先日プレスリリースされたAMNが、電通と企業情報提供サービスで業務提携という話のブロガー向け説明会を3/19に電通本社で聞いてきました。
「米国ではブログジャーナリズムが確立しており、記者会見などブロガーもメディアと同等の扱いを受けるが、日本ではまだまだ個人ブロガーなどを呼ぶことに消極的。ブロガーもメディアとして企業からきちんと扱われ、お互いにメリットを見いだせるのが長年の夢。企業側とのコネクションやPRノウハウに長けた電通と組むことで、その夢を実現したい」とAMNの徳力さん。（表現は覚えていないので意訳です）
今回の話は電通と言ってもマス広告や販促をやる部隊ではなく、iPR局というネットを使ったPRを担当する部署の取り組み。一方的にリリースを配信して書いてもらうのではなく、SNSなどを使って話題が循環するような仕組みをつくりたいとのこと。
今までもプレスリリースをそのままブロガー等にも配信するようなサービスはあるが、うまくいっていない認識で、その課題感をもとにブロガー向けの新しい情報提供を行うのが、iWire（インフルエンサーワイヤー）。
SNSを活用した企業広報を支援するサービスで、今までのような一方的にいいたいことを投げつけるニュースリリースではなく、こぼれ話や熱狂的なファンの動向、新商品の意外な使い方などネタになるようなことをニューズレター形式で送る。
電通BUZZリサーチ、sysomos、47News、共同ニュースイメージズ、Live on TV、Newsトレンド先読みプロジェクトなどの電通のリソースを活用し、ソーシャルメディア分析やマスメディアの論調分析、関連イメージなどの素材も提供されるそう。
ネタはブロガーにとって面白いものにするために、著名なブロガー、ネットメディアの編集者を外部編集委員（アドバイサー）にするそう。
うまく行けば、その先として、記者発表会招待、サンプリング＆レビュー、企業担当者との交流、希望コンテンツへの対応なども考えているそうです。
サンプルとして提示されたネタは既定路線が見えすぎていて、そのまま書いたらやらせっぽいし、キーワードに特化したら企業のPRにつながらなそうだしでちょっと難しそうに感じてしまいました。半素材より素材の方がよいなぁ。
でも、そのあたりは自らハードルを上げられていた、外部編集委員のいしたにまさき氏、コグレマサト氏、永沢和義氏、堀正岳氏らに期待したいと思いますw。
先日の東京ブロガーミートアップでの議論と同じような、差別化が大事とかネタがかぶらないように書く修行とかの話も飛び出しました。
いわゆる広告記事じゃないので企業がアピールしたいことを書くのではなく、情報元を明らかにし、そのネタについていろいろな角度から語ってほしいというのが狙い。情報を受け取って流すだけでなく自ら発信側になってほしい、壁をうちやぶって企業とブロガーとのダイレクトなリンクを作りたいとの想いも込められていました。
とりあえず面白そうなので参加してみたいと思います。