今日から限定10名のモニター販売の募集が始まったパナソニックのコミュニケーションカメラLUMIX DMC-CM1。すでにヨーロッパでは11月に発売されおり、日本では3/12に発売予定。
その新コンセプトカメラLUMIX DMC-CM1のモノフェローズイベントが開催されましたので、参加してきました。パナソニックの開発者の方の話を伺ったり、少しの時間ですが撮影体験させて頂きました。
LUMIX DMC-CM1は感動を撮ってすぐに共有し共感できるコミュニケーションカメラということで、一眼クオリティのカメラとAndroidスマートフォンを融合した製品。Photokina2014でPhotokina Star Highlight受賞したりCESでReviewed.com, Android Centralを受賞するなどそのコンセプトが評価されています。
カメラとスマートフォンの融合といっても簡単ではなく、パナソニックのカメラ、通信、スマートフォン、マーケティングなどのプロが集められ、スターチームで開発したのだとか。
それぞれの意見は当然ぶつかり合うので、妥協せず議論を重ねて生み出されたのがCM1。
カメラやスマホといった端末の普及と写真を使ったSNSでのコミュニケーション・自己表現が一般化し、SNSに投稿するために写真を撮るというシーンが増えてきている。
しかし本格的なカメラだと重くて常に持ち歩かない、WiFi連携などあるけどやはり手間で結局スマホで写真を撮ってSNSへアップロードすることになりがち。
どこでも持ち運んでシャッターチャンスを逃さず、日常の感動を共感に変える新たな写真文化を提案したい。妥協なく、通信とカメラと融合した最高の商品をつくりたい、「感動を共感に変える商品をつくろう」ということで、プロジェクトがスタートしたそうです。
「ポケットサイズに一眼クオリティ」
まず、ポケットに入るスマホと変わらない薄い筐体に、1型センサー / LEICA DCレンズ / VENUS ENGINEが詰め込むというチャレンジが行われました。
無謀に思えるその挑戦も、20M 1型高感度CMOSセンサーや、F2.8-F11虹彩絞り広角28mm(35mm換算)の明るい単焦点レンズLEICA DCレンズ、パナソニックの一眼と同じ画像処理エンジンVENUS ENGINEを搭載することを実現。これほどの大きさのセンサーやレンズが入っているのに驚きます。
業界トップレベルの強化ガラスを使っているので汚れたら拭けば良いとか。
デザインはスマートフォンよりもカメラっぽい高級感のあるデザインを目指し、高品位金属外装と高精度アンテナ制御を両立しているそう。
シャッターボタンを大きくしたり位置にこだわったり、カメラとAndroidアプリを一発で切り替えられるカメラボタンも搭載。タッチパネルのUIと合わせて、カメラとしての使いやすさにこだわっています。レンズのまわりはコントロールリングになっています。
Android スマートフォンとしての使いやすさにもこだわりQualcomm SnapdragonのハイスペックCPUを搭載。通信やアプリ操作のストレスをなくしているそう。
VENUS ENGINEとQualcomm Snapdragonを搭載すると問題となるのがバッテリー消費。こつこつと電力消費の削減努力を重ね、カメラとして問題のないレベルまでバッテリーを持つようにしたのだとか。
カメラや通信に関してはそのキーマンを中心に日本で開発されたが、クラウドサービスについてはシリコンバレーのベンチャーと検討。新しいコンセプトの商品に合ったサービスを提供していく予定だそうです。
また、この商品を開発するにあたっては世界中の写真家、有識者(カメラ系や通信系)、起業家などのヒアリング行い、コンセプト検証や改善を重ねたそうです。ただ何でも聞いてしまうとぶれすので、軸はぶらさず、意見を聞くようにしたとか。
実はこのCM1には37mmのネジが切ってあるので、色々なマニアックなカメラの楽しみ方ができるそう。
テレ・ワイド・マクロ・フィッシュアイのようなコンバージョンレンズなんかをつけたり、
サードパーティ製のアクセサリーを色々楽しめるのだとか。
このCM1を使って撮影した作品も一眼で撮ったと言われてもわからないような素晴らしい作品が多かったです。
手持ちのArrows NXと大きさを比較。DMC-CM1の方がレンズの厚みはありますが、大きさは少し小さいです。
Android 4.4搭載のSIMフリースマートフォンとして機能します。通話も可能です。
ドコモやそのMVNO、ソフトバンクのSIMが使えます。ドコモの場合はmopera Uの契約が必要。
CM1はカメラかつSIMフリーなので、シャッター音を消す事が可能。カメラのカスタムメニューでサイレントモードをONにしたり、設定メニューでシャッター音、AF音をOFFにしたりすれば、レストラン等でシャッター音に悩まされることもないのは良いですね。
SIMはmicroSIM、メモリカードはmicroSDですね。
カメラの左上のアイコンを押せば、モードを切り替え可能。LUMIXのカメラの一般的なモードは網羅されている印象を受けました。おまかせできれいな写真を撮影できるiA+やシーンモード、クリエイティブモードなどもあります。
右上にあるダイヤルはレンズのまわりのコントロールリングを回した時に変化する設定値。ここも自由にカスタマイズ可能。さらにカスタムメニューからボリュームボタンに割り当てる設定項目を変更することも可能。
縦位置の場合このような表示になります。
左にある4Kアイコンを押すと、CM1に搭載された新機能4Kプリ連写なる機能が使えます。
4Kプリ連写はシャッターボタンを押す前後1.5秒間を4Kで撮影し、その45枚の画像の中からベストショットを選んで保存できるというもの。動きの速い被写体を撮影するのに便利そうです。
4K動画は15Pで撮影可能で、撮影した動画から1コマを写真として保存することも可能だそうです。
Q.MENUのボタンを押せば、主な設定項目をすぐに変更することもできます。
カメラのUIにはAndroidのホームや戻るボタンが表示されていないのですが、表示するには右端からタッチでスライドさせれば表示できます。このようにしたのはカメラとして構えるときに不用意にタッチしてカメラを終了させてしまうのを防ぐためらしい。
さらに言えばカメラボタンを押せば、Androidとカメラを自由に行き来できる(元のアプリに戻る)のがとても便利。よく考えられていますね。
一つ気になったのは、電源オンしたときにAndroidのロック画面になる点。カメラボタンを押せばカメラになるのですが、電源オフした時がカメラならそのままカメラが上がってくれた方が良かったな。電源オンじゃなくスライドでカメラが直接立ち上がります。
撮影した写真を参照している時長押しすれば、上下左右にメニューが出てくるのでそこにスライドすれば、各アプリなどに簡単に連携することができます。アプリで編集したり、投稿したりなどに便利そうです。ただし残念ながら現在はカメラ内でRAW現像することはできないそうです。
DMC-CM1を少しの時間お借りして、外での撮影体験もできましたので、撮ってみた写真は次の記事で紹介したいと思います。
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