この女性をご存知でしょうか?
立ち上げからたった2ヶ月で7カテゴリー17種24製品ものライフスタイル家電や家具を発表し話題の人となった株式会社UPQ(アップ・キュー)の代表取締役の中澤優子さんです。
「チーム一丸となって汗だくになって泥臭く行う昭和のモノづくりをやりたい」「作って届けて使ってもらうのすべてをやりたい」「目標は全て売り切ること。売り切ってさらに作りたい続けたい」などと女性視点で可愛い物をというよりは、本当に自分がこだわって作ったモノを届けたいという想いが強い男勝りなガッツを持った素敵な方でした。
中澤さんは、2007年中央大学経済学部を卒業後、5年間カシオ電算機で携帯電話・スマートフォンの商品企画に従事されたそう。
その後秋葉原にカフェを開業し、現在も続けている一方、2014年10月にハッカソンに参加。IoT弁当箱XBenを作り、経産省フロンティアメイカーズ育成事業に採択されたとか。
2015年7月に株式会社UPQ代表取締役に就任し、UPQブランドを立ち上げ、2ヶ月でこのスマートフォンを初め24製品を発表しました。
家電ベンチャーCerevoの協力を得ているとはいえ、どうしたらたった2ヶ月で24製品もの開発ができるのか?
その答えは、こだわりのモノづくりが好きすぎて、無謀とも思える仕事量を苦にもせずこなされているからみたいです。限界まで作業して限界が来たら床に転がって寝たり、中国の開発現場に行きも帰りも機内泊で訪れ、直接エンジニアに指示したりしているそう。
もう一つのポイントは稟議が必要ないこと。即意思決定できるスピード感は大手家電メーカーに真似できない点。
そして、Cerevoのような他にないグローバルニッチな製品を開発するのではなく、すでに世の中に存在しているものに「遊び心」心くすぐるワンポイントを追加することにこだわっています。既存にあるものをどう上手くまとめるか、どうやったら生活に溶け込むかをメインに考えて作っているのが、スペックや新機能を重視する既存メーカーとの違いで、そのためこのスピード感が出せるようです。
上手くまとめるだけとは言え、そのチューニングが大変で、こだわりを実現するためにはどうしても開発現場に足を運ぶ必要があるそう。
生活に「アクセント」と「遊び心」を。ブランドコンセプトはそういう意味だったのですね。
そのアクセントの一つがカラー。blue × green (ブルー・バイ・グリーン)という青と緑を掛けあわせた綺麗な色のアクセントカラーで今回の製品群に統一感を持たせています。ただし、このカラーはコーポレートカラーではなく、シーズナルカラーということで、次の製品には別のカラーを付けることを考えているそう。特に型落ちしないような商品はそうしてカラーバリエーションを増やしていきたいとのこと。
足元もblue × greenで揃えてくるあたりはさすが女性ですね。
実はもっと沢山の商品を考えていたそうですが、絞り込んで2ヶ月で発表できるのものに絞り込んでのこの24製品なのだそう。
もう少し時間がかかるものは、また次に発表されるかもしれません。
気になるサポートなどは大手メーカーで働いていたノウハウとCerevoのノウハウがあるので、同様に窓口で対応していきたいとのこと。
大手メーカーではできなかったこだわりのモノづくりを実現され、こんなやり方もあるんだとメーカーに気づいて欲しい、メーカーが元気になってほしいと語られていたのも印象的でした。
発表された製品群は実際に触ってみることができましたので、その感想などは次の記事で書きたいと思います。
ピンバック: UPQのライフスタイル家電・家具タッチ&トライ 個人的ランキング #プレカン | Digital Life Innovator