iPod touchを通勤時の音楽プレーヤーとしてや先日のカンファレンスでWebブラウザとして使ってみたりしたので、その感想とか書いてみたいと思います。
音楽プレーヤーとしては少し使いにくいですね。画面を見ないと操作できないので、音量変更、曲変更、停止がブラインドでできないのは(今のところソフトケースに入れているので特に)不便ですね。停止はイヤホンを抜けばできるみたいですが。良いリモコンまたはケースが登場することを期待しています。
□ボタンをダブルタップするとロック中でも音楽の操作ができる点は良いです。
音は使っているイヤホンが同じ(E2c)だからか、今まで使っていたiPod nanoと余り変わらない気がします。
あと、カバーフローで、別のアーティストでもアルバム名が同じだと一緒にされてしまうのが気になりました。
音楽はSafariを使っているときも流れ続けるのですがたまに停止してしまいます。Safariやその他のアプリケーションも使っている途中に急にメニューに戻ってしまったりするのですが、プログラムが異常終了している感じですね。アプリケーションの起動が早いので致命的ではないですが早く安定して欲しいです。
Safariはレンダリングも早く拡大縮小も自由ということで、今まで使ったモバイル機器のブラウザの中で最も実用的だと思います。Flash対応していればさらに良かったのですが。
ただやはりPC用にデザインされたページはページ更新の度に拡大しないと表示が小さすぎたりリンクもうまくクリックできなかったしますね。その点、モバイル版Google Reader, Gmail, Goole Newsなどは非常に使いやすいです。
iPhone&iPod touch用Webサイトも登場し始めているみたいなので、どんどん使いやすくなるかな。
Web上のQuickTime動画は再生できるモノとできないモノがあるみたいですが、再生すると縦横両方で再生できます。Web上のPDFファイルも表示可能で縦横、拡大表示ができます。ただしフォントの関係か日本語が表示できるモノとできないモノがあります。
ソフトキーボードは英語キーボードは比較的打ちやすいですね。日本語キーボードはピッチが狭いのと予測変換が少し重いのとで良く打ち間違いしてしまいます。
全体的にはタッチインタフェースはすごく気持ちいいのですが、アプリケーション毎に操作が統一されていなかったり、用語や戻る操作が分かりにくかったり、縦横でできることが違ったり、一部横画面のみだったり、メニューに戻ってしまったりとまだまだ完成度は低い感じです。
初めて触った人もどう操作すれば良いか分からず戸惑っていました。
このiPod touchやiPhoneによって、Appleは今までiPodで満足していた人たちに新たな不満足を与えてしまったような気がします。ユーザインタフェースの気持ちよさはすぐに飽きられるような気がしますし、アプリケーションの完成度がすぐに求められるでしょう。
しかし、iPhoneにある機能をiPod touchでは敢えて外したり、iPhoneでの改造(自作アプリインストール)をサポート外とするなど、せっかく良いアプリが色々でてきているのにもったいないですね。
セキュリティの心配等もあるでしょうが、アップルが完成度の高いアプリケーションを多く提供できないのなら、開発してくれる第3者を排除するというのはさらに不満を大きくしますし、デバイスの価値を損ねます。
今回のiPod touchの日本語(だけじゃないですが)Windows拒否騒動もお粗末な上、対応が悪い(公式にコメントせず、アップデートを出すだけ)ですし、ユーザを無視している感じがします。(ファームアップデートでも英語環境になってしまう不具合がありましたが特に何もアナウンスがないように思います)
以前からアップルは品質の高い会社ではなかったのですが、それでもユーザに良いエクスペリエンスを与えようとしているが技術力不足で不具合を色々出していた感があったので、しかたないかと言う感じだったのですが、今はユーザのためというよりも圧倒的なシェアを背景に奢っている、利益のみを追求している(ダークサイドに堕ちた)感じに映ります。アップル信者が離れなければよいですが。
ロック解除の強制無効化などアップルが儲ける(レベニューシェアする)ためですし、ユーザにとってはほとんどメリットがない行為ですし(それによってiPhoneが原価割れで提供しているわけでもない)。
是非ここはSONY、東芝、松下なりに奮起してもらって、iPod touchの不満を解消するデバイスを開発して貰いたいなあ。iPod touchをプロトタイプと捉えて、思い切って(自前の配信サービスにこだわらないなど)良いところ(インタフェースやiTunesなど)を取り込んで簡単に移行できるようにした上で、Appleにできないこと(ワンセグ、通信カード、Amazon MP3対応など)を追加すれば、iPhoneが今のような状況で、gPhoneが発売される前のいまならシェア拡大も夢ではないと思います。
(追記)こんな記事もでてきました。やはりAppleのやり方に対する反発は大きいようですね。
GIZMODO:ラム編集長「iPhoneは買うな」
Tech Crunch:アップルよ、携帯電話会社のような考えはやめよ
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確かに、最近のアップルは、金儲けに関するあざとさばかりが目立ちますね。
アップルの株価は劇的な上昇を続けているようですが、
こんな調子では、今のバブルが弾ける日も遠くないのでは…と思ってしまいます。
Appleが儲けに走るのは株主からは歓迎されることなので、株価は上昇するのでしょうね。ユーザが離れだしてiPhone等の売り上げが伸びずシェアが低下したら株価は急降下というところでしょう。