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NTTドコモ主催のイベント「5G×ワークシフト:5Gとアバターロボットが開く未来のワークスタイル」にソーシャルメディア枠で参加してきましたので、レポートしたいと思います。
映画「アバター」で描かれていたような遠隔操作のアバターロボットで遠隔地に一瞬で移動したり、身体能力を拡張したり、リアリティを持って体験できたり。そんなSF的な世界がもうすでに始まっており、コミュニケーションの問題、社会の課題を解決する手段として注目されています。本イベントでは、研究活動から実ビジネスまでゲストの皆さんによる講演や座談会、懇親会ととても興味深い話を聞くことができました。

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NTTドコモの5Gイノベーションは、 5G時代に変わる界を実際のユースケースをもとにディスカッションするという取り組み。今回で11回目です。

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5Gで変わるネットワーク機能(低遅延、広帯域、多数接続、信頼性)だけでなく、ユースケースから必要となる機能を一緒に実現していきたいという思いで取り組まれています。

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まず、5Gイノベーション事務局より、今回のテーマについて。
新しい技術・道具の発明・普及が新しい産業やライフスタイルが生み出される事業機会になってきたという歴史、アバターロボットの技術も身体能力のさらなる拡張になる。

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当たり前になっているメガネや望遠鏡、ルーペなども身体能力拡張。

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さらに自動車や飛行機、トラクターなども身体拡張が新しい産業を生み出してきた例。

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次の拡張はどのようなものになるのか?

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VR/AR+5Gにより離れた場所の現場感のある認知を行い、ロボティクス+5Gで代わりに作業を行う。さらにAIにより動作を自動学習ということで、離れた場所にいるかのように作業ができるような拡張ではないか?

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ANAとJAXAの協同プロジェクト「AVATAR X」 のような月面での作業のように、生身で行けない場所での作業なども可能になる。

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経済産業省などもアバターロボットを後押ししている。

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「身体経験のリデザイン テクノロジーの進化で僕らの新体制はどう変わる?」
南澤孝太教授(超人スポーツ協会理事/慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)

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身体拡張技術を使えば、アイデア次第で新たなスポーツを生み出せる。そんな超人スポーツを創り出す活動をされているそう。
F1がスポーツとして技術の発展に役立ち、一般の自動車に反映されたように、身体拡張技術をスポーツで磨き日常や福祉産業へ展開されるような姿を目指す。道具とルールをデザインすることで、Society5.0時代の新たなスポーツを創る。

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VR/AR技術の原型は1968年にすでにIvan Sutherland氏により実現されており、現在の姿も予言されている。

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VRはコストが下がり一般に利用できるようになった。

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EMBODIED MEDIA 人々が自身の身体を通して得る様々な経験を、記録・共有・拡張・創造する「身体性メディア」

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2005-7年くらいにはすでに触覚の伝達が実現できていたが、とても高価な機械が必要であった。

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それを簡単なデバイスで再現できるようにしたもの。

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実際体験しましたが、紙コップにビー玉や小さな粒などを入れたり降ったりする食感が何も入っていない紙コップにリアルに伝わりました。

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触覚は0-800Hzの低い周波数の振動で伝わる。(他にも圧力と温度があるそうですが)

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この振動をインターネットで伝えることで触覚のインターネット伝送を実現。

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材質の表面を触ったときの振動を伝えることでその触覚を再現。

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さらにBリーグの体育館の床の振動を伝送することで、その空間の感覚を伝えるような実験も行った。

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PSVRと組み合わせて、体全体に振動が伝わるスーツを実現。浮遊感など空間を再現。

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アバターによる遠隔臨場感の体験

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危険な場所での作業

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3つ目の腕の体験

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尾を手に入れる体験

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スタートアップが参入して、テレイグジスタンス事業が新たな産業となりつつある

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アバターが時空間を移動する産業基盤となり、清掃、土木建築、農林水産、危険劣悪環境での点検・修理などでの通常利用や緊急時の人命救助や復旧作業に利用されるような社会になる。

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「アバターロボットが引き起こすパラダイムシフト」
松井健氏(Mira Robotics株式会社 代表取締役CEO)

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少子高齢社会

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サービス業が深刻な人手不足となり、特に清掃・警備では83%が人手不足。

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清掃・警備はビルメンテナンス市場の70%近くを占める。

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働き手の確保に、女性/高齢者労働参加や経済移民などもあるが限界がある。ロボット・AIによる生産性確保は必須。

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高価で融通が効かない産業用ロボットではなく、より汎用的で低コストの移動と作業ができるアバターロボットugoを開発。

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オペレーターが遠隔操作し、学習により半自動で動く。

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プラント管理、ビルメンテナンス、店舗・物流、マンション内サービス、宅内サービス、介護施設などでの利用を想定。

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事前にフロア地図を登録したり、作業を登録したりする必要があるが、作業は移動させ、作業コマンドを実行、オペレータが結果をチェックするだけ。

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拭き掃除や

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トイレットペーパー交換(一部できないものもある)

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エレベーターでのフロア移動

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施錠確認などができる。

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派遣サービスや清掃・警備ロボットなどと比べても、できることと価格のバランスが良い。

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遠隔操作サービスのプラットフォームを構築しており、業務に特化した機能を上乗せできる。

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「寝たきりの、先へ行く 分身ロボット」
藤原健太氏(株式会社オリィ研究所)

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孤独という社会問題を解決するために作られたのが分身ロボット「OriHime」

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多様な孤独の要因を分身ロボットで解消し、会いたい人に会える、行きたいところに行けることを実現。

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操作はタブレットやスマホで行なえ、決まったジェスチャーを行ったり、自由に操作したりできる。
可愛い動作で感情が伝わる。

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テレワークを実現するOriHime Biz
雇用創出に向けたOriHime-D

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募集したパイロットが遠隔で働く分身ロボットカフェを実施。

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OriHimeが接客したりオーダーを取ったり

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OriHime-Dが配膳したり。

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OriHimeのパイロットの人も参加して、遠隔操作。

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外出困難者がパイロットとして働け、社会との接点を持てるということを分身ロボットカフェで実現。

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座談会では、登壇者が会場の質問などに回答。
アバターロボットのセキュリティに関する質問では、セキュリティチップによるハードウェアの対策、サーバとして当然のソフトウェア対策などを実施しているという話にとどまらず、アバターロボットが犯罪を起こしたらどうするのか、運用・法律等がまだまだ未整備という課題も。アバターロボットを使えば入国せずに違法行為ができる。介護ロボットで遠隔で介護したときの遺産相続の寄与は?半AIを使った場合は?時給はどこの場所を基準にする?などなど様々な話がありました。
アバターロボットが普及したら引きこもりが増えるのでは?という問いに対しては、引きこもりは社会との断絶がありそれが解消できないのが問題。アバターロボットは家にいても社会参加できるようになるので、引きこもり続けられなくなる。
移動のコストも下がるのでボランティアや介護などにも気軽に行えるようになる。
5Gに期待するのは、低遅延。200msの壁があり、それを超えると気持ち悪くなる。100ms以内にフィードバックされるのがマスト。
無線LANなどでネットワークを組めば実現できることもあるが、面的に5Gでカバーしてくれれば楽になる。

さらに、懇親会でもさらに詳しい話が聞けて興味深かったです。
登壇者の皆様、スタッフの皆様、参加の皆様、ありがとうございました。