富士通フォーラム2014 富士通工場製レタス, Vehicle ICT, VR設計デザインレビュー, 視線検知ショッピング, ウェアラブル現場アシスト, 触感タッチバネル


今日はFans:Fansの紹介で、5/15-16に開催される富士通フォーラム2014を一足先に見てきました。
ITサービス市場シェア日本No.1、世界No.4の富士通が目指すビジョンとそれを実現するソリューションや先進技術が見られるイベントが富士通フォーラム2014です。70以上の展示があるのですが、その中から厳選されたおすすめの展示を中心に体験してきました。



会場は富士通グループ向けに内覧会が開催されており、とても多くの人で賑わっていました。ブロガーはプレス扱いで取材させていただけました。

最初はグローバルマーケティング本部プロモーション企画部の方から富士通に関する説明をして頂きました。
・富士通は1935年富士通信機製造(株)として設立され、来年80周年。
・リレー式汎用コンピュータFACOM100,データ通信システムFACOM323,フルデジタル電子交換機FETEX-150など日本初の製品を開発。
・サービスソリューション/SI、インフラサービス、システムプラットフォーム/製品、ネットワーク製品などが63.4%で売り上げの中心(PC/携帯などは23.5%、LSI/電子部品などは11.7%)。
・売り上げは日本市場が65.8%(2012年度)で、海外の比率が増えている。

・インターネットに接続するモノは、2013年に100億個、2020年には500億個以上になると言われており、あらゆるものがネットワークでつながる時代。IoT(Internet of Things)がキーワードに。
・自動走行車は3.6TB/時、ジェットエンジンは20TB/時のデータを生成。データの90%はここ2年間で生成されたもの。ビッグデータもキーワード。
・新たな産業革命とも言われるICT(Information and Communication Technology)の力を、人口爆発、都市化、高齢化、環境、食料、自然災害などの社会問題の解決につなげるのが使命。
・その中で最も重要なことは、「人」がどうICTを使うか。

・富士通のビジョンは「ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティ」。人々がICTの力を活用して、より安全で豊かな持続可能な社会を実現。
・そのためのイノベーションの創出のためのアプローチは「人・情報・インフラ」の潜在力を引き出すこと。
・人をつないで力づけ、オープンイノベーションを加速する。ヒューマン・エンパワーメント。
・情報分析から新たな知の創造し、人の判断を支援。業界横断で活用。クリエイティブ・インテリジェンス。
・ビジネス・社会インフラ全体の最適化。コネクテッド・インフラストラクチャー。

・これらを融合してビジネス・社会の価値を創出していくのがヒューマンセントリック・イノベーション。富士通フォーラム2014のテーマになっています。
・展示はそのテーマの実現にむけ具体化したソリューション・技術。より良い社会を創造する「ソーシャルイノベーション」、ビジネスの成長を実現する「ビジネスイノベーション」、それらの「イノベーションを支えるICT」に分かれています。
って、私は仕事でIoTやビッグデータに携わっているので、言っていることは良く分かりますが、普通の人にはちょっと言葉が難しいですね。

スマホやPCはもちろん、車や家電、エネルギー、農業関連などネットワークにつながって様々なデータが蓄積され、そのデータを活用・分析し、人(企業)がつながることで、社会問題の解決やより良い社会を実現、ビジネス・業務を革新していくって感じですね。

2. Akisaiやさい工場
いきなり富士通がやさい工場?と思いましたが、会津若松の半導体工場で余剰となったクリーンルームを活用してレタスを生産しているそう。

・クリーンルームで生産しており農薬も使っていないので洗わないで食べることができる。冷蔵庫で2週間程度は鮮度を保つ。
・レタス特有の苦みやえぐみが抑えられ、野菜嫌いな子供たちも食べることができる。
・カリウム含有量が一般の1/5以下なので、腎臓病で透析が必要な人でも食べることができる。
などの特徴があるそうです。

そして、この野菜生産を支えるのが食・農クラウドAkisai。温度、湿度、CO2、水耕栽培のデータなどを蓄積・解析して、コストや品質を見える化しているそうです。
会津富士加工株式会社や秋田県立大学が持つ低カリウム野菜の栽培技術や知見を活かしているそう。

