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今日はソニーの新発表3D対応ブルーレイディスクレコーダーモノフェローズイベントに参加してきました。といっても今回は3Dの話ではなく、0.5秒瞬間起動、番組表一発予約、マルチタスク機能改善などを実現した新BDレコーダやスマートフォン/PCからの予約・削除(Chan-Toru)について開発した技術者の方々からお話を伺ってきました。

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まずは驚きの起動時間をご覧下さい。新商品(BDZ-AT500)と従来機(BDZ-RX35)の起動を実際に行って頂きました。動画の通り、新商品では操作が出来るようになるまで高速起動モードで0.5秒、通常起動モードで11.5秒ほどになっています。従来機では高速起動モードでも18.5秒くらいかかっていました(通常モードは時間がかかりすぎて途中で撮影をやめたため不明w)。
通常起動モードははじめから起動するモード(待機消費電力約0.2W)で、高速起動モードは予め待機することで起動を速くするモード(待機消費電力約18W)です。
実はBDレコーダーのユーザの不満で一番多いのが起動時間の遅さらしいです。これはアナログ時代と比べてソフトの読み込みなど処理量が1000倍にもなっているため、起動時間もアナログ時代比で約40倍になっているとか。
私もソニーのBDレコーダーBDZ-T55を使っているのですが、あまりの起動の遅さに電源は入ったままになっています。AVアンプ等を使っているので色々切り替えるのが面倒なため録画だけでなくTV放送もレコーダーで見ているから使用頻度が高いというのもありますが(自動で予約番組にチャンネルが切り替わるので便利)。
でもやっぱりエコじゃないですよね。
負けず嫌いのソニーのシステムアーキテクトの伊久(これひさ)氏は、エコと速い起動速度の快適さの両立を目指して、前モデル比最大70〜95%の消費電力削減と0.5秒瞬間起動を実現してしまったとか。
ハードとシステムOSすべてを入れ替えて、サスペンド/リジュームの仕組みでソフトのロード時間を無くし、実行順序等を最適化することで40秒→6秒(通常起動モードの出画までの時間)の短縮を実現したらしいです。
さらにBRAVIAで開発された学習機能を録画機用にカスタマイズし搭載することで、使用頻度の高い時間は高速起動モード、低い時間は通常起動モードで待機し、消費電力を抑えることに成功したとか。学習機能は先週までの曜日別時間帯別使用頻度を減算係数を掛け、今週の使用頻度を加算係数を掛け足し合わせるような仕組みで学習しているそうです。
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スタンバイモードで学習を選ぶとこの学習が働きます。
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瞬間起動で待機する時間帯を自分で選択設定することもできます。
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快適さという面では、番組表一発予約という機能も搭載されています。番組表上で録画ボタン(上部に一発予約って書いてあるボタン)を押すといきなり録画予約になります。もう一回押すと録画解除の簡単さです。
録画予約のときにいちいち設定する項目が多くて面倒だったのがこれで便利になりそうです。
では、なぜ今までこのような機能がなかったのかというと、一つはW録機での録画1、録画2の扱いの違いがあり、ユーザが指定する必要があったためとか。
録画ソフトウェア担当の山内氏によると録画1、録画2というのでそれぞれ同時にできる機能がちがったりする状況は非常に分かりにくく、ユーザのストレスに繋がっているので、これを何とかなくすことを画策していたそうです。
解決方法は簡単でエンコーダを2つ積めば良いのですが、エンコーダは高価なため確実にコストアップに繋がるが同時操作制限の解消というのはアピールしづらい、という判断で開発初期段階で落とされたそうです。でも、影で開発を継続、説得も継続し、最終的には搭載することになったとか。
このため、今まで何かをやっている最中はこの操作はできないといった制限があったのが解消され、マルチタスクができるようになったそうです。
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さらに本体の高さも非常に薄く奥行きも短くなっています(写真では分かりにくいですが)。ハードウェアシステム担当の辰巳氏によれば、開発者は目標以上に薄さを実現してしまったりしたとか。
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今まで中央にあったBDドライブを左に寄せて基盤と被らないようにし、BD-XLドライブが一番厚い部分になるような感じにコンパクトにまとまっています。内部も見せてもらえましたが、発売前のため撮影禁止でした。
基盤上のLSIのヒートシンクなども無くし、基盤の裏面に配置して底面を利用して熱を拡散しているようです。
BDドライブが左に寄ったため、電源ボタンがEJECTボタンと間違われないかという心配もあるとか。
その他、ヴィジョンアーツの長坂氏よりChan-Toru betaの紹介もありました。Chan-Toruについては前の記事で紹介しましたが、その記事も見て頂いていたそうです。
近々あっと驚くNEWバージョンのアップデートがあるそうで乞うご期待とか。
今回のBDレコーダーはかなり思い切って快適さに改善を加えてきた感じで非常に良さそうですね。SONYの旧BDレコーダーユーザとしては複雑ですが。
後日貸し出しもあるそうなので、実際に使ってみてレビューしたいと思います。
SONY, ヴィジョンアーツ, WillVii, モノフェローズの皆様ありがとうございました。

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