写真のRAW現像などをよくやるので、カラーマネジメントディスプレイにはとても興味を持っていたのですが、値段が高いのでノートパソコン(MacBook ProやSurface Book)でずっと現像してきました。先日、BenQより手に届きやすいカラーマネジメントディスプレイが発売されたということで注目していたところ、BenQ SW2700PTを試用する機会を得ましたので、その使用感についてレポートしたいと思います。
SW2700PTのLCDモニタは27インチで作業用に大きすぎずちょうどよいサイズ。組み立て前の背面はこんな感じになっています。
入出力端子は、左よりOSDコントローラー、ヘッドフォンジャック、DVI-DL、HDMI1.4、DisplayPort1.2、USBになっています。
ケーブル類はOSDコントローラー、DVI-DLケーブル、miniDP to DPケーブル、USBケーブル、電源ケーブルなどが付属しています。
ディスプレイ側面にはSDカードスロット、USB端子が2つついてます。先の底面のUSBをパソコンと接続することで、SDカードリーダー&USBハブとして使えます。
スタンドアームの組み立てはとっても簡単ですね。ベースとアームの接続は手でネジ締めでき、モニターとアームの接続はワンタッチ。ドライバーなしに組み立てられます。
私が作業場所にしているリビングに設置してみました。ディスプレイの高さや角度を調整できます。
Surface BookとDisplayPortで接続、USBも接続しました。
さらに遮光フードを取り付け。こちらはちょっと難しかったですが、うまく組み立てられるようになっています。
遮光フードを付けることで、周りの光の影響を受けず、モニターが見やすくなります。
フリッカー(ちらつき)フリーなので、長時間作業でも目が疲れにくいのも良いですね。
MacBook Pro、Surface Book、SW2700PT(右の写真)で同じ写真を表示してみましたが、同じ写真でもそれぞれ色合いが異なって表示されます。
写真のRAW現像をしても見え方が違うので、その端末で見る分には良いですが、プリントしたり、作品を応募したりするときはカラーマネジメントされた環境で評価されるので、カラーマネジメントディスプレイで現像作業するのが一番なわけです。
さらにMacBook Pro、Surface Bookなどのモニターは光沢仕上げなので、映り込みが発生しますが、SW2700PTはもちろんノングレアなので映り込みもありません。
色々現像を試してみましたが、大きなディスプレイで現像するのは良いですね。階調表現もしっかりしていて、細かなところまでよく見えます。
多めに撮影した写真から現像する写真を選ぶのにも威力を発揮しますね。撮影した写真を観賞するのにも良いです。
プリンターでプリントしてみても、カラーマネジメントされていればちゃんと意図した色調でプリントされます。
(上の写真では光の当たり具合のせいで明るさが違うように見えてしまっていますが)
OSDコントローラーはベースに設置でき、必要に応じて手にとって設定変更等の操作することができます。
周りの1,2,3のボタンでAdobeRGB、sRGB、モノクロのモードをワンタッチで切り替えることができます。
モノクロ現像する前にモノクロ表示できるので、写真選びも捗りますね。モノクロの階調表現もさすがです。
写真現像ばかり書きましたが、動画編集や試聴などにももちろん使えます。(写真は編集した4K動画を視聴しているところ)
さらに、録画したTV番組の視聴などにも使ってみましたが、映り込みがなく暗いところもちゃんと見えるので入り込めます。
私は今はまだブログ用にちょっと派手めな現像をサクッとやるだけのことが多いのですが、今後本格的な写真作品作りなどを考えたときにはカラーマネジメントディスプレイがぜひとも欲しいと思いますし、このBenQのSW2700PTはとてもコストパフォーマンスが高いと感じました。その前に作業場所も確保しないといけないですが。
BenQではアンバサダープログラムを行っていて、現在、このカラーマネジメントディスプレイSW2700PTを体験できるイベント&モニター募集を行っています。興味ある方はアンバサダープログラムに登録、イベント応募されてはいかがでしょうか?
写真の中で表示されている被写体さんについてはこちらをご覧ください。