撮影地や軌跡を楽しむ Sony GPS-CS3KをMacで


Sonyが新しいGPSロガーGPS-CS3Kを発売しました。今回はSD&MS Duoスロット搭載で、単体でデジカメで撮影した写真に位置情報を付加することができます。またディスプレイが付いて、緯度経度や時間等が確認できるようになっています。測位精度も向上しているそうです。
というわけで早速買って使ってみました。また、Macだけで使えるかにも興味がありましたので試してみました。




GPS-CS3Kは57×23×80mm,70gで少し大きいかなと感じますが、キャリングケースに入れてベルトに付けたりポケットや鞄に入れたりして使えますのでそんなに気にはなりませんでした。本体はなんとなく手になじむ感じです(あまり手に持つことはありませんが)。
初期設定はタイムゾーンを指定するだけと簡単です。
上部の電源ボタンを長押しすることで電源のオン/オフができます。電源オンしてもディスプレイはすぐに消えてしまいますが、電源が入り位置情報を記録しつづける状態になります。最初はSearchingと出てかなり位置の測位に時間がかかってしまいますが、一度測位に成功するとその後は近くなら時間がかからないです。


ディスプレイでGPS電波の受信強度や緯度経度を確認することができます。


GPSによる正確な時刻も確認できます。電波腕時計(電波は違いますが)と比較しても同じになっていますね。
今回は、スキーに行くときの新幹線の窓際やバスの中、スキー場で上着のポケットの中でログを取ってみました。


裏面のカバーを外すとSDスロットが現れます。そこにデジカメで撮った写真の入ったSDカードを入れて、メニューからMatchingを選ぶと、写真の撮影時刻とログの位置情報から写真に位置情報を付加することができます。PCを使わずGPSロガー単体でできるのはやはり便利ですね。ちょっと裏蓋が外しにくいですが。


位置情報を付加した写真をiPhoto’09で読み込むと撮影地情報として地図から確認できます。
上は新幹線で撮影した写真、下はスキー場で撮影した写真の撮影地情報です。

写真に位置情報を埋め込むだけならこれだけでOKでとっても簡単です。でも折角GPSのトラックログを持っているので、どのように移動したのかのログも確認したいです。当然Windows用のソフトは付属しているのですが、普段使っているMacで試してみました。


GPS-CS3KをUSBでMacに接続すると、マウントされてGPSフォルだの中にログファイルが入っています。(どうせならSD/MS Duoカードリーダーにもなったら良かったのですが)
ログはNMEA 0183フォーマットという形式らしいので、これをKMLに変換します。これには前にも紹介したGPSBabelというフリーソフトを使います。最新版の1.3.6ではエラーでそのまま変換できなかったので、ログファイルの一行目の”@Sonygps/ver1.0/wgs-84/gps-cs3.0″の”/gps-cs3.0″を削除する必要があります。ファイルを編集してGPSBabel+で右のように設定して変換すればKMLファイルになります。
ちょっと面倒なのでシェルスクリプトも作成してみました。
gpslog2kml.sh
GPSBabelが/Application/にあるとして、gpslog2kml.sh [ログファイル名]で、カレントフォルダにKMLファイルが作成されます。




作成したKMLはGoogle EarthやGoogle Mapsなどで表示することができます。
上は新幹線&バス、下はスキー場での軌跡です。いい感じに軌跡が取れています。


関連記事
MacのGPS関連ツールたち
ハンディGPS geko201購入

SONY GPSユニットキット GPS-CS3K


Amazonで詳しく見る by G-Tools

saya: