先日、SIGMAレンズを使ったモデルさんのポートレイト撮影会だけ先出ししました「SIGMA GLOBAL VISION 体験イベント」ですが、シグマの山木社長自ら語られたSIGMA GLOBAL VISIONについて、記載したいと思います。
SIGMA GLOBAL VISIONでは、Contemporary, Art, Sportsの3つのプロダクト・ラインにレンズを再編。
Contemporary: 標準ズームレンズなど、高い光学性能とコンパクトさの両立で、幅広い撮影シーンに対応
Art: 単焦点レンズや広角レンズなど、重さより最高の光学性能と豊かな表現力を重視
Sports: 望遠ズームレンズなど、アクションフォトに求められる高い運動性能、堅牢性、高い光学性能の実現
1年たって、Contemporary 1本、Art 7本、Sports 1本になったそう。Artばかり増えているのは自分たちが作りたいレンズを優先して作った結果で、あまりバランスとか考えていないからだとか。
製造は会津工場で。国内だから可能となる部品精度を追い求め、光軸がずれない高性能なレンズを実現しているそう。
MTF測定器A1はFoveon X3(Merrill)センサーを使って、高性能レンズの測定をできるようにしたのだとか。全数検査を実施。
MTFやディストーション、周辺光量などのデータもHPで公開。現在MTFはより現実に即した波動光学的MTFを公開しているが、幾何工学的MTFも公開予定だそう。
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMの開発は、昔からの広角ワイドレンズの設計ノウハウを活かしているそう。1979年のZoom Gamma 21-35mm F3.5-4 MFからZoom Gamma II 21-35mm F3.5-4.2 AF, 18-35mm F3.5-4.5 ASPHERICAL UC, 15-30mm F3.5-4.5 EX DG ASPHERICAL, 12-24 F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSM, 10-20mm F3.5EX DC HSMと様々な広角レンズのノウハウを積み重ねた結果の8-16mm F4.5-5.6 DC HSMの光学設計をベースにしているのだとか。
凹先行の4群ズームレンズで湾曲補正しやすいようになっていたり、インナーフォーカスで近距離性能を上げたり、大口径非球面レンズで非点収差や歪曲収差を抑えたり、後玉も非球面で点光源も綺麗にしたり。。って良く分かっていませんが、色々工夫があるそうです。
SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSMは、F4の標準ズームレンズですがArtライン。それは大きさ重さよりも最高の光学性能にこだわったため。
凸先行で望遠側に有利だけど、広角側も性能を維持。標準ズームレンズの設計は実は難しいそう。
骨格となる部品にはTSC(温度変化が少ないプラスチック)を採用し高精度の、温度変化による光軸のずれが出ないようにしているそう。2段繰り出し方式にしているのも光軸を保つためだそう。その他にもこだわりがたくさん。
写真家 塙 真一さんは、レンズは写真を決める最大の要因であるため、性能面であえてシグマレンズを愛用しているそう。24-105mm F4などはメーカー性レンズと比較しても性能面で勝っているとか。
位相差AFはミラーと位相差AFセンサー、ミラーと撮像センサーが同じ距離であることを前提にしているが、工業製品なので個体差でうまく合わないものもあるそう。USB Dockはこれを自ら補正できるのも良い。
また、ぜひ50mmF1.2, Eマウントフルサイズ用レンズ、ミラーレス用F1.4の明るいレンズなどを出して欲しいと山木社長に要望されていましたw
マイクロフォーサーズ用の明るいレンズは私も欲しいですね。
山木社長、塙真一さん、SIGMA、WillViiの皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。
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