員の方々から詳しい解説を伺いながら作品を観賞しました。
なかなかインパクトのある作品群でとても見ごたえがあるのですが、説明を聞くことでより理解も深まります。

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展示は5部構成になっています。
第1章 故郷 バルセロナとヴィテブスク
第2章 旅立ち 前衛芸術の都パリへ
第3章 愛しいものたち 変容する絵画
第4章 戦争 悲劇への抵抗
第5章 南仏のアトリエ 愛と平和の讃歌

特に第4章の巨大なゲルニカ(ピカソ)と平和(シャガール)のタペストリーは圧巻。戦後に画家と職人の協働で作った作品です。
お互いの平和への願いをこめたメッセージを体感することができます。
タペストリーの保護のためゲルニカの展示は5/11までで5/13からミノタウロマキアに変更になります。

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平和のタペストリーを制作した方のご主人も来日。

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同時開催の「よそおいの近代」展では、明治以降の女性の美の変遷について、日本の洋画と化粧道具によって展示されています。

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ガラス工芸の展示もユニークです。

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レストラン アレイでは、「ピカソとシャガール」展を記念した特別メニューが用意されています。

オードブル スペインのオードブルバリエ
メインディッシュ 仔羊のロティ オーリーブとバジルのソースと共に
    または ブイヤベース ガーリックトースト添え
デザート サワークリームのガトーとオレンジのタルト

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ミュージアムショップではオリジナルグッズの販売もあります。

ピカソとシャガールという2大巨頭の作品を同時に楽しめる本展、ぜひ箱根観光と合わせて、ポーラ美術館にぜひお出かけください。

また、4/22(土)には小説家原田マハ氏のトークイベント「今こそゲルニカの話をしよう」が、4/29(土)には木島俊介館長による15周年特別講演会「ピカソとシャガールの生涯」が開催されます。

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