Googleは前途洋々たる勝ち馬なんて記事もありますが、Googleが現在のような成長を続けるためには、TV広告をいかに取り込むかという課題があります。
インターネット広告費を主たる収入源にするGoogleが、広告費全体の1/4-1/3をしめるTV広告費に目をつけるのも当然でしょう。
Ad Innovator より

Google DVRの可能性? (解説)
ZDNetのGarett Rogers氏は、GoogleTV.comやGoogleHDTV.netなどのドメインをGoogleがすでに押さえていることから、GoogleがDVRを出し、それによるTV広告の可能性について述べている。ユーザーがログインして、過去の視聴パターンや検索内容、メールの内容などから、番組内に挿入するTVCMをコンテクストにあわせるというもの。
Google:TVスポットCMの売買を考慮中 (解説)
Google CEO Eric Shumidt氏は、最近のインタビューで難しいと前置きしておきながらも、プロジェクトリストの一つとしてTVスポットCMの売買を検討していることを認めた。TV局にとっては、TVCMをコモディティ化することになる可能性があるため、受け入れらないところが多く、始めるとしても小さなCMのあまり入っていないネットワークになるだろう、と予想されている。

Google Videoの次の手として、どのようにTV広告ビジネスに参入してくるか、非常に興味深いです。
通信と放送の融合っていっても、ユーザに利便性のある新規サービスを提供するというより、いかに既存のTV広告ビジネスモデルを切り崩してそこに食い込むかということをみんな考えているだけだろうし・・・。
特にTV-CMの費用対効果が疑問視されてきている米国で、先進的な広告主を中心に一気に変化が起こる可能性がありますね。
まあ、だからこそ危機感を感じている日本の放送局も広告代理店も既存の利権にこだわろうとし、ネット企業が強硬手段に出るしかなくなったりしているわけでしょうが。

テレビ対IT、幹部らが討論 思惑の違い鮮明に
…テレビ局の番組制作力や消費者への影響力に魅力を感じるネット企業側と、動画配信の枠組みを自らつくりたいテレビ局側の思惑の違いが際だった。…
テレビ広告費は横ばいで、インターネットがラジオの広告費を抜いた状況を踏まえ、フジテレビジョンの飯島一暢上席執行役員は…米アップルコンピュータが音楽再生機iPodの新製品で、ネット経由で取り込んだ動画も再生できるようにして人気を呼んだことにふれ、「ビデオも20日間で100万本が売れた。看過できない現象。システムに我々が合わせていかねばならないのだろうか」と危機感もにじませた。

このまま変革を恐れているだけでは、AppleやGoogleにプラットフォームを押さえられてしまいますよ。
関係ありませんが、アド・ミュージアム東京なんてのもあるのですね。これから数年の広告業界の変化は、格好のミュージアムネタかもね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です