先日発表されたばかりで話題のAPS-Cデジタル一眼レフPENTAX K-3にモノフェローズイベントで早くも触れる機会を頂きました。開発の方からのプレゼンや写真家の先生方(田中希美男氏、桃井一至氏)のコメント、モデルさん(荻野沙織さん)撮影体験など盛り沢山の内容でした。
PENTAX K-3は超低輝度-3EV対応AFやローパスフィルターレスでK-5 IIsの後継機。
見かけはK-5 II / IIsとほとんど変わっていません。これは買い替えてもばれないようにするためだとかw。
本当は既存の機種のデザインのユーザ評価は高く、受け入れられているため、新規性を出すためにデザインを変更するのは違うとの考えだからだそう。少しは変更しているみたいですが、ほとんど変わらない印象です。
でも、その見かけとは裏腹に中身はほぼ一新。4年に1度のモデルチェンジを行っているのだとか。
撮像素子は24MPのCMOSイメージセンサーに、画像処理エンジンはPRIME IIIになり、約5倍の処理能力になっているそうです。このため画素数が大きくなってもより快適に撮影できるようになっているとか。
そして一番大きな特長はローパスセレクター。ローパスレスにもローパス効果をかけることも出来ること。いざとなればローパス効果をかけることができることで、安心して解像感を高めることができたようですね。
ローパス効果には2種類あり、タイプ1はローパスフィルターと同等の効果、タイプ2は解像感を犠牲にしても徹底してモアレ、偽色を出さないモードらしいです。
モアレは出そうと思ってもなかなか出せないそうですが、ようやくサンプルとして撮影できたのがこの例だそうです。タイプの違いも分かるかと。
K-3はローパスフィルターは入っておらず、ローパス効果はローパスフィルターや画像処理ではなくボディ内手ぶれ補正機構を使って実現しているそうです。
意外な手振れ補正でローパス効果を得る考え方自体は昭和の頃からあったそうですが、必要性がなかったので実用にはなっていなかったようです。1年半前くらいから検討して実現したのだとか。
PENTAXはCMOSセンサーを動かすボディ内手振れ補正機構を使って、自動水平補正、構図微調整、アストロレーサー(星の追尾)など様々な用途に使っており、今回これに加えて
ローパスセレクターもということらしいです。
測光センサーは今までの77分割から一挙に約8.6万画素RGB測光センサーになっており、この情報をPRIME IIIを使って処理して、リアルタイムにシーンを認識して、露出、ホワイトバランス、オートフォーカスにおける自動追尾などを実現しているのだとか。
AFの測距点はSAFOX 11で11から27に増えており、27点オート、セレクト、スポットに加え27点中9点の測距点を使うゾーンセレクト、27点中1点を選択してその1点で合焦した被写体が動いた時は周囲の測距点を使って補足するセレクトエリア拡大のモードがあります。
フォーカス/レリーズも詳細にカスタマイズ可能で、AF.Cの1コマ目の動作や連続動作中の動作をフォーカス優先/オート(デフォーカス量により自動選択)/レリーズ優先(コマ速優先)が設定できます。
AFホールド設定では、一度補足した合焦位置の維持の強さ(AF追従の粘り)を設定できます。
そして従来機はシャッター、ミラーは1つのモーターで駆動していたのを別々のモーターにして、シャッター、ミラー、絞りを3モーターで独立駆動するようにしたり、ミラーのダンパー機構で振動を抑制することで、APS-C機で最速となる毎秒8.3コマの連写を実現したそう。RAWで最大23コマ/JPEGで最大60コマまでこのスピードが維持されるとか。
全世界2000台限定の『PENTAX K-3 Premium Silver Edition』も発売されますが、すでにかなりの予約が入っているとか。
以下、K-3で撮影した写真を掲載しますが、まだまだ試作機のため、縦横約1/61/4に縮小された写真となっています。なので画質等の参考にはならないと思います。
(追記)長辺1000pxから1600pxの写真に差し替えました。
レンズはキットレンズのsmc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL [IF]DC WR。
グリップの形状はこのようなモデルをたくさん作って削ったり盛ったりしながら決めて行くそう。左側のモデルが最終的な形状のものだそう。
K-3を使ってみていた田中希美男氏からも面白い話を伺いましたが、掲載できない内容でしたw。
桃井一至氏からは、枯れた技術を敢えてモーターを3つに変更するなどメカの進化に注目されていました。
次を撮ってみようと思う気持ち良さが重要で、このあたりはデジタル化では実現できない長年の蓄積がモノをいう部分だと田中氏も共感されていました。
以降はA応Pでも活躍されている荻野沙織さんを撮影したものです。PENTAX Qのイベントでもモデルをされた方だそうですが、私はそのイベントに参加していませんでしたので初めてお会いしました。
とても可愛くて表情が素敵な方でしたので、ちょっと多めに掲載してしまいましたw。
操作は特に迷うことも無く、AFも早くてサクサク撮影できました。ただ、ちょっと目にAFを合わせるのは難しかったです。被写体が動いているとフォーカスロックして構図を調整するのは難しいですね。
ライブビューの撮影はやはりフォーカスがかなり遅くなるのも気になりました。
今は縮小しているから目立ちませんが、解像感が上がると少しのフォーカスのずれやぶれが目立つのでしょうね。でも、ぜひその解像感を体験できる自然の写真などを撮影してみたいな。
撮影会の後はPENTAXRICOHの方を交えて懇親会(会費制)。ここでも色々面白いお話を伺いました。
初代GR Digitalの一周年記念モデル(1000台限定生産)も登場。
レアなシールも頂きました。
荻野沙織さん, 田中さん, 桃井さん, RICOH, WillVii, モノフェローズの皆さん、ありがとうございました。
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