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日本科学未来館で開催中のデジタルコンテンツEXPO2013に10/24に行ってきました。Innovative Technologies2013採択技術の展示やプレゼン、面白いステージやセミナーなどかなり面白かったです。



Dance Project vol.3 ‒ SHOW空間でのProjection Mapping ‒
東京大学 石川勝 特任研究員、ダンスクリエーター SAM、シンガー 三上ナミ、(株)デイジー 稲垣匡人 代表取締役などによるプロジェクションマッピングやモーションセンサーを用いたステージパフォーマンス。かなり良かったです。
ダンサーはARISA, MAIKO, NAO, TAiCHi。
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トークセッションでは制作秘話なども。シミュレーションだけでなく、模型を使ったりして結構アナログに制作されているそうです。
10/26 14:00〜も再演されるそうなので、生で見てみたい方は事前予約の上、日本科学未来館へ。
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Innovative Technologies2013採択技術で興味深かったものをいくつか紹介したいと思います。まずはパイオニアのホログラムプリンター。通常、ホログラムを作るには暗室で立体物にレーザー光を当てて干渉縞を記録するのですが、除震台を用いたり結構大げさとか。
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パイオニアはリップマンホログラムを3Dモデルから計算で作成し、プリンターのように印刷出来る技術を開発したそう。
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これが実際の装置。
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ここにセットして、ホログラムを作成します。
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カラーのホログラムが3Dモデルから簡単に作成できます。
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CTスキャナーやエコーなどから作成することも可能。胎児のホログラムを記念に、とか話されていましたがちょっと。。
プリンターで簡単にカラーホログラムが作成できるようになったら結構面白そうですね。
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東京大学の1mmオートパン・チルト。カメラでなく、2枚のミラーを動かすことで被写体の位置に高速に追従します。レンズを使ってミラーも小型に。
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実際の装置はこんな感じで結構大げさですが、試作機で色々付けられるようにしたためで、もっと小型の装置にすることが可能とか。

ヨーヨーを実演しているところですが、ヨーヨーを完全に追従していて動いていないかのようですね。
現在は色を認識して追従しているそうですが、顔認識で自分の子供を完全に自動追従するカメラとかできたら面白そうですね。
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産業技術総合研究所の新しいARマーカ。レンチキュラーレンズやマイクロレンズアレイによるモアレを使って高精度な姿勢測定を可能にしたそう。
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なかなか面白い発想ですね。
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従来のARマーカだとブレが発生するのに対して、このARマーカだとほとんどぶれないので、位置合わせや傾斜測定など色々使えそうですね。
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慶應義塾大学のdePENd。ペンが自動的に動いたら、手書きを伝えることができるという技術です。
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ボールペンの先が磁石で動かされることによって軽く握っていると自動的にペンが動くという仕組みです。
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デジタルペンで入力した手書きを伝送したり、コピー&ペーストしたり、拡大したりといったことができるそうです。

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東京大学大学院のこだわり物理エンジン。物理エンジンを使うことで3DCGに自然な動作をさせるのが普通ですが、カメラ位置との関係性で2Dアニメ風の効果を物理法則をねじ曲げて実現。
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この技術を使ったらしいバーチャルアイドル初音ミクと握手する装置「Miku Miku Akushu」も展示されており体験できました。ヘッドマウント・ディスプレイ「Oculus Rift」と3次元感触インターフェイス「Novint Falcon」を使って作られています。
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握手すると喜んだり、ひっぱったら体も引っ張られ少しいやな顔をしたりと良くできていますね。
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NTTメディアインテリジェンス研究所のVisual SyncAR。動画映像の中に電子透かしを入れ籠むことで、その動画に同期して情報を付加できるAR技術。タブレットやスマホだけで実現できるそう。
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オリンピックで各国語字幕や音声をスマホでかざして確認とか、色々な用途で使えそう。
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神奈川工科大学の「2x3D」。メガネをかけないと2D、偏光式メガネをかけると3Dに見えるシステムです。
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いままでの3Dは裸眼では両目の映像が重なって2重像になっていましたが、かけないと左目の映像が見えます。簡単に言うと右目用はそのまま、左目用は右目の映像の引き算して投影することで、重ねると左目の映像になるそう。もちろん、足し算しか出来ないので、画面はすこし白っぽくなってしまいますが、面白い発想だと思いました。

電気通信大学のアクアトップディスプレイ。水面をディスプレイにして、水の中に手を入れる、手を中から出すなどして液体特有の操作を体験できます。
この他にも色々面白い技術がありました。
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パネルディスカッション「日本は3Dプリンターで巻き返せるか!?」より。
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ASIAGRAPH 2013 匠(たくみ)賞、創(つむぎ)賞 受賞記念シンポジウム「技術とアートの融合が生み出す新しい表現」
匠賞は映画監督 樋口真嗣氏、創賞はアーティスト 清川あさみ氏。
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清川あさみさんの写真と刺繍を組み合わせたアート表現や多彩な活動、
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樋口真嗣監督の特撮の舞台裏、
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モデレータの東京大学 河口洋一郎教授の独特の世界観や活動などとても面白い内容でした。
とてもユニークな技術や先進技術を使ったアート表現などとても刺激を受けた展示会でした。10/26まで開催されていますよ。

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