EPSON dreamio フルハイビジョンプロジェクター EMP-TW2000

昨日は、kakaku.com会員限定のdreamio EMP-TW2000 体験会に参加してきました。
西新宿三井ビル24階で開かれた体験会ですが、プレゼン1時間、視聴20分、対話会30分という感じでした。
プレゼンではEMP-TW2000DEEPBLACKについての説明や画質調整についての話があり、興味深かったです。
特に画質調整のプレゼンは、映画館とホームシアターを比較などからスタートし、いかにして見やすく好みの映像になるように画質調整ができるかという話で、プロジェクターを持っていながら、映画や画質調整については全く詳しくないので非常に参考になりました。
今まで、明るさ、コントラスト、シャープネス、色の濃さ、色合い、色温度、ガンマなどPhotoshopなどを使うので意味はわかるけど、どう調整したら良いか分からないので、ほとんど初期設定そのままで、DVDのおまけコンテンツで調整するくらいでした。プレゼンでは調整方法を実演されていて非常に分かりやすく、結果は確かにかなり見やすい映像に変わっていました。
プロジェクターの画質調整の仕方はこんな感じでした。
1.まずは色のことは考えず、階調表現を調整
1−1.明るいシーンでコントラストを調整
1−2.暗いシーンで明るさを調整
1−3.ガンマを調整(小さくするとフィルム調に大きくするとビデオ調に)
2.色の調整
2−1.色温度を作品の雰囲気に合わせて調整(ここで1を再調整)
2−2.暗いシーンまたは肌色とその他の色のバランスで色の濃さを調整
2−3.色合いは日本映画はマゼンタよりに洋画はイエローよりにすると雰囲気が出る
3.その他の調整
3−1.シャープネスは上げすぎるとノイズが出て疲れるので、やや物足りないくらいに
    (水平方向のシャープネスだけ上げると精鋭感が増す)
3−2.オフセット、ゲインは作品によりかなり変わる。
3−2.赤色を中心に6軸(RGBCMY)調整を行う。
テストディスクを信用しすぎず、今見ているものを綺麗にみるために調整するのが良いとのこと。
EMP-TW2000はかなり細かく設定可能でした。黒浮きも一面黒を表示しない限り気にならないレベルですね。
でも、ちょっと思ったのは、視聴する前にいちいち最適な状態に調整しないといけないのはかなり面倒。同じ作品を何度も見る場合はいいけど、私の場合地デジやデジタルWOWOW等で始めて見る作品を液晶TVから切り替えて視聴する場合が多いので、上記のような調整はなかなかできない(明るいシーンとか暗いシーンとか分からないのと、先に途中を見るのも・・)。
だいたいいくつかのプリセットを作っておき、その中で良さそうなのを選ぶという感じにならないのでしょうか?今使っているTH-AE500はいくつかのプリセットの中から選ぶだけでそれなりの絵になります。
もっと言えば、基本的な調整だけすれば、作品ごとの補正はプロがおすすめを作成し、コードで配信するなどの機構とか実現できないかな。調整しなくても見やすい画になるというのは、ホームシアター利用層が拡大している中、かなりの売りになると思います。
IMG_6033.JPGその他、映画関連の話で、ヘーと思ったのは、
・フィルムの解像度は、35mmネガフィルムで約800万画素、ポジフィルムは200万画素で、それぞれ4K2Kの800万画素、ハイビジョンの200万画素相当。
・コントラストは初号プリントで1500:1、上映プリントで1000:1。フィルムの色域はNTSCの色域とほぼ同じ。
・THX準拠の映画館での音圧は110dB。
・お土産に映画フィルムの入ったしおりを頂いたのですが、フィルムへの音声の記録方法も始めて知りました。Dolby Digitalはフィルムの穴の間に記録されており、小さなドルビーのマークが真ん中にあるのですね。
※これらの話については、映画関係者さんよりコメントを頂いているので、コメントも参照してください。
またしてもフルハイビジョンのプロジェクターが欲しくなってしまいました。正直EMP-TW2000の映像だけ見ても他のプロジェクターより良いか悪いかは分かりませんでしたが、十分な映像だと感じました。
問題はサイズですね。まだちょっと大きすぎて、天吊りは危険そうだし、その他の設置が可能なのかは試してみないと分からない・・。

1件のコメント

  1. 興味深い体験会があったようですね。
    AV機器の説明会などでは劇場用システムなどについて正しい知識を教えてくれるとは限らないので拝見して気づいた点をいくつか書きます。
    解像度はフィルムと液晶、DLPデバイスではまったく違うものなので比較できません。35mmは2,000万画素と言われることもあるくらいで、4Kでもまだ太刀打ちできるレベルではありません。4K上映で見えないものがフィルムだと確認できることはよくあることです。
    色域はフィルムが圧倒します。中間色や黒は言うに及びません。また初号とリリースプリントに差は全くありません。
    映画館の音声レベルは基本値で85dBです。110dBは最大値とお考えください。
    基本的にはデジタルデバイスではフィルム並みの上映はまだ不可能。またホームシアターと映画館では設備もセオリーも別次元なので、AV業界の方の教示は疑ってかかったほうがいいです。画質調整という概念はそもそも映画館にはありませんし…。
    このコメントは削除していただいて結構です。

    映画関係者です

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