11/23はパナソニックセンター東京で開催されたLUMIXカメラ教室にも参加してきました。LUMIXカメラ教室は何回か参加していますが、今回の対象機はLUMIX GX7。講師は写真家の森脇章彦氏。モデルさんは竹下明希さんでした。
私はGX1を持っていますが、GX7はその最上位モデル。マイクロフォーサーズ交換レンズはそのまま使えるので気になる機種です。GM1はもっと気になっていますが。
バッテリーやSDカードは斜めに入れるのですね。
GX7は可動式電子ファインダーやタッチ対応のバリアングル液晶を搭載しています。
ダイヤルやボタンも豊富でカスタマイズもできるようになっています。
森脇章彦氏の話はLUMIX GX7を使いこなすにはどのような設定をすべきかということを具体的に教えていただき、GX1など今まで設定をそれほど弄ったことがなかったので、とてもためになりました。メモとして記載しておきます。
Panasonicのカメラはだれでも問題なく操作できるようにとだれでも間違いなく使えるような設定が初期にされているがそれでは実力を出し切れない。
0.はじめに
・持ち方は片手でも操作できるように。ボタンは真上から押す必要は無い。ボタンを見ずに操作できるようにする(被写体から目を離さずに設定変更できるように)。
・設定をリセットする。
・設定する時はSDカードを挿入のこと。
・モードはPで。
・クオリティをJPGのみに(RAWを選択すると出ないメニューがあるため)。
1.モニターとLVFを撮影色に合わせる
・LVFの下面に付いているレバーで視度を調整。
・モニター調整の設定で、明るさ ±0, コントラスト・彩度 -1, 赤み -1, 青み -2に設定。
・LVFを覗くと同じ設定がLVF設定に変わるので、明るさ -1, コントラスト・彩度 -1, 赤み -1, 青み -2に設定。
・モニター輝度を2に設定(オートだと明るさが変わるので露出調整ができない)。
これで撮影時のモニター,LVFの明るさ、色がそのまま画像になるそう。ただし、設定値はGX7の場合で、他の機種は液晶が違うので異なるとか。
2.デジタルカメラを使う時に一番失敗しやすいのがブレなのでブレにくいようにする。
・ISO感度上限を6400以上に。デジカメは精細に写るのでブレが分かりやすい。GX7はISO6400でも十分良く写るので、ISOを下げるよりシャッタースピードを上げる方が良い。
歩く人を撮影するには1/250以上のシャッタースピードが必要。
・ISO感度ステップを1/3EVに。この設定をしておくと急激にISOが上がりすぎない。
・拡張ISOをONに。ISO200以下も可能。
3.記録方式について
・色空間をS RGBに。Adobe RGBは、環境光、モニター、プリンターがちゃんと対応したものを揃えられて初めて威力を発揮する。対応していないと逆に色が濁る。RAWを保存しておけば、後でAdobe RGBにすることもできる。
ちなみにGX7のファインダーは唯一Adobe RGB対応なのだとか。
・ビデオ記録方式は、画質設定を60Pに。AVCHDかMP4かは、家電で使うか、PCで使うかを考えて設定。
4.その他の必須設定
・エコモードのスリープモードを切に。
・画像縦横比を3:2に。4:3だとL判印刷した時に上下が切れる。
・セルフタイマーを2秒に(リモートレリーズが無い場合便利)。
・シェーディング補正をONに。古いレンズの場合のみ、周辺減光を抑えてくれる。
・フリッカー軽減を1/50(東日本)か1/60(西日本)に。
・カスタムのフォーカス/レリーズ優先をレリーズに。フォーカスにしておくと、ピントがちゃんと合うまでシャッターが切れない。
・露出メーターをOFFに。必要ない。
・オートレビューをOFFに。次の撮影タイミングを逃す。
・レンズ無しレリーズをONに。マウントアダプタを使うとき。
5.その他のおすすめ設定
・タッチ設定でタッチパッドAFを相対位置に。ファインダー撮影時にモニターをフリックのような操作することでフォーカス位置を移動させることができる。
・ダイヤル設定で露出補正のダイアル割当を後ダイヤルに。すぐに露出補正できて便利。
・Fnボタン設定で、Fn1をサイレントモード、Fn3をフォーカスエリア選択、Fn4を手ぶれ補正に。サイレントモードは無音撮影が可能なので、ピアノ発表会など音が出せない環境では便利(ただし悪用しないようにw)。
・ピーキング設定は検出レベルを単焦点レンズだと低にズームレンズだと高にするのが良い。
6.AFについて
・顔認識AFは顔の枠の中の目にAFを合わせてくれる。顔が認識できない場合は23点AFになり、タッチすればタッチ枠でのAFになる。この枠は顔認識しても外れないので、外す場合はMENUボタンを押せば解除できる。
・23点AF時もタッチすればそこを中心としたAFになる。解除はMENUボタンで。
・1点AF時のフォーカスを中心に戻すのは、DISPボタンで。
・追尾AFは色を覚えて追尾するので、そういう特殊な色で無い場合使えない。
・ピンポイントAFは風景を撮る時に三脚使用で使う用途などでしか使えない。
・シャッター半押しレリーズ ON、クイックAF ONにしておくと、半押しでAFが合ってシャッターが切れるので、AFが合わせて即撮影できる。プロの撮影ではこういう設定をしている。
・半押しを残したい場合はAFFにしておくと、半押し時に移動してもAFが追従する。
7.ホワイトバランスについて
・ホワイトバランスがオートでうまく撮れない場合は、色温度設定で色を合わせ、調整で微調整するのが良い。
なかなかここまで設定などに踏み込んだ話を聞く機会は無いのでとても参考になりました。GX1の設定や使い方も見直してみたいと思います。
気になっていたGX7とGM1のどちらを買うのがおすすめかという質問に対しては、どちらも買うのが良い(笑)。GX7はファインダーが魅力で屋外だとファインダーがないとつらい場合がある。GM1は機動力が魅力でどこでも持って行ける。中身は同じセンサーなので写りは変わらない。ただしGM1にはサイレントモードはない。GM1のキットレンズは良いですよ。とのことでした。
以下、撮影体験でモデルさんを撮影したものを掲載しておきます。最初に付いていた20mmF1.7は写りは良いがAFが遅いのでということで、まずはLUMIX G X VARIO 12-35mmで撮影。
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mmに変更。
LUMIX G X VARIO PZ 45-175mmに変更。
森脇章彦さん、モデルの竹下明希さん、パナソニック、参加者の皆様、ありがとうございました。
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>・半押しを残したい場合はAFFにしておくと、半押し時に移動してもAFが追従する。
AFSのまちがいではないですか?
AFFでまちがってないと思います。
AFフレキシブル
被写体の動きに合わせて自動でピントを合わせ直す
シャッターボタンを半押ししている間、被写体が動いた時に自動でAFが動作してピントを合わせ直します。動きが不規則な被写体の撮影でも、より的確なピント合わせが可能です。