試食してみましたが、確かににがみなどはなく少し甘みを感じました。
レタス以外もチャレンジしたいとのことでした。


こちらは植物の光合成能力の診断をする装置だそう。

葉に光を当てると、反射の光の量で光合成がしっかり行われているかが分かるそうで、植物の病気を早期に発見し拡大させないのだとか。

5. 新たな価値を創出するVehicle ICT – 車載情報通信システム

車のシステムをアップデートしたり

車の位置を見つけたり

車のシステムをチェックしたり

デバイスをセットすると認証され、ミラー代わりに使えます。

右上からナビディスプレイ、車両情報&オーディオディスプレイ、エアコンディスプレイ(触覚タッチパネル(これについては後ほど説明))

家のインターホンの情報がナビディスプレイに映ったり

緊急時はサポートセンターに連絡したり

車庫入れは外に出て遠隔制御したり自動で行ったりするそう。

その他、教育への応用(次世代教育)

新薬の研究開発にクラウドでのシミュレーションを使っているそう(次世代医療)
多くのパターンを並列的にシミュレーションすることで、新薬開発期間を短くすることが可能だとか。

大学自体にスーパーコンピューターで電磁場シミュレーションとかやっていたので、便利な時代になったなとか思います。

在宅医療支援

愛犬向け健康サービス

28.近未来の設計デザインレビュー手法
バーチャルリアリティ(VR)を使った機器設計デザインのレビュー。試作機を作るのはコストがかかるので、VRを使ってその外観やメンテナンスのしやすさなどをレビューするそう。

マーカーが付いた3Dメガネで、顔の動きにあわせて、映像が変化するようになっています。

37.視線検知で買い物アシスト

視線センサーを使って、どの商品がよく見られているか、視線の動きなどを分析。

視線センサーは赤外線を使って視線を認識します。USB接続でとてもコンパクトですね。

距離が離れると視線検知が難しいのですが、一番上の棚のカメラで顔認識。下の棚のセンサーはその顔の位置に向けてズームする形で見ている商品を分析します。
見ている商品の情報が上のサイネージに出てきます。

こちらはKinectを使って、商品を持ち上げたりした情報を把握します。その商品にエフェクトをかけたり、商品の情報を出したり、長い間迷っていたらクーポンをだしたりするそう。

上に取り付けられたセンサーで、人流を計測

46.ウェアラブル端末とビッグデータ活用による現場業務の変革

カメラでマーカーを認識して、ヘッドマウントディスプレイに作業指示を出し、簡単に現場作業が行える。点検情報は腕に付けた入力デバイスで。両手がフリーに使える。
スマホに映っているのが、ヘッドマウントディスプレイに表示されている映像だそう。


入力デバイスとスマホがBluetoothで、ヘッドマウントディスプレイとスマホがミラキャストでつながっているそう。情報はセンターに送信され共有されます。メタウォーター社で使われているそう。

ヘルメットの横にカメラが付いています。

次世代ユーザインターフェース技術

上方にプロジェクターとカメラが付いており、範囲指定で新聞の切り抜きができたり、

切り抜いた記事を表示したり、並べたり、印刷したり。

新聞の文字を検索。

商品パンフレットにリアルタイムの情報を付加。

用紙の記入方法をオーバーレイ。

48.タッチパネルでリアルな触感体験
表面を超音波並の振動させることで、触ったときの抵抗を制御するそうで、引っかかりを感じたり、滑ったり、がたがたしたりします。

こういうダイヤルの操作がリアルに感じられたりするので、先の車載のエアコンディスプレイを画面を見ずに操作するなんてことができるようになります。
なかなか面白い技術ですね。
いろいろなモノがネットワークにつながって、新しいイノベーションが生まれる世界の一端を体験することができて興味深かったです。
興味ある方は5/15-16に東京国際フォーラムへ。こちらで事前登録しておくと便利です。
富士通、AMN、参加ブロガーの皆様、ありがとうございました。

saya: