今日はWillViiの紹介で、SCE主催のnasneブロガー先行体験会に参加してきました。
nasneはネットワークレコーダー&メディアストレージという名前が付いていますが、500GBハードディスク付きの地デジ/BS/CSデジタルレコーダですね。特徴的なのはHDMIなどのAV端子がないこと。LANを使って、PS3、VAIO、Sony Tabletなどの専用アプリケーションで録画番組や生放送を楽しんだり、DLNA&DTCP-IP対応のクライアント(最近のテレビなど)で楽しんだりすることができます。
この記事は『nasne(ナスネ)』ブロガー先行体験会に参加して書いています。本企画への参加及び記事掲載は無報酬です。また、事実誤認の修正ならびにこの文章の掲載以外、メーカーから記事の内容に対する関与は受けていません。
実はこのnasne、私はすでに予約してあったりするので、7/19(木)の発売日には体験できるはずなのですが、わざわざ先行体験に行ってきたのは、torneと同じようなサクサク感をNW経由のnasneでも体感できるのか心配だからでした。今までのDLNAを使った映像再生はコンテンツのリスト表示や再生など待たされることが多かったので。
実際の動作を体験してみて驚きました。著作権の関係で動画を上げられないのが残念ですが、予想以上にレスポンスが良く、サクサク気持ちよく動いていました。まさにtorneの操作感と変わらず、本当にNWを経由しているの?と思うくらいに。
右からSCEのnasneの商品企画の渋谷氏、SONYのVAIO TV with nasne商品企画の安彦氏、SCE JAPANスタジオ torne(ソフト)の開発の小林氏
開発の皆様の話によると、やはり最初は10数秒くらいかかっていたそうですが、サクサク動かなければこの企画を無理に進めても仕方がないと、nasneのファームウェア、torneの下位ソフトなどインターフェースのチューニングをした結果、4秒まで縮めることができたそうです。しかしこれで満足する事なくさらに最適化を図って結果1秒レベルまで実現する事ができたそうです。
独自プロトコルにしたのかと思ったら、そこはDLNAのままでバッファやタイミングなどを調整したりして、実現しているのだとか。
DLNAでも特定の通信相手とインターフェースをすりあわせて最適化すればここまで速くなるのですね。驚きました。
さらにVAIO TV with nasneはこの調整の恩恵を預かり、始めからかなりサクサクと操作できるようになっていたのだとか。
Sony TabletやXperiaにも専用ソフトが用意されます。
PS Vita用の専用ソフトは年内提供予定になっていますが、PS3のtorne並みの操作感を追求しているそうで期待が持てそうです。ただし、画質はSD(今のリモートプレイ相当)だそうです。
SCEのマーケティングの渡辺氏
もう一点驚いたのが、Chan-Toruで外出先などから予約をするとほぼリアルタイムで反映される点。3G回線に接続されたiPhoneのChan-Toruで予約をすると2秒ほどでtorneの番組表が録画マークに変わっていました。外出時に番組開始直前や放送中に録画予約できるので、これは良いですね。
本体は460gでとても軽くてコンパクトですが、500GBの2.5インチHDDが内蔵されています。ファンレスなのでとても静かです。
背面にはLAN/アンテナ端子と外付けHDD用USB端子が付いています。外付けHDDは最大2TB。
内蔵HDDはPS3のように換装できるようにはなっていません。これは換装できるようにするとそのためのメンテナンス機能など様々な機能追加や対策が必要なので、それよりは外付けHDDを追加できる方がシンプルだろうという考えだそう。
また、外付け/内蔵の区別をせず、一体として扱い自動的に振り分けたりするそうです。複数台のnasneが登録された場合、ダブル録画とか出来るのですが、その場合も重複しないように自動的に予約が割り当てられたりするそう。このあたりも操作のシンプルさを追求している感じがしました。
細かくて誰も気が付かないといいつつ前面の角が透明になっているのがデザイナーのこだわりなのだとか。側面は最近のPS3のようなざらざら感、上面は初代PS3のような光沢感があります。
見て消すがコンセプトなので、編集機能は今のところ付けていないが、要望によってVAIO TV with nasneなどのアップデートもあるかもとか。私の場合、編集よりも消したり予約したりが面倒なので、キーワードやジャンル、シリーズで自動で予約してHDDが一杯になりそうになったら自動的に古いのから消していく(消したくないものはロックする)ような機能が欲しいと思いました。現状、1番組ずつ消す必要があるというのが不満点です。
地デジだけでなくBS/CSまでの番組表を滑るように眺めたり、驚くほど速い検索で番組を見つけたり、トリックプレイまで快適にできるみたいなので、nasneが来たら色々と楽しんでみたいと思います。
ちなみにnasne(ナスネ)はネにアクセントがあるような読み方が正式みたいです。
SCE, SONY, WillVii, ブロガーの皆様、ありがとうございました。
Amazon: nasne (ナスネ) (CECH-ZNR1J)
(追記)発売前日の今日になって、発売日延期が発表されてしまいました。ハードディスクの輸送時の破損が原因らしいです。早く発売して欲しいな。
SCE: ネットワークレコーダー&メディアストレージ 『nasne(ナスネ)』 発売延期のお知らせ