すみだファンCLUBでの伝統工芸体験。12月13日には、小宮畳店の加藤元靖さんによる「ミニ畳手縫い製作体験」、畳土台（ゴザ）に畳縁を縫い付ける体験を行いました。小宮畳店では、すみだの多くの神社・児童館・会館などに畳を納品されたり、宮内庁の畳修繕なども行われているそうです。
縫い糸と縫い針、ホッチキス、ハサミを使います。地元の小学校での体験授業やイベントでのワークショップなども行っているそうです。
畳縁は３種類用意されていて選びます。業平、亀甲、菊菱（だったかな？）の中から菊菱を選びました。
こちらが表側、緑色の下地に金色の菊や菱柄の文様が見えます
まずは裏向きにして縫うためにホッチキスで仮止めします。（ホッチキスは後で外します）
大きな玉結びを作って土台を少し縫います。ここは捨て針で、抜けないように固定する部分。
少し折り返して、畳縁の端をまっすぐに波縫いしていきます。端ははじめと同じく捨て貼りをしますが、玉結びはせず、5cmくらい残して糸を切ります。
ホッチキスを外して、折り返し、折り筋を付けます。
裏返すとこんな感じ。
みみを折ってホッチキスで止めます。さらにハサミで土台の少し内側のみみに7割くらい切り込みを入れて、隅がきれいになるようにホッチキスで止めます。
折り畳んで、畳縁の端をホッチキスで止めていきます。
これで完成です。
裏側はこんな感じです。
加藤さんからは畳の種類や歴史に関して教えて頂きました。
色々な畳や作り方があるのですね。
建材床と藁床の畳
畳表も材料や作り方によって、かなりの質の違いと値段が異なります。高級な畳表は茶室などに使われるそう。
有職畳（ゆうそくだたみ）・御茵（おしとね）
畳縁の模様
道具や畳を使った商品など
畳の歴史
畳店は、需要縮小、原材料不足などにより存続の危機になっています。
畳表は農家で作られているそうですが、そちらも収益の問題で急減しています。
すみだ観光局より畳縁を使ったマグネットも頂きました。EDO缶バッジ・マグネットとして、様々な伝統工芸品を使った製作ができるように考えているとか。
12月18日〜21日には、おかえり！えどはく！江戸東京博物館リニューアルオープン100日前記念イベントin両国が両国駅広小路・旧安田庭園で開催され、EDO缶バッジ製作ワークショップも行われるそうです。