モノフェローズとしてのレビューです。みんぽす(WillVii)よりCASIOのデジタルカメラ EXILIM PRO EX-F1をお借りしました。
このデジカメの面白いところは、最大1200fpsのハイスピードムービーが撮れること。テレビ番組とかではたまにスーパースロー映像などを見かけますが、民生用カメラで実現できるとなるとぜひとも試したくなりますね。
また600万画素静止画で1枚〜60枚/秒の超高速連写も可能、シャッターを切る前の写真をメモリに記録し続けシャッターを押す直前の連写なんてのも可能になっています。
デジタル一眼レフのようなサイズですが、レンズは交換不可能です。
さすがにこれだけ先進的な機能を実現するとなると、レンズ一体型で調整する方がコストが安いですからでしょうね。
実は今までデジカメはコンパクトデジカメしか使ったことが無いので、このサイズ自体が新鮮ですが、レンズとグリップを持って撮影するのはかなり安定しますね。そのスタイルだけで写真がうまくなった気分です。
ダイヤルやボタンが多く有り、多彩な機能を持っているにもかかわらず、非常に直感的に撮影方法を指定して撮影することができますね。メニューを色々探したり、マニュアルを熟読したりしなくても大体分かるのが非常に好感触です。
液晶パネルも見やすく良い感じです。ハイスピードムービー撮影時は、撮影範囲が小さくなるのですが、液晶パネル上で撮影範囲外が暗く表示されるので分かりやすいです。
液晶パネルでのハイビジョンムービー再生時はカーソルキーの周りの輪っかで再生速度を変えたりできます。
写真は人差し指でシャッターを切ることができるのですが、ムービーは背面のボタンになるので親指で操作する感じになります。親指で押したときにぶれたりするので少し使いにくいかな。
レンズは(コンパクトカメラやビデオカメラと比較して)大口径なので、非常に綺麗な写真/映像が撮影できますね。光学12倍までズームも可能です。ハイスピード撮影には光量が必要になるので、このくらいのレンズは必要になるのでしょうね。
ハイビジョンムービーも撮影可能で、コンパクトなHDビデオカメラより画質が良いかも。ただオートフォーカスが安定せず、うまくピントが合わないことがありました。
特に倍率を上げた場合、オートフォーカスがうまく働かないことが多いです。
撮影した写真のサンプルを載せておきます。
連写も試してみましたが、ビデオ映像でなく、写真が60fpsで撮影できるのは面白いですね。スポーツなんかの写真を撮るのに良さそう。
次に600fpsで撮影したハイスピードムービーのサンプルです。(iMovieで編集してFlickr videoにアップしています)
ピントさえ合えば非常にクリアな映像でハイスピード映像が撮影できますね。目に見えない映像を見ることができるのが非常に面白く、何を撮ろう?これを撮ると面白いかな?なんて色々考えてしまいます。
子供が走っているところなんてのも撮ってみましたが、髪が揺れるところまで非常に綺麗に写りますね。何気ない映像でも、スロー映像にすると芸術的/感動的に見えるのが不思議です。
ちょっと破壊や爆発などの映像を撮りたい衝動に駆られるのが・・・。
EX-F1はデジカメとしても使いやすく、良い写真が撮れるのですが、やはりハイスピード映像や連写などをどれだけ楽しめるかがこのデジカメを選ぶ基準になるのでしょうね。ハイスピード映像や連写写真を好奇心旺盛に撮影して楽しみたいという方には十分このデジカメで楽しむことができます(それに他に選択肢がない)。ちょっと撮って飽きてしまう人には向かないかもしれません。