今更感もありますが・・・。「国家の品格」はベストセラーなので、読まれた方も多いと思います。2日間ほどで読めました。
賛否両論あるみたいですが、論理に限界があるのは当然だと思うし、論理だけで判断するような国がすばらしいとは感じられないのは同感です。結論ありきで説明のため論理を構築することはよくあることですからね。ただどうすべきかという点については情緒や武士道を賞賛・懐古しているだけのような感じで少し残念でした。私が昔の日本を知らなすぎるのが問題か。
まず武士道ってよく知らない。新渡戸稲造の「武士道」を原文(英語)や古い翻訳で読むのは大変そうなので、手抜きで「いま新渡戸稲造「武士道」を読む」を読んでみました。
100年以上も前にBUSHIDOが書かれ世界的にも反響を呼んでいることを今更ながら知りました。しかもこの時点で武士道精神の崩壊を嘆いています。何となく武士のイメージとして語られている精神が武士道でよく理解することができました。確かに安定した社会を長期間維持することができた道徳・精神・ノウハウを見直す時期かも知れませんね。今の時代にどう取り込むかは難しいと思いますが。
もう一つ、「京都魔界案内」は実家に帰ったときに親から借りた本ですが、思った以上に面白く読めました。
こちらは、鬼・天狗・閻魔・陰陽師・呪いなど、昔話にはよく登場するけど良くは知らないものが京都の魔界スポットにうまく関連づけて様々なものの由来などが説明されています。民俗学者が書いているので説得力があり、日本人がどんな信仰をもっていたのかよく分かります。ちょっと変わった観光ガイドとしても良いかも。