建築家 黒川紀章氏のメタボリズムの代表作「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」。1972年竣工という私の年と変わらない歴史あるビジネスマンションですが、まるで昔のSF映画の宇宙船のようなレトロフューチャーなデザインのカプセルを組み合わせたとても特徴的なデザイン。そんな中銀カプセルタワービルの一室を創作のためのセカンドハウス(秘密基地)として1ヶ月間借りることになったTOMAKIさんに見学させて頂きました。
中銀カプセルタワービルは新橋駅や汐留駅に近いところにあります。ブロックを積み重ねたような独特の外観。直方体のカプセルで独立性の高い住居になっています。このカプセルは交換可能な設計になっているそうですが、今まで交換されたことはないそう。
2棟に分かれており、エレベーターを中心にして螺旋階段があり、カプセルが取り付けられているような構造です。
カプセルは間に隙間があるので防音性は高いが、老朽化で雨漏り等に悩まされている模様。
この建物を修繕・保存し、後世に引き継ぐことを目的とする「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」 による賃貸「マンスリーカプセル」で、カプセルの一室を借りて住むことができるのだそう(入居は抽選)。
中銀カプセルタワー見学ツアーというイベントも行われているので、見学してみたい!という方はぜひそちらに申し込んでみてください。
テープリールなどが残っていたり、引き出し式のテーブルのデザインも面白い。
備え付けの冷蔵庫は壊れてしまっており収納になっています。
カプセルの中にさらにカプセルが。
中はバス・トイレになっています。船舶のトイレなどのように一体型になっています。
クーラー、空気清浄機、冷蔵庫が新しく置かれています。キッチンはありません。
円形の窓は二重窓になっていて、開けるとこんな感じに。
昔は円形のブラインドが付いていたのだそう。
本当にユニークなデザインの部屋・建物ですね。建て替えされてしまうという話もあるそうですが、ぜひ何らかの形で保存してもらいたいですね。TOMAKIさん見学させて頂きありがとうございました。
TOMAKIさんは中銀カプセルタワーの滞在記をメルマガで配信されているので、興味ある方はぜひ登録してください。
すぐ近くの汐留。こんな街に中銀カプセルタワービルのような建築物が点在しているのも面白いです。
銀座もすぐ近くです。