スイスといえば山村とチーズとチョコ そのすべてを欲張りに楽しめるチョコレート・トレイン #ユーレイル

スイスのイメージといえば、アルプスの少女ハイジの影響か？、のどかな山村や牧場風景、チーズなどを思い浮かべます。そういう風景にも出会うため登山鉄道にも乗ってみたい、とろけるチーズも食べてみたい。
また、スイスといえばチョコの一人あたりの年間消費量が12kgで世界一(2012年)。そのチョコも味わいたい。
そういう欲張りな人にぴったりなのが「チョコレート・トレイン」。名前からして魅力的ですが、予約が難しいほど人気なのだとか。スイス滞在はたった1日でしたが、そのチョコレート・トレインに乗ってスイスを満喫してきました。

チョコレート・トレインはゴールデンパス・サービスとカイエ・ネスレが共同で企画した観光列車。予約が必要ですが日本の旅行代理店でも予約可能です。ユーレイルパスやスイストラベルパスを持っていると安く購入可能です。
ゴールデンパスの名前通りの金ピカな車両が目を惹きます。

1915年製のクラシック車両「ベルエポック」かパノラマ列車の一等車に乗って、モントルーからブロやグリュイエールに行きます。

クラシックな一等車の方に乗車できました。レトロな調度品などとても雰囲気がありますね。

車窓からの風景もとっても良いです。序盤に広がるレマン湖畔の風景が気分を盛り上げます。

しばらくすると、クロワッサンとコーヒーまたはホットチョコのサービスが。私はもちろんホットチョコを頂きました。

クロワッサンの中にもチョコが入っています。

そして配られるチョコレート・トレイン参加者用のストラップ。

裏面には各集合場所での集合時間が書かれており、うっかり時間を忘れたり間違えたりしないようになっています。スケジュールの時間がとても細かく、スイスはとても時間に正確だと感じましたｗ

スイッチバックを何度か行いながら山を登っていきます。

どこも綺麗な景色で見とれてしまいますね。

牛などもよく見かけました。

ブロ駅に到着。

ここにはカイエ・ネスレ社のチョコレート工場があり、見学できます。

中に入ると様々なチョコレート関連のポスターやパッケージ等が展示されています。

見学には板チョコデザインのレシーバーを使います。残念ながら日本語はないので英語で。展示の赤外線を受けると音が出るようになっているので、耳に当てて聞くのですが、ちょっと手が疲れました。

初めの方の展示はテーマパークかと思うような凝った演出や作りで、チョコに関連する歴史が解説されます。工場見学だと思っていたのでちょっと面食らいましたｗ

続いてチョコにチョコをコーティングしてパッケージングする機械の展示。

1個ずつ機械が掴んでいきます。

出来上がったチョコを試食できます。

また原料などについての解説も沢山。

実際のカカオ豆の匂いなども体験できます。

その後は各種製品に使われている原料と製品の展示。試食ができます。
もちろん全部食べてみましたが、一口にチョコと言っても色々な味わいや舌触りがあり自分の好みのチョコを見つけることができますね。

そして売店へ。沢山のチョコが売られています。セール品も多数。
チョコの食べ過ぎで飲み物が欲しくなったら奥にカフェもありますよ。

チョコで作った彫刻なども展示。

お菓子作り教室みたいなのも行われていました。

ブロからは専用のバスでグリュイエール村へ。

景色の良いところだなと思いつつ少し登ると、、

中世の村のようなファンタジックな村が一気に視界に広がり、感動しました。
グリュイエール村は高台の古城まで続く小さな村で、可愛いレストランやお土産物屋などが続いています。

どこを切り取っても絵になる美しい村ですね。

とりあえず古城まで行ってみました。

丘陵地帯で比較的涼しいのですが、直射日光は厳しいのかやぎたちは城の影に密集して休憩中。

古城の中も見学可能（有料）ですが、美しい景色だけ堪能して、ランチへ行くことに。ランチは付いていないので好きなレストランで取ることができます。

Terrasse du chaletさんでランチを頂きました。

スイスビールや

地元のスイスワインと一緒に、チーズフォンデュを頂きました。スイスワインはスイス以外ではなかなか飲める機会がないですしね。

こちらはサラダ

じゃがいもやパンをチーズにつけて頂きましたが、濃厚でとろとろのチーズはとても美味しかったです。
ラクレットチーズなどもあってそちらも美味しそうでした。

それから腹ごなしに村を散策。写真を撮りまくっていました。

お土産物屋はいかにもスイス土産というような同じようなものが多かったかですが、カウベルの大きさには驚きましたｗ

このあとは麓のグリュイエール駅近くまでバスで行って、チーズ工場へ。

工場見学で頂いたチーズ。6ヶ月、8ヶ月、10ヶ月の熟成での味の違いを味わえます。やはり熟成期間が長くなるとコクが出てくる感じがします。

工場は残念ながらチーズの作り方の説明や装置の展示だけで、作っている様子はビデオでしか流れていませんでした。
ちなみにこちらでは日本語でのガイド音声がありました。

やはり実際にチーズを撹拌しながら作っているところを見たかったな。欲を言えば昔ながらのこのような鍋で。

チーズを熟成する棚にワイン樽のようにチーズが並ぶ様子は圧巻でした。

さらにロボットが自動でチーズを移動？させる様子も面白かったです。

売店にはもちろんチーズが沢山売られており、チーズの試食もできます。

帰りはグリュイエール駅からモントレーまで同じチョコレート・トレインで戻ります。結構歩いたのでちょっと疲れ気味ですが、やはり景色は気になります。

KINLEY bitter lemonってのを頂いてみましたが、これがなかなか美味しい。

チョコレート・トレイン、なかなか楽しめました。チョコレートもチーズも堪能しましたが、特にグリュイエール村の景観は良かったですよ。ぜひスイスに行く機会があれば、チョコレート・トレインにも乗ってみてください。

ユーレイルパスで行く鉄道とスイーツの旅はまだまだ続きますよ。

取材協力
ユーレイルグループＧＩＥ
スイス政府観光局、モントルー・ヴヴェイ観光局
ベルギーフランダース政府観光局、オランダ政府観光局