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プロジェクターや液晶ディスプレイで有名な台湾メーカー「BenQ」。4K DLPプロジェクターの日本でのシェアは1位だそうですね。
そのBenQより7/22発売のモバイルプロジェクターの新商品「GS2」をレビュー用に頂きました。
小型軽量なモバイルプロジェクターは色々出ていますが、こちらの特長は連続3時間使用可能なバッテリー内蔵で、輝度500ルーメン、コントラスト比100000:1と真っ暗な環境でなくても楽しめるところ。ゴム製の外装で可愛いだけでなく落下・衝撃に強く、IPX2生活防水対応、スピーカー内蔵で、アウトドアや旅先でも楽しめそうなDLPモバイルプロジェクターです(解像度は1280×720)。
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GS2のパッケージはとてもコンパクト。
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中には、プロジェクター本体の他、キャリーバッグ、電源アダプター、電源コード、ワイヤレスUSBドングル、リモコン、クイックスタートガイドが付属しています。
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本体前面。ヘアライン加工の丸みを帯びた前面パネルが高級かつカジュアルな印象。
レンズやセンサーはパネルより奥まった位置のフラットなガラス面内部に収められていますので、汚れたり傷ついたりしにくいですね。
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本体上面にも操作ボタンがあります。ただゴム製のため少し押しにくかったりするので、操作はリモコンの方がしやすいですね。
背面にはスピーカーのための穴と排熱のためのスリットがあります。
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電源アダプターはマグネット端子で接続するようになっています。電源コードを引っ掛けたり、本体を持ち運んだときなどに簡単に外れるようになっています。
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底面は可動式で投影位置を多少上下できます。三脚穴もついているので、三脚に付けて使うことも可能です。
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側面のカバーを開けると、ワイヤレスUSBドングル専用スロット、オーディオミニジャック出力、HDMI1.4端子、USB Type-C端子、USB2.0 Type-A端子が現れます。
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ワイヤレスUSBドングル専用スロットにはワイヤレスUSBドングルを入れて使います。中にすっぽり入るので、取り外す必要もないです。
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本体、リモコン、電源アダプターはキャリーバッグに収納できるので、持ち運びもしやすいですね。
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どこでも使えるのが魅力ということで、ベットルームで使ってみました。
ベッドの上だと柔らかすぎて安定しないので、本を台にして壁に投影。
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投影スタイルを選択。普通はFront Tableで。
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言語を選択。
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台形補正は上下方向だけできます。普通は自動補正オンで良いと思います。
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次に無線ネットワークの設定。アクセスポイントを選んでパスワードを入力。
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タイムゾーンを設定。
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最後にサービス条件およびプライバシーポリシーに同意して使用開始です。
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HDMIやUSB-Cだけでなく、様々なワイヤレスな接続方法に対応しているのもGS2の特長です。
iPhoneやMacからAirPlayで接続したり、AndroidやPCからGoogle Castで接続して、画面をミラーリングしたりコンテンツを再生したりすることが可能。
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壁をスクリーンにして、TVerやAbemaTV、YouTubeなどを簡単に大画面で楽しめますね。
本体スピーカーからの音も良い音がしっかりと聞こえます。
キーストーンを自動にしておくと自動で台形補正され、フォーカスも自動で調整されるのがとても便利。
投影する場所を移動した場合は、オートフォーカスボタンを押すとフォーカスが再調整されます。
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天井に向けて投影すると、
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残念ながらキーストーン自動では、台形補正が悪影響してしまいますので、キーストーン自動をオフにして、
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設定を手動設定(リセットを押して、0にするなど)すると、うまく投影されるようになります。
スピーカーや排熱が背面にあるので、天井に投影する場合はしっかりした三脚などに固定したほうが良いと思います。
天井をスクリーンにして寝転びながら楽しめます。照明がついていたりや外光が入っているような場合でもしっかりと見える明るさがありました。
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ちなみに、設定のパレンタルコントロールのところに、「目の保護」という項目があり、これをONにしておくと子供がレンズを覗き込んだような場合に目を保護してくれます。レンズの近くに障害物が来たときに自動で投影を中断するようになります。
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GS2はAndroid搭載ですが、残念ながらGoogle Playは非対応なので、自由にアプリを入れることはできません。代わりにAptoideTVというアプリが入っており、本体のみでYouTubeやNetflixの視聴などが可能。
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そしてこのバッテリー&スピーカー内蔵のGS2が本領を発揮するのがアウトドアです。打ち水をして少し涼しくした家のベランダでアウトドアもどきで楽しんでみました。
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無線LANがない環境でもGS2がアクセスポイントになりますので、GS2のアクセスポイントにiPhoneやAndroidを接続できます。
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スマホを接続して、
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スマホ内の日中撮影した写真や動画などを投影して、ワイワイ楽しむのも面白いですね。
Bluetoothスピーカーモードなんてのもあり、Bluetoothスピーカーとして使えるので、スマホとペアリングして、好きな音楽を流すのに使うこともできます。
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GS2をアクセスポイントにするとインターネットには接続できなくなってしまいますが、スマホをアクセスポイントにするか、HDMIなどで接続するなどして、インターネット上の動画を流すのも良いですね。
バーチャルな花火大会を楽しんだり、焚き火動画を流して癒やされたり、もちろん野外映画鑑賞なんてのもあり。Switchなどのゲーム機をHDMIで接続して、大画面でゲーム大会なんてのも面白いですね。
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さらに、VJ的に楽しんだり、プロジェクションマッピングしてみたり、とアイデア次第で夢が広がるモバイルプロジェクターです。
バッテリー・スピーカー内蔵の本格モバイルプロジェクターGS2は、旅のお供に、アウトドアに、新しい楽しみを追加できるガジェットだと思いました。